2010年08月16日

◆ ホメオパシーはエコ主義だ

 ホメオパシーはエコを重視する。自然食品や自然状態を尊重し、人工的なものを否定する。このようなエコ主義が、現代のエコ教の人々に受け入れられた。だからホメオパシーはかなり普及したのだ。 ──

 現代の人々の多くは、エコ教に染まっている。
  ・ エコはすばらしい
  ・ 自然的なことは人工的なことよりすばらしい

 このような発想は、科学的というよりは、宗教的である。それゆえ、それはもはや「エコ教」とでも言うべき状況になっている。
 そして、ホメオパシーを普及させた土壌は、このようなエコ教なのだ。

 ──

 ホメオパシーの信者を見ると、たいていの人は、「非科学的なことを信じているな」と見なして、馬鹿にする。では彼らは本当に馬鹿なのか? バカだから、非科学的なことを信じているのか? 違う。そういうふうに他人を馬鹿扱いすることは、傲慢な人間の思い上がりだ。
 実を言うと、同様のことは、多くの人々が信じているのだ。つまり、多くの人々が、エコ教の信者なのだ。次のように。
エコキャップ
「ペットボトルのキャップでエコになる」という運動があるが、これは非科学的だ。
 → リサイクル詐欺(エコキャップ)
レジ袋の有料化
「レジ袋の有料化でエコになる」という運動があるが、これは非科学的だ。
 → レジ袋の有料化
プラごみの分別
「プラごみの分別をせよ」という行政指針があるが、これは非科学的だ。
 → プラごみの分別をやめよ
エコカー減税
「低燃費の自動車に補助金を」という制度があるが、これは非科学的だ。(燃費の悪い大型車ほど減税額が多い。また、景気回復効果もない。 → 商品別の減税
エコポイント補助金
「消費電力の低い液晶テレビに補助金を」という制度がある(あった)が、これは非科学的だ。(電力を食う大型画面のテレビほど還付額が多い。また、景気回復効果もない。 → 商品別の減税
太陽光発電の推進
「太陽光発電によってエコになる」という運動があるが、そのコスト計算は非科学的だ。(晴れたときのことしか考えていない。)
 → 太陽光発電のコスト計算
遺伝子組み換え食品の不使用
「遺伝子組み換え食品を使用すべきでない」という立場があるが、これは非科学的だ。
 → 果物アレルギーの [ 付記1 ]
有機農法の推奨
「農産物は有機農産物がベストだ」という立場があるが、これを頭ごなしに盲目的に受け入れるのは非科学的だ。
 → 果物アレルギーの [ 付記2 ]
自然分娩の推奨
「分娩はなるべく自然な状態で」という運動があるが、これは非科学的だ。この件は、別サイトで紹介されている。
 → nikkeibp「ホメオパシーと自然なお産の奇妙な関係」
ミネラルウォーターの購入
「ミネラルウォーターは水道水より良い」という判断があるが、これは非科学的だ。
 → ミネラルウォーターを買うな

 これらはすべて非科学的な「エコ教」による主義だ。科学の立場からは、はっきりと否定される。にもかかわらず、多くの人々は、
 「これはエコだからすばらしい」
 と信じて、このような非科学的な愚挙を推進する。

 つまり、「エコ教」に染まって非科学的な愚挙をやらかすのは、ホメオパシーの信者だけではないのだ。日本中( or 世界中)の大半の人々が、ホメオパシーの信者と大同小異なのだ。
 「ホメオパシーをやる人々は、非科学的で、馬鹿だなあ」
 と嘲笑っている人々は、他人を笑っているが、そういう自分自身、「レジ袋の有料化」や「プラごみの分別」を推進して(実行して)、自分が非科学的なエコ教の信者であることを証明してしまっている。
( ※ ただし、ホメオパシーを批判する人々は、有機農法や自然分娩の問題については気づいているようだ。半分だけのエコ教信者かもしれない。)

 ──

 で、結局、何が言いたいか? 
 「ホメオパシーの信者を笑う科学主義の人々も、ホメオパシーの信者と同じぐらい、馬鹿者だ」
 と嘲笑いたいのか? いや、違う。私は、馬鹿な他人を嘲笑って喜ぶ、というような、悪趣味ではない。(そういう悪趣味に染まっているのは、トンデモマニアだが、私はトンデモマニアではない。)
 私としては、愚かな人を見たら、「かわいそうだな」と思って、哀れむことはあるが、嘲笑うことはない。

 では、何をしたいのか? 啓蒙をしたいのだ。
 「ホメオパシーの信者を笑う科学主義の人々も、ホメオパシーの信者と同じぐらい、馬鹿者だ」
 と批判したいのではなく、
 「ホメオパシーの信者を笑う科学主義の人々も、ホメオパシーの信者と同じぐらい、エコ教に染まっているのだ」
 と指摘して、
 「だから、エコ教に染まるな」
 と啓蒙したいのだ。

 これまでの私のエコ関係や豚インフルエンザ関係の項目を見ればわかるだろうが、私は誰か(個人)を批判したり嘲笑したりする意図はない。私は、広く世間一般に向けて、「真実はこうです」というふうに啓蒙をしたい。すなわち、真実を広めたいのだ。(岩波文庫の最後のページの文句みたいだ。エコ主義ではなく、岩波主義かも。  (^^); )

 ──

 ただし、本項の目的は、啓蒙そのものではない。真実を探ることだ。それは、次の問題への回答だ。
 「ホメオパシーの信者は、なぜホメオパシーという非科学的なものを信じるのか?」

 この問題に対して、たいていの人は、回答を出せない。「ホメオパシーの信者は馬鹿だからだ」という回答もあるが、別に、ホメオパシーの信者は馬鹿ぞろいではない。世間並みの人が大半だ。また、オウムに至っては、東大出身の秀才もたくさんいた。カルトにはまるのは、知能が低いからではない。
 こうして回答を得られない状況で、回答を見つけるのが、本項の目的だ。そして、得られた回答は、こうだ。
 「ホメオパシーの信者がホメオパシーという非科学的なものを信じるのは、彼らが愚かだからではなく、彼らが『エコは善だ』と信じるからだ。そして、『エコは善だ』と信じるという意味で、ホメオパシーの信者と、世間の大多数の人々とは、同様なのである。違いは何かと言えば、信じる対象が違うだけだ」


 たとえば、エコキャップという愚行をやっている人々は、山のようにいる。朝日新聞や毎日新聞も、このような愚行を推進する。あまりにも非科学的だ。
 また、レジ袋の有料化というのも、あまりにも非科学的な愚行である。
 そして、このような愚行をする人々と、ホメオパシーの信者とは、どこが違うかというと、単に、エコの分野が違っているだけにすぎない。
  ・ エコキャップ(石油・ワクチン)
  ・ レジ袋   (石油)
  ・ 有機農法 (食品)
  ・ レメディ  (医療)

 このように、対象となる分野が違うだけのことだ。信じているものの非科学性は、大同小異なのである。

 ここまで見れば、ホメオパシーの信者が、なぜ非科学的なものを信じるか、わけがわかっただろう。その理由は、彼らが、あなたと同じぐらい賢明だからだ。   (^^);




 【 関連項目 】


 → ホメオパシーとエコ
posted by 管理人 at 20:54| Comment(1) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
興味深い話があったのでしょう介しておこう。以下、引用。
 ──
代替医療の情報は女性誌発となる場合がしばしばです。
最近でも『GLAMOROUS 5月号』(講談社)にて沢尻エリカが「復帰後の落ち着いた大人の思想・言動の要因はホメオパシーである」と発言しています。

 ホメオパシーをどう思うか?
A:個人的には興味がないが、ハーブティーとかアロマオイルみたいなものの先にある感じで、レメディはあんがい手を出しやすいかもしれない。自然治癒力という言葉はとてもキャッチーだと感じる。自然に体自身が病気を治せるなら、人工的に薬で治すよりも魅力的だし、体をきれいに保つということが受けるのではないか。

http://ameblo.jp/moonsun3/entry-10618363273.html
Posted by 管理人 at 2010年08月17日 19:28
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