2011年01月31日

◆ 幹細胞治療(医療詐欺)

 幹細胞治療というインチキ医療に数百万円もの金を支払わされる被害者が続出しているそうだ。これは医療詐欺である。引っかからないように注意しよう。 ──
 
 記事は、朝日新聞(朝刊 2011-01-31 )にある。ネットにはなかったが、私が Twitter で朝日新聞に要望したら、「掲載します」と返事が来て、夕方には掲載された。
  → http://t.asahi.com/18e4 , http://t.asahi.com/18e5 【 リンク切れ 】
  → 解説記事1 (synodos)
  → 解説記事2 (AFPbb)

 記事を読めばわかるように、有効性のはっきりしない療法で、数百万円もの金をふんだくっている民間病院がけっこうある。
 これについて、私なりに論じよう。

 ──

 幹細胞治療というのは、インチキ医療である。これを「トンデモだ」と見なす人もいるようだが、トンデモではない。たとえば、東京大学でも研究している。
  → http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/lab/stemcell/

 問題は、これが研究開発の途上であって、医療の実用段階には達していない、ということだ。比喩的に言えば、
 「小型の核融合発電を実現したので、これを百万円で販売します」
 という詐欺に似ている。普通の科学技術ならば、引っかかる人も少ないだろうが、命に関わる医療の問題だと、人は目を盲目にして、あっさり引っかかりやすい。

 つまりは、これは、人の心の弱さを利用した詐欺である。目的はあくまで金儲けだ。人をだますことが目的ではなく、人をだまして金を奪うことが目的だ。その意味で、これは、トンデモではなく、詐欺である。
 いかにインチキ医療であり、いかに金をせしめているか、という話は、いちいち私が述べるまでもなく、下記のページに詳しい。
  → ナショナルジオグラフィック
 一部抜粋すると、次の通り。
 ラミレス氏のような必死な患者たちにとっては、臨床試験による裏付けやFDAの認可を待っている時間などないというのが本音のようだ。
 一方で、ISSCR役員のモリソン氏は次のように釘を刺す。「6000ドルを払って回復の望みにかけようとする患者が多いからといって、インチキな医療行為が正当化されるわけではない」。
 これはアメリカの話だが、ロシアでもなされている。
  → WIRED VISION

 日本でもなされている。それは、朝日の記事にあるとおり。
 とにかく、幹細胞治療というのは、研究途上であり、未認可なのだ。なのに、効果があるように見せつけて、だまして、大金を奪う詐欺師がいる。

 彼らはあくまで詐欺師だ。これを「トンデモだ」と批判してはならない。もしこれがトンデモなら、東京大学の医学部だってトンデモだということになる。東京大学の医学部をトンデモだと呼ぶ人がいるとしたら、その人の方がトンデモであろう。
 だから、これは、トンデモではない。実際、詐欺師は「東京大学の医学部でも研究している正当な最先端の医学です」と宣伝しそうだ。
 大事なことは、これが研究途上にあって、実用化の段階には達していない、ということだ。このことを正しく理解しよう。
   
 簡単に言えば、「詐欺師に引っかかるな」ということだ。
 


 【 関連サイト 】

 → 追跡 再生医療トラブル〜体性幹細胞治療の闇〜 - NHK クローズアップ現代
 → NHK クローズアップ現代 追跡 再生医療トラブル〜体性幹細胞の闇〜 自由診療と成長戦略
 
 詐欺医療についての報道。 ( 2013年 )
posted by 管理人 at 19:32| Comment(5) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「トンデモだ!」と騒ぐ人の頭には、「研究中」という概念がないのかもしれない。「標準理論」と「トンデモ」との2種類しかなく、「研究中」という概念がない。
 ま、自分が研究生活を送ったことがなければ、それは仕方ないのかもしれないが。
Posted by 管理人 at 2011年01月31日 23:26
日々苦しんでる方につけ込むような詐欺的医療行為は絶対あってはならないと思います。
しかし、認可を待てない方が、現状を知りつつ治療をお願いした現実もあり、isscrでも以前より患者側に注意喚起はされていますが、治療を強く止めることが出来なかったようにも見えます。
一縷の望みにかけて治療を決断した患者と医師にしてみれば「詐欺行為」で括られてしまうのはどんな思いだろうと考えてしまいました。
早く研究が進み、少しでも苦しまれてる方が穏やかに暮らせるようになるといいですよね。
素人な上、長文乱文で大変失礼いたしました。
Posted by 脊椎手術の後遺症で車椅子になった家族を持つ者より at 2012年05月13日 00:01
幹細胞バンクの、民間臍帯血バンク株式会社シービーシーは、未公開株振り込め詐欺を何回も繰り返し、破綻しました。
シービーシーの未公開株販売者逮捕。
http://aysupport.blog.fc2.com/blog-entry-236.html


幹細胞バンク振り込め詐欺、株式会社シービーシーのマザーズ上場を示唆した、未公開株販売でしたが。  シービーシーの最新状況22年2月1日     3)仮名   幹細胞バンク事業  下記、鶴見大学歯学部です。 鶴見歯科大学が全国の大学の歯科簿門に協力を呼びかけ、(株)▲▲▲▲▲▲▲▲との産学協同事業としてスタートしたばかりの事業です。弊社は、この中でバックアップの二次保管施設として指名を受け、グループ体制の中に名を連ねました。       ウソでした。

)▲▲▲▲▲▲▲▲との産学協同事業、社名が公的機関を連想する、社名です。株式会社シービーシー詐欺会社は、社歴も浅くH19年から、何回も未公開株振り込め詐欺を繰り返した、常連の振り込め詐欺会社です。大切な赤ちゃんの命を、軽視した、悪質な反社会的会社、未公開株詐欺、殆んどは、暴**の資金源になってるようですが、気味悪い、幹細胞バンクです。
Posted by 2130 at 2012年12月04日 19:10
> シービーシーは 破綻しました。

確認しました。

http://bank-db.com/hasan/496539

http://urx.nu/2FTH
Posted by 管理人 at 2012年12月04日 19:48
情報ありがとうございます。

幹細胞保管再生医療の臍帯血バンク、株式会社シービーシー。
所在:神奈川県横浜市港北区新横浜2−2−3 新横浜第1竹生ビル5F
TEL:045−473−7716   FAX:045−475−1033
多分、法的処置はとっていません。
毎日新聞記事には、23年1月から、となってますが、私は22年6月に
シービーシー未公開株詐欺にあいました。
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20121115ddlk13040246000c.html

私は新聞に載りました。
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20121005101.htm
Posted by 2130 at 2012年12月26日 20:29
  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

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