昨年は史上最高とも言える猛暑で、最大電力使用は 6000万kW だった。
今年はどうか? ここまでの天候を見ると、曇りの日が多くて、気温が低い。これは、昨年(2010年)よりも、2009年の天候に近い。
ちなみに、気象庁のページで、気温を知ることができる。
→ 2011年6月 (東京)
左上に「前年」というアイコンがあり、これをクリックすると、前の年のデータが得られる。昨年や一昨年の数値と比べると、昨年よりはかなり低く、冷夏だった一昨年のデータに近い。
この分だと、今年は一昨年並みの冷夏になりそうだ。
冷夏になる、という予想は、かなり前から立てることができた。それは、「今年の夏はやや暑くなる」という気象庁の長期予想だ。気象庁の長期予想は、ほぼ必ずはずれるので、その反対を告げれば、たいてい当たる。というわけで、気象庁が「暑くなる」という長期予報を出したのだから、今年の夏は冷夏になりそうだ、とわかっていた。
そして、ここ半月ぐらいの実測値を見ても、どうやら冷夏になりそうだ、とわかる。(今後も一週間ぐらいは曇りが続くそうだ。関東では。)
ま、今後、急に天候が激変して、一挙に冷夏から猛暑になる……という可能性も、なくはない。とはいえ、そういう可能性は、低いだろう。ここまでは冷夏だったから、今後も冷夏になりそうだ。
とすれば、今夏は、特に電力不足になるということはないだろう。昨年並みに冷房を好きなだけ効かせたとしても、もともとの天候が(昨年のような)史上最高の猛暑ではないから、別にどうってことはないだろう。
その上で、あちこちで節電の努力が進んでいるのだから、今夏は電力不足になる恐れはまずない、と予想できる。
【 関連サイト 】
→ 東京電力、6月の電力需給見通し
6月各週の電力供給力は、7〜10日で4,350万kW、11〜17日で4,710万kW、18〜24日で4,870万kW、25〜7月1日は4,960万kWただし、前にも述べたように、この数値はあえて供給力の上限を削っているはずだ。古い火力発電所をあえて止めているはずだ。(コストがかかるから。)
電力不足が予想されたら、古い火力発電所も稼働させるはずなので、供給力はすぐに増える。実際、5月17日にはすでに 4500万kW を達成している。(その後はあえて減らしている。実際はあるのに。)
【 関連項目 】
本項の続編
→ 今夏の気候は? (2011年)
→ 今夏の気候は…(2011年)
→ 今年は冷夏だね!(2011年)
冷房の室外機でお湯を沸かして省エネ。
→ http://j.mp/mLBwvW
(家庭やビルのエアコンがそのまま同時に湯沸かし器としても稼働 。はてなブックマーク。)
ところで原発利権を温存したい勢力や、地球温暖化の既得権益を持つ人たちには、猛暑になってほしい願望がちらちらと透けて見えています。そういう人たちの手先の気象庁はどちらかというと猛暑になるという予報をしがちです。同じ穴のムジナ。気象庁の中・長期予報に政治力学が作用している感じがしています。
http://yaplog.jp/lonely-blind/archive/907
(June 09 [Thu], 2011)
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本日 沖縄地方が 観測史上最も早く 梅雨明けしました
これまでの記録は
1971年 1980年 1996年の
6月10日
この3年に共通していることは……
冷夏
昨日の朝のラジオ番組で
気象予報士の 森田正光氏が開設していました
沖縄の梅雨明けが早い年は
日本列島は 冷夏になりやすいと……
あんたの予想は外れです(笑)
根拠がある。ちなみに俺はエアコン屋で、気象庁よりも夏の気温に敏感なんだよ。生活かかってるからね。
過去15年、一度たりとも夏の長期予報外した事ないんだよ。冷夏と判断したらそれに合わせた仕事のプランを立てないとだし、世界規模でこっちは研究してんだよ。
5月の天気や気温で当たるほど甘かねえんだよボケ
本項は 2011年のことです。
一方、2012年なら、「猛暑の可能性は十分にある」と述べていますよ。
→ http://openblog.meblog.biz/article/8739987.html
私の意見を補強してくださって、ありがとうございました。
そんな研究成果を公表しちゃっていいんですか?