2011年05月08日

◆ 浜岡の防潮堤は無効

 浜岡に防潮堤を設置する、と中電は述べている。しかし、防潮堤は無効だ。 ──

     本項は内容が古くなったので、読む必要はありません。
     かわりに、本項の続編(下記)をお読みください。
      → 浜岡の防潮堤(改良案)




    
 菅首相の方針では、「2〜3年後の防潮堤設置まで浜岡発電を停止する」ということになっていた。
 しかし、2〜3年後に防潮堤設置を設置しても、その防潮堤は無効である。そのことは、航空写真を見ればわかる。


大きな地図で見る


 見ればわかるように、平野部だ。とすれば、海側(正面)に防潮堤を作っても、津波は側面に回り込み、さらには、裏側に回り込む。そっちから津波が流入する。
 つまり、防潮堤なんか作っても、何の役にも立たない。  (^^);

 防潮堤が役立つのは、湾口部だけだ。湾口部で口を全部ふさぐことによって、津波に侵入を防ぐ。あるいは、せめて勢いをそぐ。(浸水は避けられないとしても。)
 しかし、原発の場合には、勢いをそぐだけではダメで、浸水を避ける必要がある。

 防潮堤が有効なのは、リアス式海岸のように、湾港部以外が山で囲まれている場合だ。その場合には、側面と後方には山があるから、浸水の恐れはない。しかし浜岡原発は、平野部にある。ここでリアス式海岸にある防潮堤の真似をしてもダメなのだ。平野部に防潮堤を作るのは、「頭隠して尻隠さず」だ。

 ── 

 では、どうすればいいか? 原発の周囲をぐるりと囲む必要がある。要するに、「城壁」を構築する必要がある。次のように。
  → Wikipedia (配置図)
  → 写真

 実は、防潮堤よりも、城壁の方が、コストははるかに安い。原発の周辺だけやればいいからだ。また、構造しだいでは、壁が倒壊する恐れも少ないからだ。
 だから、私は前に、そういう城壁の設置を提唱した。再掲しよう。
 今回の津波の教訓は、「防潮堤は役に立たなかった」ということだ。日本一の強固な防潮堤(田老・釜石)でさえ、あっさり破壊されてしまった。なのに、今さら壁みたいなペラペラな防潮堤を作っても、あっさり破壊されてしまう可能性が高い。
 次の地震では、「防潮堤は用意したが、防潮堤が破壊されました」という形で、原発の被害が起こるかもしれない。
( ※ どうせなら、原発の周辺だけ、分厚い城壁を作る方がいい。城壁と原発本体の間には、支える横柱みたいなもの用意して、城壁が水圧で倒れないようにするといい。つまりは、原発のまわりに「外壁」「防水壁」を用意するわけだ。これなら、意味がある。コストも、ずっと安い。)
( → 千葉の地震
 こういう城壁ならば、壁が倒壊する恐れも少ない。
 一方、ただの防潮堤では、倒壊しやすい。また、たとえ倒壊しなくても、「頭隠して尻隠さず」だ。

 中電のやっていることは、まったく見当違いなことだ。ちっとも地震対策になっていない。こんなことだと、中電の対策は、どこからどこまで尻抜けだと思える。地震が来れば、一発でアウトだろう。(それほどにも間抜けだ。)
 


 [ 付記 ]
 中電としては、無駄な防潮堤に何百億円もかけるよりは、さっさと浜岡原発を廃炉にする方が安上がりだろう。もし防潮堤を作ると、次のようになるだろう。

 1. 正面に防潮堤の設置。
 2. それだけでは足りないとわかって、側面にも防潮堤の設置。
 3. それだけでは足りないとわかって、背面にも防潮堤の設置。(当初予算の4倍)
 4. 津波が来て、防潮堤がすべて倒壊する。(かけた費用はすべて無駄。)
 5. あちこちが壊れて、原発が暴走。手の打ちようがなし。
 6. 欠陥だらけだったので、抜けていた穴から水が流入して、原子炉に。
 7. 原発が水棺に。欠陥だらけだったおかげで、かえって暴走が停止した。
 8. 中電の社長が威張る。「こうなる思って、わざと欠陥にしておきました」



 【 関連サイト 】

 浸水についての記事。
   → 「建屋が8メートル浸水」 浜岡、15メートル津波の想定公表
posted by 管理人 at 21:32 | Comment(0) |  放射線・原発 | 更新情報をチェックする
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