古い新聞の回収は、今では自治体が担当していることが多い。しかし読売新聞社は、販売店と協力して、自社で古紙の回収に乗り出した。トイレットペーパーと交換してくれる。 ──
古い新聞の回収は、昔から回収業者が実施していた。各戸をめぐり、トイレットペーパーと交換してくれる。
ところが近年では、自治体が担当するようになった。その場合、次のデメリットがある。
・ 各戸から指定場所まで運ぶ必要がある
・ トイレットペーパーと交換してくれない
これは非常に問題だ。
(1) 各戸から指定場所まで運ぶ必要がある
回収業者が各戸をめぐらないので、各戸から指定場所まで運ぶ必要がある。しかも、それは、非常に重たい。若い人ならば可能だが、年寄りには困難だ。年寄りでなくたって、非常に面倒だ。
「こんなしんどい思いをするくらいなら、新聞を取るのをやめよう」
と思う高齢者も多いだろう。それで当然だ。近年の新聞購読率の低下の一因は、ここにもある。
そこで、読売新聞社は、各戸をめぐって回収を進めるようになったのだろう。(実際に回収するのは、読売新聞社ではなく、回収業者だが、その点は自治体と同様である。)
読売新聞社の方針は、歓迎するべきことだ。そこで、朝日新聞社の読者に対しては、次のように推奨したい。
「自分の配達地域で読売新聞社が古紙回収をしていることを確認した上で、読売新聞に乗り換える。朝日新聞の購入はやめる」
朝日みたいなリサイクル馬鹿は、どうしようもない。「リサイクルしましょう」と読者を洗脳するばかりで、「自分からリサイクルする」という親切さがない。こういう馬鹿新聞は、購入する価値がない。読者のために各戸をめぐってくれる読売新聞こそ、真のリサイクル精神がある。
「エコのために、朝日を捨てよ、読売を取ろう」
というキャッチフレーズを掲げたい。
(別に、読売を褒めたいわけじゃない。読売が私の方針に合致するようになったから、「私の言うことに合致する読売は偉い」と称えているだけだ。ま、当り前のことができているだけだが、当り前のことができない朝日よりはずっと偉い。)
(2) トイレットペーパーと交換してくれない
自治体による回収では、古新聞をトイレットペーパーと交換してくれない。これは、次の二点を意味する。
・ 古紙回収の代金を、自治体や町内会が猫ババする。
・ 古紙利用のトイレットペーパーの使用率が下がる。
前者は、エコキャップ詐欺と同様だ。人々に多大な損失をかける(重たいものを運ばせるという労役を強いる)一方で、自分は少額の利益を得る。他人に大損をさせることで、自分が小さな利益を得る。まったく悪質だ。しかも、「これはエコです」と述べることで、その詐欺性を隠蔽する。
自治体が真にエコをめざすのであれば、古紙回収場所(古新聞置き場)にある古紙を、民間業者が回収することを認めるべきだ。そうすれば、自治体は古紙回収のための税金支出を減らすことができる。無駄な担当役人も減らせる。しかるに、自治体がそのことに関わるから、無駄な人員や税金がかかる。……ところが、現実には、その反対だ。自治体は古紙回収業者が古新聞を持っていくことを拒否する。実際、裁判に訴えて、「古紙回収業者は資源ゴミを盗むべからず」というふうに裁判をするための税金支出までする。
要するに、自治体の目的は、リサイクルそのものではなくて、古紙回収の売上げをちょうだいすることなのだ。自治体は、古紙回収の代金を、猫ババしているのだ。(町内会もグルだが。)(結局、各戸に行くはずのトイレットペーパーの利益を、自治体が猫ババする、ということだ。)
後者は、先にも述べた通りだ。古紙回収業者が交換で与えてくれるトイレットペーパーは、古紙利用率が高い。一方、市販されているトイレットペーパーは、新パルプ 100%のものがかなり多い。古紙回収業者が古紙入りのトイレットペーパーを各戸に渡せば、日本全体としては、古紙利用率が上がる。その分、エコになる。
逆に、古紙回収業者が古紙入りのトイレットペーパーを渡さなければ、新パルプ 100%のものを購入する人が多いので、日本全体としては、古紙利用率が下がる。
この意味でも、古紙回収業者が古紙入りのトイレットペーパーを渡す方が、エコである。
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本項で述べたことは、すでに述べたこととかなり重複する。特に、論点としてはそうだ。
本項では新たに、読売新聞の方針(新聞社による古紙回収)を示して、「これこそが正しい解決策だ」と示した。
読売新聞社に対しては、「実行する地域を拡大して、全国で実施してほしい」と要望したい。そのことで、「重たいから新聞購読をやめた」という高齢者が減るだろうし、「朝日は回収してくれないから読売にする」という高齢者も増えるはずだ。
私としても、読売の方針を歓迎するので、読者に対して、この情報を示した。さらに、「エコのために読売新聞を取りましょう」(朝日や毎日などはやめましょう)と推奨したい。
( ※ 読売新聞を取った場合、回収するのは各社の古新聞すべてと古雑誌だ。朝日や日経の分も、いっしょに回収してくれる。ただし、朝日の新聞だけを取っていても、回収してくれない。読売の購読者に限り、「古紙回収引換券」みたいなチラシを渡してくれる。)
【 関連項目 】
古新聞回収(古紙リサイクル)の話は、先にも述べた。
→ 古紙回収はエコでない
→ 古紙リサイクルと自治体
→ 古紙リサイクルと利権
→ 省エネ馬鹿 (最後の [ 付記 ] の箇所 )
2010年11月10日
過去ログ
2年前に半年ほど朝日新聞取ってたことあるのですが、
その時は回収してくれて、トイレットペーパーと交換してもらってました。
包み紙が朝日新聞オリジナルだったんで、全国的にやってるもんだと思ってましたが、千葉限定だったんでしょうか。
エコを考えるなら、新聞取らないのが一番だと思います。
なるほど。そう言えばそうですね。
新聞を取らない方がいいとは思いませんが、新聞社がやたらと「エコ、エコ」と言ったり、「エコキャップ」と言ったりしたら、「じゃ、新聞をやめます」と言えばいいんだ。
エコ教に染めようとする新聞社に対抗する名分が見つかりました。ありがたや。 (^^);
古紙を回収する立場から、大変参考になりました。
集積場所まで持って行くというのが、新聞購読を止めてしまうほど苦なんですね。
最近の集団回収では、戸別回収が主になってきています。住民の高齢化もあるという一方で、我々も仕事をいただきたいという理由から、戸別で提案しているのが業者の実情です。
また参考にさせていただきます。