普通のホメオパシーのレメディは、有害になる物質を無限稀釈する。その逆に、有益(?)になりそうな薬草類を無限稀釈するのが、バッチフラワーだ。はんにち花、ホウセンカ、クレマチス、オオアマナ、チェリープラムなどの薬草成分を、無限稀釈する。(1分子も残らないほど。)
その溶液は、ただの水でもいいはずだが、元にあるものが薬草類だったせいで、アルコール系の溶媒を使うらしい。ブランディーや酢やグリセリンを使うこともある。
詳しくは下記。
→ Wikipedia 「バッチフラワー」
→ 英語版 Wikipedia 「 Bach flower remedies 」
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一方、アロマテラピーについては、下記で紹介した。
→ Open ブログ 「ホメオパシーだけじゃない」
この項目の後半で示したように、アロマテラピーでも、薬草の薬効が謳われているので、その点では、どちらもインチキっぽい。ただ、アロマテラピーでは、次の3点ゆえに、罪は小さい。
・ 薬効は明白には謳われておらず、「気安め」程度と示されている。
・ 価格は安い。
・ 実際に薬草類が入っている。
バッチフラワーレメディは、その逆だ。
・ 薬効は明白には謳われて、「効果があります」示されることが多い。
・ 価格はとても高い。
・ 実際に薬草類は入っていない。
つまりは、バッチフラワーレメディは、詐欺である。その点では、普通のホメオパシーと同じだ。(ちょっと毛色は違うが、あくまでこれはホメオパシーの仲間だ。)
詐欺師にだまされるべきではない……というのが、私の主張だが、木村剛や小沢一郎という詐欺師にだまされる人も、あとを絶たないのだから、バッチフラワーレメディを買う阿呆がいるのも、世の常なのかもしれない。
【 見本 】
バッチフラワーレメディとはどういうものかは、Amazon のサイトでわかる。
商品の具体的な例もわかるが、ユーザーの評価が興味深い。結構、はまっている人が多い。「こんなものは無効だ。 ★ は5つでなくゼロだ」というのが普通かと思ったら、あにはからんや、けっこう高評価である。信じがたいことだが。
→ バッチフラワーレメディ
ただし、暗示にかかり人に限って購入する、と思えば、不思議ではないかも。(プラセボ効果。もともと、心の病が対象だから、プラセボ効果でも十分に効く。)