ひところ話題になったホメオパシーはどうなっているのかなあ……と思って、ネットを検索したら、最近になって、また少し話題になっているようだ。で、話題にした人が、次のような愚痴をもらしている。
いくら批判してもホメオパシーはなくならない。……その通りかもしれない。しかし、だったらどうすればいいのかわからない。ここではもしかしたら、私の悪口を言っているつもりなのかもしれない。(違うかもしれない。気のせいかな? )
( → 検索 )
ともあれ、
「だったらどうすればいいのかわからない。」
というのは、情けないですね。「お手上げ」を宣言したに等しい。
──
どうすればいいかは、私が本サイトで何度も示してきた。
(1) 信者に対しては、無料ホメオパシーを勧める。
(無料ホメオパシーでは、正規の医療を受けるのが原則。)
(2) 業者に対しては、詐欺罪・薬事法違反などで、警察が逮捕・摘発する。
この二点だ。
特に、後者が大事だ。悪党に対しては、「悪だ」「犯罪だ」と指摘して、摘発することが必要だ。
──
なのに、「トンデモだ」(ただの思想信条の問題だ)と考えて、犯罪性を指摘しないのが、トンデモマニアだ。
「ホメオパシーは、トンデモだ、トンデモだ」
と彼らは主張する。しかしことで、かえって、逆効果が生じる。つまり、
「トンデモなら、思想信条の自由でしょ。トンデモがイヤなら、人々が信じなければいいだけ。信じる人が自分で信じるのは勝手でしょ」
という弁解を許す余地が生じてしまう。
(確かにそうだ。トンデモを信じるかどうかは、人の自由だ。)
要するに、トンデモマニアというのは、ホメオパシーを誤認している。現実には人命にかかわる犯罪であるのに、ただの「トンデモである」というふうに甘い認識で唱える。自分が悪口を言うことばかりにとらわれて、被害者の人命を救おうという方向に向かっていない。
「こいつはトンデモだ!」と批判することで、被害者の方を攻撃するが、「こいつは詐欺をしている!」というふうに、加害者の方を批判することは少ない。(被害者である子供に着目することはあるが、親の方には「加害者だ、トンデモだ」というふうに批判して、「子供の健康を害する親だって被害者だ」という視点が少ない。)
今回のトンデモマニアの話でも、「批判したい、批判したい」というふうに、「自分が批判すること」だけを目的としている。
要するに、トンデモマニアというのは、2ちゃんねらーと同じで、相手の悪口を匿名で言うことだけが趣味なのだ。(その証拠が、彼らの「はてなブックマーク」だ。匿名(半匿名?)の悪口が山のようにある。いかに悪口好きかが歴然としている。)
[ 付記 ]
とにかく、「トンデモだ、トンデモだ」と唱えることはまったく無意味だ、と理解することが大事だ。
正しいか否かについてなら、学術会議がすでに公式見解を出している。これ以上は、何もできない。だから、正しいか否かについては、もはや論じる必要はないのだ。トンデモであるかどうかについては、もはや世間に訴える必要はないのだ。
しかるに、上記サイトであれ、朝日新聞であれ、「何が正しく何が間違っているか」ということばかりを論じている。科学としてばかり論じている。それはいわば、「詐欺師は詐欺をしている」というふうに訴えるようなもので、被害を減らす実効性がほとんどない。
この問題は、真偽の問題ではないし、科学の問題でもない。豊田商事や金の壺と同じで、詐欺という金銭問題なのだ。学術会議のような立場から「真偽を正しく判定する」という方針では無効であり、警察的な立場から「悪を撲滅する」という方針が必要なのだ。
ホメオパシーの問題は、科学の問題ではないし、ニセ科学の問題でもない。詐欺という経済犯罪の問題なのだ。その真実に気づいていないという点で、ホメオパシー批判者は、結局は、ホメオパシー業者の手の上で踊らされているにすぎない。(自分が批判・悪口を言うことを目的としているせいだろう。)
ホメオパシー問題で大切なのは、誰かを批判することではなく、被害者の命や健康を悪徳商法から守ることだ。被害者を犯罪から守ることだ。人々がそう気づくのは、いつのことだろう?
[ 付記 ]
「金儲けのために人命を犠牲にする組織的犯罪」
という点では、ホメオパシー業者も、オウムも、麻薬販売人も、いずれも極悪非道の人々である。逮捕の必要性はトップクラスにある。
にもかかわらず、マスコミは「検事の FD データ書き換え」というような些末な問題にかかわっているだけだし、トンデモマニアは「トンデモだ、トンデモだ」と騒ぐことに熱中しているばかりだ。いずれも楽しんで、お祭り騒ぎをするばかり。かくて、憎まれっ子、世にはばかる。
【 関連サイト 】
「ホメオパシーの本質は、業者の金儲けだ。業者が金儲けのためにやっているのだ」
というふうに本質を指摘するのは、せいぜい、このページぐらいだろう。
→ トラ子で学ぶ ホメオパシー商法 (我田引水?)
【 関連項目 】
→ サイト内検索「ホメオパシー 犯罪」
「犯罪として政府が取り締まれ」
という主張に対して、
「そういうふうに主張するのはけしからん」
と攻撃する。そのことで、ホメオパシー業者を取り締まることを阻止しようとする。
トンデモマニアがいかにホメオパシー業者を擁護することになる行動を取っているか、このことからもわかる。
なお、例によって誤読する人が多いので解説しておくが、本項が述べているのは、「各人が警察に連絡せよ」ということではない。
「ホメオパシーは経済犯罪だと認識せよ」(そう語れ)
ということだ。
つまり、
「ホメオパシーはトンデモだ」
といくら語っても無駄だから、
「ホメオパシーは詐欺だ・経済犯罪だ」
と語れ、ということだ。換言すれば、
「トンデモマニアは、トンデモマニアをやめよ」
ということだ。
なお、警察に連絡したって、無駄ですよ。警察は「犯罪だ」と認識していないんだから。ホメオパシーの信者が洗脳されているように、警察もホメオパシー批判者も「これは犯罪ではない」と洗脳されている。その洗脳をほどくべし、というのが私の立場だが、ホメオパシー批判者の多くはその洗脳から逃れていない。そのせいで、「これは犯罪だ」という本項を読むと、やたらと本項を攻撃してくる。その点では、ホメオパシーの信者と似たり寄ったりだ。
トンデモマニアは、次項もぜひ読んでほしいものだ。
→ http://openblog.meblog.biz/article/3438098.html
( ホメオパシーの薬事法規制 )