2010年10月24日

◆ ホメオパシー問題の現状

 ホメオパシーに対する薬事法の規制により、悪質な宣伝は大幅に減じている。現時点では、「ホメオパシーはインチキ医療だ」と呼べるような例は、かなり少なくなっている。ただし、薬事法以外の問題は残る。 ──

 ホメオパシーに対する薬事法の規制により、解決した面と、解決しない面がある。以下、箇条書きふうに示そう。

 (1) ホメオパシー・ジャパン

 ホメオパシー・ジャパンでは、レメディに薬効を示すことがなくなった。たとえば下記。
  → http://bit.ly/bJNQEo 
 ここでは「スズメバチ」というタイトルだけがあり、薬効は示されていない。これをスズメバチ対策として自分で服用する例は、従来よりは大幅に減るだろう。
 ただ、ホメオパスが推奨する分については、まだ問題が残る。ホメオパスによる推奨については、医師法違反による摘発が必要かもしれない。私はここで、「医師法違反による摘発」を推奨したい。
 たとえば、例の女性歌手の場合は、ホメオパスが(治療の目的で)レメディを処方したのだから、このホメオパスは医師法違反で摘発するべきだと思う。
( ※ この女性歌手の場合、根源的に悪いのは、女性歌手ではなくて、レメディを処方したホメオパスの方だ。批判の矛先を間違えないように。)

 (2) ロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシー

 ロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシー というのは、ホメオパシーの医療効果を大々的に宣伝しているインチキサイトの総本山であった。インチキ治療アドバイスを山ほど示していた。
 しかし、過去分についてはインチキ治療アドバイスをそのまま残しているが、9月14日以降では、インチキ治療アドバイスをやめている。
  → http://bit.ly/9GFmHH

 (3) はてな のレメディ販売

 はてな は、レメディ販売のアフィリエイトをやっていた。人々がホメオパシーについて論じるのを利用して、レメディを売りつけて、金儲けしよう、という発想。
  → http://openblog.meblog.biz/article/3209806.html
 しかし、現時点では、それをやめたようだ。書籍広告はあるがレメディ広告はない。
  → http://bit.ly/9EfbaG

 (4) 病院の分

 病院のホメオパシーについては、少なくなっている。たとえば、本サイトが山王病院のホメオパシー診療を指摘したところ、すぐに山王病院のホメオパシー診療はなくなった。本サイトで指摘した甲斐があったというものだ。
  → http://openblog.meblog.biz/article/3209806.html
 ただし、帯津三敬病院のように、継続しているところもある。
  → http://www.obitsusankei.or.jp/new/news.pdf
 こういうのを放置している医師会というものは、何とかなるまいか。トンデモマニアにしても、どこかの母親を批判するよりは、病院や医師会を批判するべきだ。

 ──
 
 結局、薬事法による規制は、ある程度の効果は上げているが、十分ではない。医師法による摘発も必要だし、詐欺罪による摘発も必要だし、また、何より医師会自身の自浄作用が必要だ。
 とはいえ、「医師会を攻撃しろ」と言っても、トンデモマニアには無理だろう。というわけで、トンデモマニアのかわりに、私が医師会を批判しておく。

 そもそも、今回のようなホメオパシー問題は、マスコミや学術会議が批判する前に、医師会自体が自浄作用を発揮するべきだった。また、医師たち自体が、医師会で発言するべきだった。ネット上で騒ぐ前に、医師会で騒ぐべきだった。
 しかし、今の医師たちや医師会は、自浄作用が欠落している。医師・病院によるホメオパシー治療を放置している。そこで私がはっきりと問題点を指摘しておこう。
  


 【 追記 】
 あとで考え直したが、やはり、一番大きい問題は、(1) だと思える。つまり、
 「ホメオパスが(治療の目的で)レメディを処方する」
 ということだ。このようなインチキ医療は、下記でも堂々となされている。
  → http://www.homeo-school.com/hpgen/HPB/categories/3019.html (リンク切れ)
 ここで、ホメオパスが医療相談を受けて、レメディを処方するわけだ。

 ここでは、たとえば、スズメバチに刺された人に「スズメバチのレメディ」を処方して、「これで治ります」と告げる。(例の女性歌手の場合がそうだ。ホメオパスは上記の人ではなく別の人だが。)

 こういうホメオパスによるインチキ医療こそ、重大な結果を招きかねないので、徹底的に摘発するべきだろう。医療ネグレクトがどうのこうのという問題じゃあるまい。スズメバチの歌手の場合、ホメオパシーという医療を受けたつもりなのだから、医療ネグレクトとは言いがたい。医療だと見せかけて、医療をしないでいるホメオパスこそ、医師法違反で摘発されるべきだ。
 ここでは、医療ネグレクトよりも、エセ医療が問題となる。医療ネグレクトなんかで騒いでいるときではあるまい。医師法違反という、れっきとした犯罪こそ問題視するべきだ。
 
 【 追記 の 追記 】
 上のホメオパスのページは、私が指摘してすぐに、リンク切れになった。他にもいくつかのホメオパスのサイトが、今では空白ページになっている。
 どうやら私の指摘を受けて、摘発を恐れたらしい。しかし、いくつかのサイトが消えても、同種のサイトはまだまだ見つかる。
   → http://www17.plala.or.jp/jhc-nerima/sub48.html
   → Google 検索
posted by 管理人 at 10:59| Comment(3) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
関連する話題。

 はてな にいるトンデモマニアが、また騒いでいる話がある。
 トラ子がトンデモなことを言っている、という話。
 http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/Mochimasa/20101024/p1

 トラ子批判のコメントがいっぱいある。

 ──

 しかし、これは、ホメオパシー批判になっていない。たしかに、トラ子の言っていることはムチャクチャだが、ホメオパシーとは関係ない。

 また、滅茶苦茶の嘘を言っているからと言って、だから悪いとは言えない。なぜか? かわりにどんな真実を言えばいいのか? 
 「流産したのは、あなたのせいです。あなたの体に構造的な欠陥があるから、場合によっては流産が起こったのです。あなたの流産にはこれこれの医学的な理由があります。あなたの体に特有な、そういう医学的な理由が、流産の理由です」

 こんな真実を語るくらいなら、「赤ん坊が犠牲になってくれた」という嘘八百を語る方が、よほどマシだ。

 今の医者には、患者への思いやりというものが欠落している。真実を告げればいいとばかり思っていて、患者の心への優しさが根源的に欠落している。
 だからこそ、ホメオパシーを信じるものが出てくるのだ。
 医者や男性が、他人を批判してばかりで、自分の思いやり不足を反省できないこと。……ホメオパシーが蔓延する理由の一つは、ここにある。
 批判するばかりで、優しさが欠落していることが、根源の一つなのだ。
Posted by 管理人 at 2010年10月24日 13:16
私には,誰も露骨に真実を突きつけて母親を追い詰めろなどとは言っていないと思いますし,
また由井氏の「ウソ」が,優しさや思いやりにあふれているとは思えません.

管理人様は,どんなウソなら良いと思いますか.
また,由井氏のウソは何のために言っていると思いますか.
Posted by qrrakakh at 2010年10月25日 08:52
誤読しているようなので説明しますが、私はトラ子が何を言っているかについて論じているわけではありません。良いとも悪いとも評価していません。(彼女は最初から最後まで金儲けのために頭を働かせているだけです。)

 私が論じているのは、トラ子批判をする人々がやたらと狂気的にトラ子を非難している点です。リンク先がブックマークページであることに注意してください。
 トラ子の言っていることは、非論理的ではあるけれど、人々がやたらと狂気的に非難するようなことじゃない。そんなに非難することの方がよほど気違いじみている。ホメオパシーのトラ子もデタラメだが、それを非難する連中の方がよほどデタラメだ。「あいつは耳くそだ、汚い」と非難する連中の方が、かえって大便と同じぐらい汚い。
 私が言いたいのは、そのことです。耳くそのことは、いちいち論じません。少なくとも今回の場合、患者の命に関わるわけじゃないし。

 
> 露骨に真実を突きつけて母親を追い詰めろなどとは言っていない

 実は、母親自身が、そのことを自分で自分に突きつけているんですよ。「私が自分のせいで子供を殺してしまった」というふうに、自分で自分を責めている。それで苦しくて仕方ないんです。
 そういう母親の気持ちを理解しているから、トラ子は
 「あなたは何も悪くないんですよ」
 と優しく語っているんです。
 そして、こう語ることで、体調がボロボロで不健康だった母親の健康が回復していきます。
 母親が「自分が悪い、自分が悪い」と自分を責めていて症状が出ていたときに、
 「あなたは何も悪くない。むしろ死んだ赤ちゃんに感謝しましょう。そのためにはあなたが健康を回復することが赤ちゃんのための供養になります」
 と述べて、健康を回復させてあげるのです。
 この意味で、トラ子は母親の気持ちをよく理解しています。また、母親の健康を回復させることにも有効となっています。
 そんなことも理解できないで非難ばかりしている連中は、女の心というものをまるきり理解できていません。2次元のアニメキャラにばかり熱中しているから、リアルな女の心を全然理解できない。

 はっきり言って、女の心を理解するトラ子よりは、女の心を理解しないで非難ばかりする連中の方が、よほどトンデモだし、よほど有害です。
 他人を非難することしかできない連中よりは、他人の心を癒そうとするトラ子の方が、人間としてはずっと上です。
Posted by 管理人 at 2010年10月25日 19:05
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