「エアコンで省エネをするために、新型高級エアコンを買いましょう」
なんていう声もある。
だが、それで元を取れるのは、毎日 10時間近くをずっと使っているような、エネルギー浪費の家庭だけだ。エアコンをあまり使わない家庭では、新型エアコンで元を取れることはない。
また、新型高級エアコンで省エネというのは、人のいる場所だけを特殊なセンサーで検知して、人のいる方に冷気を向けることの効果だ。人がたくさんいる場合には、たいして省エネにはならない。どちらかと言えば、そこに扇風機で風を送る方がいい。サーキュレーターを使ってもいい。こちらは安価だ。2000円以下。
→ サーキュレーター
──
一方、新型であろう旧型であろうと、使い続けるうちに、内部が汚れて、冷却効率が落ちる。具体的には、冷却フィン(金属の薄い板がたくさん重なっている部分)に、ホコリが付く。こいつを洗浄すると、冷却効率が上がる。
では、どうやってフィンを洗浄するか? 簡単ではなさそうだ。そこで、ネットで探したら、情報が見つかった。下記の三つのサイトがある。
→ 説明1
→ 説明2
→ 説明3
洗浄のための洗浄剤は、これだ。
→ エアコン洗浄剤 冷却フィン用
→ エアコン洗浄剤 送風ファン用
→ エアコン内部クリーナー
なお、掃除をすると、変な臭いがしなくなる、という効果もあるそうだ。
[ 付記1 ]
「もともと掃除しやすいエアコンを買う」
という発想もある。具体的には、次の商品だ。
→ 三菱の「お掃除簡単」というエアコン
→ その内容
なお、「お掃除の簡単なエアコンがほしい」という要望は、下記にある。
→ エアコン設計にみる昭和的発想
ここでは、そういうエアコンがほしいという要望に応えて、私がネット上のあちこちを探したが、見つけるのには、骨が折れた。上記の三菱のエアコンは、あまり売れていないようだ。「自動掃除機能」というやつばかりが目立つ。
本項で述べたのは、「お掃除簡単」どころか「お掃除大変」(?)という感じの、旧型機種を持っている人のための情報だ。(私のため、とも言える。 (^^); )
[ 付記2 ]
話を本題に戻すと、
「省エネのためには、エアコン掃除を」
ということだ。政府にだまされて、「省エネのために新型エアコンを買おう」なんて踊らされる必要はない。
省エネのために一番効果的なのは、エアコンを買い換えることではなくて、エアコンの使用時間を減らすことだ。それで十分。無駄な金を払う必要はない。
ま、払いたい人は、払ってもいいが。別に、止めはしません。
(ただし、払いたくもないのに、だまされて踊らされて払うのは、馬鹿げている。)
こういうふうにだまそうとする声は、あちこちにある。たとえば、下記。
→ 今すぐエアコンを買い替えよ
だまされないように。(最新機種では大幅に省エネだ、というのは、嘘である。正しくは、上記のように、一人だけのときのセンサーによる風向調整だ。それだけ。)
【 関連項目 】
本項の続編がある。
→ エアコンで節電