夏の電力ピーク問題を回避するには、別の方法もある。電力を溜めるかわりに、熱(冷熱)を溜めればいいのだ。 ──
電力を溜めることはできないが、熱(冷熱)を溜めることはできる。このことを利用して、電力のピークを回避することができる。
通常 : 日中にピークがあり、夜間に谷がある。
蓄熱 : 夜間に熱(冷熱)を溜めて、日中に放出する。
──
以上は、原理だ。
ここから先は、細かい解説となる。下記サイトに詳しい情報があれこれと記してあるので、そちらを参照してほしい。(幾つものページに大量の情報がある。動画もある。)
→ ヒートポンプ・蓄熱情報 Web Site
──
結論。
電力不足の回避のために、現状では、次の四つがある。
・ 原子力
・ 火力
・ 太陽光・風力(など)
・ 節電
現実にやっているのは、「節電」だが、夏の暑さにエアコンも使えないで、大勢の人が困っている。それではまずい。
そこで、「原子力・火力・太陽光(など)」があるが、いずれも一長一短だ。
しかるに、もう一つ、全く別の道がある。それは「蓄熱」だ。「原子力・火力・太陽光(など)」は、いずれも電気エネルギーであるがゆえに、溜めることができない。しかるに、熱は溜めることができる。そして、夏と冬の電力ピークは、熱(冷熱)の需要によるピークなのだ。
ならば、熱(冷熱)を溜めることで、電力の問題を一挙に解決ができる。
人々は、「福島原発事故のあとで、電力の問題をどう解決するべきか?」と考えているが、実は、電力の問題は熱の問題に転じることができるのだ。そして、熱の問題に転じれば、問題の解決はかなり容易なのである。
[ 付記 ]
電力の問題は、こうだ。
・ 原子力 …… 危険
・ 火力 ……… 温暖化ガス
・ 太陽光など… コスト
蓄熱の場合には、この問題がない。温暖化ガスの問題だけが少しあるが、これも火力に比べれば小さい。(夜間に冷熱を溜めると、夜間の冷気を利用できるので、冷却効率が大幅に向上するからだ。熱効率の物理学の公式を思い出せばすぐにわかるはずだ。気温 35度という熱気の中で室外機を回すとすごく効率が悪いが、夜間ならばその問題はない。)
2011年06月28日
過去ログ
東京の極小一戸建てには太陽光発電は難しいような気がします。