恐竜と鳥はどういう関係にあるか? その系統図を示す。
→ 恐竜と鳥の系統図
※ 解説は、前々項 と 前項
※ 白亜紀末までに滅びた古鳥類や真鳥類は、新鳥類(現生鳥類)とは関係がないとわかる。 ──
次の7系統があることに注意。
・ ドロマエオサウルス類 (ジュラ紀から?)
・ トロオドン類 (ジュラ紀から)
・ 古鳥類 (ジュラ紀)
・ 異鳥類 (白亜紀前期から)
・ 真鳥類 (白亜紀前期から)
・ プロターケオプテリクス (白亜紀前期のみ)
・ 新鳥類[恐鳥類を含む] (白亜紀晩期から)
翼をもつ鳥型の生物は、収斂進化の形で、七つの系統で生じたことになる。
このうち、現生鳥類につながるのは、最後のものだけだ。他はすべて白亜紀末までに絶滅した。
【 注記 】
学界の通説ではない。私の説による系統図。
なお、学界の通説は、下記に示した。
→ 鳥と恐竜(通説の矛盾)
2010年09月24日
過去ログ

と書いたが、私が書かなくても、国立科学博物館が書いている。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~takaki1/TEREX/jpdino/jpdino007.htm
──
【系統樹の矛盾】
上の表を見ると各恐竜が生きていた時代が系統樹とは無関係であることが理解できると思う。
つまりゴールに設定した始祖鳥よりも後の時代、つまり白亜紀になって鳥に近い恐竜たちが出現するのである。
この矛盾をどう解決すればよいのだろう?
──
要するに、鳥として発達した始祖鳥などが古く、鳥として未発達なヴェロキラプトルなどの恐竜が新しい。古いものの方が鳥らしい形をしている。そういう矛盾が生じる。
これは、理論が現実に合わないという矛盾だ。とすれば、間違っているのは現実ではなくて、理論である。通説の理屈は間違っていると判明しているわけだ。
一方、本項の系統図では、そういう矛盾は生じない。見ればわかるが、解説は前々項など。