知らないうちにインストールされていることもあるので、注意。 ──
JWORD というと、昔のワープロ・ソフトが有名だが、それとは違って、同名の検索用ソフトがある。
この JWORD は、しばしば「スパイウェア」と見なされる。有害だからだ。Wikipedia から引用しよう。
インストール方法や実行内容からマルウェア、スパイウェアとみなす向きもある。なお、Wikipedia には次の記述もあるが、当てにならない。
JWordのサービスはスポンサーに有利という意味で広告的であり、またJWord社が作為的に操作できる部分が大きいことがわかる。そのためこのサービスを利用する場合、ユーザーが無自覚のうちに一企業(JWord社)によるインターネットの機能制限や情報操作を受け入れてしまうという問題が発生する危険性がある。
JWordプラグインはあらゆる手段を使ってインストールを試みる。これら強引極まるインストールが幾度も繰り返される事でユーザー間で不評を買い、スパイウェア説を一気に普及させる起爆剤になった。
JWordアフィリエイトプログラムは、自分のウェブサイトや自作したソフトウェアにJWordプラグインのインストーラを仕掛けておくことによって、ある1人の利用者がプラグインをインストールすることにつき10円の報酬を受け取れる仕組みになっている。プログラムにおいてJWordプラグインをインストールさせる手段は不問である。こうしたアフィリエイトプログラムで配布しているソフトウェアは「悪質なアドウェア」とセキュリティベンダーから認定されている。
過去のバージョンではJWordプラグインを一度インストールすると、アンインストールは困難だった。現在はアンインストーラが添付されている。しかしJWordプラグインを構成するファイルの一部を手動で削除した場合などは、コントロールパネルからの削除ができなくなり、アンインストールが困難になる。アンインストールしたあと特に対策をしていなければ、JWordプラグインのインストーラが仕掛けられているサイトにアクセスすれば再びインストールを度々要求されることになる。
過去のバージョンではJWordプラグインを一度インストールすると、アンインストールは困難だった。「コントロール パネル」の「プログラムの追加と削除」に表示されず、JWordのサイトにアクセスしてアンインストールする必要があった。また、JWord社のサイトでもアンインストールする方法は提供されていなかった。
一部のコンピュータメーカー(ソーテック、工人舎、NEC、シャープ、デル、エプソンダイレクト、マウスコンピューター、ヒューレット・パッカード、KOUZIRO、アロシステム、ドスパラ)のコンピュータには、通常は初期状態でインストールされている。しかし、販売用途や発売時期によっては、JWordプラグインが同梱されていない場合もある。実際、私のパソコン(ドスパラ製)には、インストールされていなかった。現時点でどうかは不明だが、次の情報もある。( → はてなキーワード )
自社製品にプリインストールしていることを公表しているパソコンメーカー
・ NEC
・ エプソン
・ シャープ
バンドル (含プラグイン) していることを公表しているソフト類
JWord 入りソフトの作者にはインストールさせた場合一回ごとに10円が支給される。
http://partner.jword.jp/vector/biz_detail.htm
・ BIGLOBE ツールバー
・ エキサイト ツールバー (excite)
・ ネイ@バー (NAVER)
・ フレッシュアイ ツールバー (別ヴァージョンもあり)
・ ベクター ツールバー
・ マピオン ツールバー
・ MyPop
・ All-round Searcher (IE便利か計画)
以上を簡単にまとめれば、次の通り。
- 会社の宣伝を目的とするアド・ウェアである。ユーザーにとってのメリットは、ほぼ皆無。
- ユーザーにとってのデメリットはある。(重くなる。メモリを食う。アンインストールしにくい。勝手にプラグインがインストールされる。)
- 「アンインストール不可能」という犯罪的な仕様を備えていた経歴がある。(現在では改善されたが。) つまり、素性からして、犯罪的なソフトである。
本体部分は、自動感染するかわりに、手動感染する。その際、他のソフトにまぎれこむという形で、偽装する。その偽装のために利用されているのが、上記の「 BIGLOBE ツールバー」などだ。
自動感染する部分を本体とは分離するという形で、本体そのものはウイルスと認定されることを避けている。その意味で、かなり巧妙である。とはいえ、全体としてみれば、(プラグイン部分が)自動感染するようにできているのだから、全体としてみればウイルスと認定していいだろう。(ただし、「本体部分はウイルスではありません」と弁解する逃げ道を用意している。)
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かなり巧妙で悪質であるように見えるが、よく考えると、Google に似たところもある。Google は、広告料金を得るために、検索情報を示す。この JWORD もまた、広告料金を得るために、検索情報を示す。どちらも原理は似ている。
違いは何かというと、Google の検索情報はユーザーにとって有益なのだが、 JWORD の検索情報は広告主にとって有益となる。……この意味で、 JWORD というのは、Google の「検索連動広告」だけを出力するようなソフトだ、と見なしてもいいだろう。あるいは、やたらと広告だらけの検索サイトと、似たようなものかもしれない。
ま、いずれにせよ、こんなものをインストールしないように注意しよう。特に、上記の BIGLOBE ツールバー などは怪しいので、インストールしないようにしよう。
NEC や エプソン のパソコンも、怪しいかもしれない。ただし、今ではもうインストールされなくなっているかもしれない。よくわからない。
( ※ 念のため、ネットで調べると、いくつかの情報が見つかった。だが、時点については根拠があやふやだ。2004年の時点では、かなり多くのパソコンメーカーがインストールしていたことは確認されたが、現時点では不明である。)
なお、NEC や エプソンは、「弊社製品では JWORD というソフトをインストールしたことはありましたが、現時点ではインストールしていません」というページを用意して、公表するべきだ。
しかるに、(現時点で)そのページを用意していない以上、NEC や エプソンのパソコンには、 JWORD というソフトがインストールされているという疑いを拭い去れない。というわけで、「君子危うきに近づかず」という意味で、NEC や エプソンのパソコンを購入しない方が安全であると言えるだろう。
( ※ 危険だとは断言できないが、危険であったのに「安全にしました」という宣言を出していないのだから、いまだに危険状態が続いていると推定していいだろう。要するに、過去の過ちを公言しないような、良心のないメーカーはとても信用できない、ということだ。彼らが知らぬ顔の半兵衛をしているのであれば、そのいかがわしさを本サイトが指摘する。)
なお、彼らが状況を改善したかどうかは、次の検索によって確認できる。
→ 検索 「 JWORD NEC 」
→ 検索 「 JWORD エプソン 」
これで見ると、2010年10月現在、NEC と エプソンのパソコンには、JWORD がインストールされているように見える。 NEC と エプソンのパソコンを買うのは、やめた方がいいかもしれない。(断言はできない。)
【 追記 】
NEC と エプソンの商品については、実際に買ったわけではないので、断言はできない。JWORD は、入っていないかもしれない。
特に、エプソンの商品については、コメント欄の記述を参照。
【 関連サイト 】
もっと情報を知りたい人は、下記ページを読むといいだろう。具体的な情報がある。
→ http://benrinasofuto.blog87.fc2.com/blog-entry-14.html
先月(2010年10月)エプソンダイレクトからXPモデルのデスクトップを購入しましたが、JWORDはインストールされていませんでしたよ。
FAQによると、必要に応じてインストールすることはできるようですが、購入時にはインストールされていないようです。
http://faq.epsondirect.co.jp/faq/edc/app/servlet/qadoc?029297
もっとも、現在はXPモデルを購入することはできませんし、Windows 7モデルの方でどうなっているかまでは把握していませんが。
旧ソーテックにもバンドルされてたということが関係しているようです。
はいっていませんでした