2010年11月20日

◆ 濃厚接触者という概念

 インフルエンザの患者と接触した人を「濃厚接触者」として認識することは、それなりに有益であるようだ。 ──

 昨年春には、水際阻止と称して、入国したインフルエンザ罹患者の家族などを「濃厚接触者」として認識し、予防的にタミフルを投与した。
 しかし、このような予防的な投与は、インフルエンザの水際阻止のためには何ら役立たなかった。ザルみたいなもので、いくらでも漏れるのだから、ザルの目を一つか二つふさいでも、まったく効果がないわけだ。
 この件は、水際阻止 に批判的な木村盛世が批判した。
  → http://www.kimuramoriyo.com/swine_flu_26.html

 また、このころ、「インフルエンザに罹患した女子高生の濃厚接触者」という報道がなされたとき、「おれも女子高生の濃厚接触者になりた〜い」という冗談があちこちにひろまった。(私じゃないですよ。  (^^);  )

 ──

 さて。例の新潟県の鷹巣病院(病院内の患者の大多数が感染して8名死亡)では、調査の結果、濃厚接触車をあえて拡散させていたことがわかった。
 患者は当時、別の8人(濃厚接触者)と同室だった。立ち入り検査の結果、この8人のうち6人が後にインフルエンザを発症していたことが判明した。
 「濃厚接触者を他の病室に移したことが感染拡大につながった。不適切な措置だった」と指摘。
 病院は、8人が既に感染しているとの想定で、全員を同じ部屋にして隔離しておくなどの措置が必要だったとした。
( → 読売新聞 2010-11-20
 つまり、最初の感染者1人と同室だった8人(濃厚接触者)を、同じ部屋に閉じ込めて(隔離して)おけばよかったものを、あえて他の病室に分散させたから、ウイルスと患者が病院全体に拡散してしまった、というわけだ。人為的に蔓延させたわけですね。どうりで患者がやたらと多すぎると思った。

 ──

 ここでは、「濃厚接触者」という概念を持つべきだったろう。そうしておけば、「濃厚接触者を分散配置する」という最悪の措置を取らなかったはずだ。

 木村盛世は、「濃厚接触者という概念は不要だ」と主張した。なるほど、水際阻止の場では、そうだ。
 だが、流行期の病院の場では、「濃厚接触者」という概念は、蔓延の阻止にいくらかは役立ちそうだ。
 秋田の病院の例を、他山の石としたい。(簡易検査の問題だけでなく、本項の問題でも。)



 [ 余談 ]
 「濃厚接触者」という言葉を聞いたとき、女子高生のことばかり考えていて、老人のことを考えなかったのだろう。そういうスケベな心が、インフルエンザを蔓延させた……のかもしれない。
 もしかして、この病院の担当者は、涼宮ハルヒの好きなオタクだったのかも。  (^^);


posted by 管理人 at 20:55| Comment(1) |  インフルエンザ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
濃厚接触者という言葉がスケベである点については、下記ページで濃厚に記述されている。
 → http://ryoryman.seesaa.net/article/119403514.html

 18禁です。真面目な人にはお勧めしません。  (^^);
Posted by 管理人 at 2010年11月20日 21:13
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