au の顧客情報が漏洩しているらしい。顧客本人しか知らない暗証番号を、犯罪者が知っているからだ。 ──
オレオレ詐欺の(被害)体験記がある。長文だが、リアルだし、とても面白いので、一読をお勧めする。
→ 実体験! オレオレ詐欺の手口
この最後に、「だまされかけたとき、事故を起こしたはずの家族に連絡しようとしたら、ケータイがつながらなかった。(だから家族に問い合わせの確認ができなかった)」という話がある。
で、調べたら、不思議なことに、ケータイの「利用停止届け」が、ケータイ会社に勝手に届けられていたという。(!)
そもそも、「利用停止届け」には、「ケータイ番号」「契約者名」「住所」「生年月日」の4項目が必要だが、他人によるなりすましを防ぐため、「暗証番号」も必要だという。
その暗証番号は、顧客が知っているが、今回の場合、顧客は高齢者であったため、家族が管理していたという。顧客本人は、暗証番号も知らないし、暗証番号の存在さえも知らない。また、家族の方も、それを漏らすはずがない。
というわけで、この4項目と暗証番号は、ケータイ会社( au )から漏れたとしか考えられないそうだ。(「利用停止届け」が勝手に届けられて、受理されていたから。)
→ auの顧客情報が漏洩? (同じブログ)
──
以上は、引用ふうのまとめ。以下は私の感想。(読まなくてもよい。)
私の推定では、これは、会社から漏れたというより、販売店から漏れたのだと思う。販売店には、派遣やアルバイトなどの低級労働者がいるから、そこから情報が漏れるのだろう。特に、犯罪者に。
では、いかにして漏れたか?
暗証番号の入力はどうなっているか? 販売店の労働者にはバレないようになっているか? 紙ならばバレるが、電子的に暗号がかかっていればバレない。どうなんでしょうね。
ひょっとして、店内に監視カメラがあって、番号打ち込みを監視カメラによって盗撮し、あとで番号を割り出しているのかもしれない。
いやはや。危ない、危ない。
【 追記 】
あとでよく見たら、このブログの記載日は 2004年だ。ずいぶん古い。
今では改善されているかもしれない。
ただし「 au の顧客情報漏洩」という言葉で検索すると、2006年には DION 系列で大量の情報漏れがあったという実例があったそうだ。内部犯による。
本項の分は、その件には含まれてはいない。販売店からの情報漏れという件については、どうなっているのか、よくはわからない。監視カメラによる盗撮というのは、十分に考えられる。その対策はなされているのだろうか?
《 対策 》
暗証番号は、申込み後、途中で変更するのを原則とするべきだろう。
というか、ケータイ電話会社が勝手に変更して、暗証番号を与え、それをユーザーにメールで告知するといい。そのあとで、「このメールは必ず削除してください」と記しておく。顧客はそれをケータイ以外にメモしておけばいい。
( ※ なぜメールを削除するかというと、盗み見を避けるため。とはいえ、盗み見をできる人は限られているから、削除のし忘れがあっても、被害は限定される。一方、現状のままでは、暗証番号が犯罪者に漏れる危険を阻止できない。)
2010年10月18日
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