2011年06月19日

◆ 震災予防の省庁

 震災から教訓を得ると、震災の予防が大切だ。そこで、そのための省庁があるといい。
 環境省と合体して、自然省というものを創設するといい。 ── 
 
 今回の大震災から教訓を得よう。特に大川小の問題だ。
  → 大川小はどうするべきだったか?

 報道によると、大川小では、津波被害への対策ができていなかったという。
 市教委は昨年2月6日付の文書で市立学校に対し、津波に対応する2次避難場所を選定するよう求めていたが、大川小が作成したマニュアルには「高台」というあいまいな記述しかないのに、市教委は点検、指導していなかった。
( → 読売新聞
 つまり、津波の場合には「高台に逃げる」という方針だけがあり、具体的に「ここへ」という指針がなかった。避難訓練も、せいぜい校庭に集まるぐらいだった。いざ地震になったら、どうしたらいいかわからなくて、校庭で右往左往しているだけだった。30分以上立って、逃げることにしたが、逃げる先は、川の方の小高い土地だった。そこへ向かったら、川からあふれた津波に呑み込まれた。

 ──

 ここでの根本問題は、何か? 校長のせいか? 市教委のせいか? しかし、そんなふうに末端だけを責めていれば、次の東海沖(または各地)の地震でも、また同じことが起こる。これは、末端の問題ではなく、国全体の問題なのだ。

 とすれば、なすべきことは、こうだ。
 「国のレベルで、震災対策をする。それは教育の一環としても、行政の一環としても、行なう。大川小のような失敗が起こらないように、強力に指導する」


 このような強力な指導をするには、専門の省庁が必要だ。現状では、文科省や総務省(旧:自治省)などが業務の片手間にやっているのだろうが、それでは心許ない。専門的に強力に推進する省庁が必要だ。

 ──

 では、どの省庁がやればいいか? 専門の「震災予防庁」というのを設置してもいいが、それでは行革に反するし、組織に無駄が生じる。他の組織と合併するのがいい。
 復興庁はどうだろうか? 復興が終わったあとで、震災予防省に衣替えする、というのは一案だ。しかし、これはまずい。というのは、復興相の実態は、国土建設の国土省だからだ。震災予防は、畑違いである。
 畑が同じ分野というと、環境省と気象庁がある。そこで、これらといっしょに合体させて、「自然省」というものを創設するといい。その一部門に、「環境部」「気象部」「震災予防部」というのを作る。それぞれの部門の間では、人員が往来していい。

 自然省の「震災予防部」は、実態となる実務業務はあまりない。その主要な業務は、企画立案だ。そして、企画立案した内容を、市レベルの自治体に流す。市レベルの自治体は、「震災予防部」と連絡して、震災予防の業務を行なう。まずければ、指導を受ける。
 
 以上のようにすれば、大川小の惨事は、今後は予防できるだろう。このような根本措置が、大川小の惨事からの教訓と対策になる。

 「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」
 これは、原爆死没者慰霊碑の石室前面にある碑文だが、同じものを、自然省の入口に置くといいだろう。



 [ 付記 ]
 現在の環境省は「自然の保護」を目的としている。
 一方、震災の予防は、「自然の脅威から人間を守ること」を目的としている。
 この両者は、一件、正反対であるように見えるが、「人間と自然との関係」を扱っているという点では、同じ場にある。同じ場において、両極端にあるわけだ。
 その意味では、人間と自然との関係を、一元的に扱う省庁があった方がいい。そして気象庁もまた、ここに属するといいだろう。
  


 【 後日記 】
 あとで知ったのだが、「防災相」という大臣がいる。この人が環境相もかねている。
 つまり、人間レベルでは、ある程度は実現している。ただし肝心の組織はない。「防災相」って、何をしていたんでしょうねえ? ただのPR係担当かな? 記者会見すること専門?

 「彼は何も仕事をしていない」という話もある。
  → http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2366#



 【 関連項目 】
 気象庁が震災において重要である(なぜなら気象庁は津波の被害をかえって増やしてしまったから)、という点は、前にも述べた。

  → 津波の気象予報
  → 南三陸の津波被害
  → 津波と原発(どちらも慢心)
posted by 管理人 at 19:38| Comment(0) |  地震・自然災害 | 更新情報をチェックする
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