チェルノブイリは、石棺方式だった。つまり、コンクリートで覆われた。その際、作業に当たった作業員(兵士)たちは、大量の放射線を浴びて、ひどい人的被害を出した。(どこかのサイトに詳しく掲載されていた。)
福島でも、石棺方式が提案された。
→ 東芝、日立と共同で廃炉処理案
→ 福島も「石棺」必要 ロシアの原子力専門家
→ 加來道雄の案
しかし、政府・東電が取ったのは、水棺方式(水で冷却する)という方式だ。
福島第一原子力発電所の事故で、政府と東京電力の事故対策統合本部が、核燃料棒が入った圧力容器とその外側の格納容器の内部を水で満たすことで、原子炉を継続的に冷却する「水棺(すいかん)」を検討していることが七日、分かった。水棺は原発事故の処理方法として研究されているが、実際に行われれば世界で初めてとなる。水棺方式は、作業が簡単だし、費用も少なくて済む。とても能率的だ。ただし一方で、難点もある。「大きな余震が来たときの危険性」である。
水棺では、圧力容器と格納容器をともに燃料棒の高さ付近まで水で満たし、高い熱を持つ燃料棒を冷やす。燃料棒が破損して放射性物質が漏れるのを抑える狙いもある。熱で蒸発する水は外部から注入。燃料棒が冷めて取り出せるようになるまで、少なくとも数年は続けるとみられる。
( → 東京新聞 )
石棺ならば、大きな余震(直下型)が来ても、問題ない。水棺ならば、すでに壊れかけているものが、どこかでひび割れしたりして、ひどい問題が起こりかねない。
具体的にどういう問題が起こりそうかというと、すぐには思いつかなかった。ただ、燃料貯蔵プールは、構造が弱いだけに、問題が起こりそうだ。
原子炉そのものは水棺でもいいかもしれないが、貯蔵プールは石棺にしないと危険度が高いだろう。なのに、その対策は、工程表に入っていないようだ。
→ 工程表
どうも、対策は肝心のところで尻抜けになっているようだ。このままだと、厄災は不可避か。
[ 付記 ]
ちょっと考えると、水棺方式では、再臨界の危険性がある。今は安定しているが、余震が来ると、下方に溜まっていた核物質が揺すぶられて、それまで拡散していたものが、凹状の底の一点に集まるかもしれない。そうなったら、再臨界が起こるかもしれない。つまり、ふたたび暴走だ。
ま、私は専門家じゃないから、断定はできないが、一応、可能性を指摘しておこう。
再臨界とは何かは、下記を参照。きわめて危険な状態だ。
→ weblio「再臨界」
→ 小出裕章「再臨界の可能性」全文聞き起こし
→ 大前研一「底は丸いフラスコ状になっている」
【 関連項目 】
→ プルトニウム爆発の危険

『当面の取組み(課題/目標/主な対策)のロードマップ』
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110417d.pdf
を見ると、燃料プールに関して、「燃料取り出し」となっています。
9ヵ月の期間の範囲で、冷温停止実現の手段として水棺を採用していると、思います。
1号機の状況は、「原子炉格納容器の一定の健全性に期待して注水してみたが、水面が上がらない。」です。
ロボットで調査した階が濡れていないので、「その下に破れがあるか調査エリア外の配管破損がある」と推測します。
サプレッションチェンバに破れがあると、2号機と同様に「格納容器損傷部分の密閉」が必要となり、水棺が遅れます。
圧力容器やプールの「燃料取り出し」は行って、その後、解体、石棺の選択になると考えています。
彼が主張してるように,もし絶対的に安全なら原発に反対する理由はないはずです。
是非取り上げを検討して下さい!!!