盲人が駅で転落死した例がある。これを防ぐには、駅にホームドアを設置するより、白杖をIT化する方が容易だ。 ──
盲人が駅で転落死した例がある。これを防ぐために、駅にホームドアを設置するという案がある。この件は、前に言及した。
→ ホームドアの解決策
→ ホームドアは必要ない
それとは全く別のアイデアを出そう。それは、白杖をIT化することだ。次のように。
「白杖の先端に、微弱電波を検知するセンサーを埋め込む。一方、駅のホームの危険な箇所(転落しそうな箇所)には、微弱電波を発する半導体を埋め込む。(半導体入りのゴムシートをホーム上に貼りつけるか、ホームの側面[レール側の壁面]に半導体を設置する。)と同時に、ホームの中央部には、微弱電波に対する妨害電波を発するようにしておく。」
こうすれば、大丈夫だ。白杖を床面の少し上に浮かせながら、地雷探知機のように動かしていく。すると、やがて微弱電波を検知する。そのとき、白杖が振動するか発音するかで、危険を警告する。盲人は、気を抜いていたところに、いきなり警告が発されて、緊張する。そこで「危ないな」と理解して、危険地帯に近づかないようにする。
──
この案は、(ホームドアに比べて)きわめて安価に実行できる。また、駅に限らず、あらゆる危険な場所で対応できる。
大震災のことばかりに構えていないで、盲人の命を救うことにも、少しは気を配ってもらいたいものだ。弱者は被災者ばかりじゃない。
誰かさんみたいに、弱者のことを無視しようとするのとは異なり、私は常に、弱者のことを気にかけたい。
【 関連サイト 】
駅のホームとは関係のない形なら、電子白杖というものが開発されている。
→ 紹介
→ PDF
→ 動画
2011年05月02日
過去ログ
その構想や実証実験は実施されてきていますが、
なかなか普及しませんね。
費用対効果の面だけでなく、普及には多くの壁がある
ということでしょうか。
個人的には時間をかけてもホームドアを普及させて、
障害者を含めすべての駅利用者の安全を守るべきと
思います。
「歩行者ITS 白杖」で検索すると、あまり多くのサイトは見つかりませんが、次のページがあります。
→ http://bit.ly/l4vdOZ
路面上にICタグを付けて進路案内する、というタイプです。
駅のホームに付けて危険を警告する、というタイプは見つかりませんでした。
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ホームドアは有力ですが、莫大な金がかかるので、私が生きている間には、全駅に設置されることはないでしょう。十年以内に1%の設置ができれば上出来。