まず、ホメオパシー・ジャパンの釈明を引用しよう。
由井会長自らも、日頃の講演でもよく「ホメオパシーが絶対正しいとし、現代医療を頑なに拒否することのないようにして下さい。そのような人がホメオパシーを潰すことに繋がってしまうのですよ。必要なときは病院に行きましょう。薬もとりましょう。臨機応変に対応しましょう。」と注意を促しています。──
ホメオパシーを推進している団体として、当協会としても、ホメオパシー利用者が、ホメオパシーを愛好するあまり、現代医療を頑なに拒否するということがないよう、当協会や普及団体を通して発信していくと同時に、協会会員に今一度指導の徹底を図っていきたいと考えます。
( → 出典 )
これは釈明になっていない。
(1) 日頃の講演
日頃の講演というが、それは口頭のもので、時間とともに消えてしまうものだ。証拠とはならない。口頭で何かを語ったからといって、それは何の証拠ともならない。実際、何を語ったか、わかったものじゃない。
ホメオパシー・ジャパンの文書で何を述べているか、ということが重要だ。そして、文書で述べている限り、ホメオパシー・ジャパンは現代医療を否定しているとしか思えない。(この件、後述する。)
(2) 頑なに拒否
頑なに拒否することを否定している。語るに落ちた、とは、このことだ。
ここでは、「頑なに拒否」は否定しているが、「拒否」そのものは否定していない。実は、「拒否」を肯定している。「よほどのことでない限り、現代医療をやめて、ホメオパシーだけにしましょう」と言っているわけだ。
結局、ホメオパシー・ジャパンは、(基本的には)現代医療を否定していることを、自分で認めたも同然だ。
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ホメオパシー・ジャパンは、(基本的には)現代医療を否定している。このことは、同社のホームページの文章を読めば、よくわかる。
検索語で「医」を検索すれば、「医療」「医学」という言葉が見つかる。そのたびに、同社がホメオパシーによって、「現代医療の代替」であることを示していることがわかる。
ホメオパシーは、「現代医療の補佐」であるとするならば、間違ってはいない。見解の差として許容される。
しかしながら、「現代医療の代替」である趣旨で述べれば、「現代医療の否定」という立場になってしまう。
「現代医療の代替として、ホメオパシーの療法を取る」
ということは、
「現代医療をやらないで、ホメオパシーの療法を取る」
ということだから、結果的には、「現代医療の否定」となってしまう。
一方、
「現代医療をやって、ホメオパシーの療法を取る」
というのならば、「現代医療の代替」ではなく、「現代医療の補佐」である。これならば、問題はない。
しかしながら、ホメオパシー・ジャパンの文章を読む限り、「現代医療の代替」であることを主張しているばかりだ。
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たとえば、次の文章がある。
治療家であるならば、疑わしい場合は、医療機関での検査をすすめることに消極的であってはなりませんし、クライアント本人も心配であれば、積極的に医療機関での検査を受けることが大切です。これは代替医療を選択するクライアントの心構えともいえます。ここでは、「原則として、治療としてはホメオパシーが主であり、現代医療は従である」というふうに主張している。このことで「現代医療を否定していない」というふうに主張しているようだが、現代医療に取って代わっていることは自明だ。主客転倒である。
肉体の機能不全による症状であることが明かになった場合は、医師とホメオパスが協力し、定期検査をしながら、また医師とホメオパスが相談しながら、ホメオパシーをメインでやるか現代医学をメインでホメオパシーをサポート的に使うかなどを決めていくことが大切です。
( → 出典 )
だから、現代医療を「完全否定はしていない」というだけのことであり、「基本的には否定している」と見なせる。少なくとも、従属させようとしている。その点で、根本的に狂った発想だ。
また、現代医療の否定として、次のような明瞭な言葉もある。
(8)病気を治すのは自分自身の自己治癒力これはまさしく現代医療の否定であろう。正確に言えば、「医療拒否」である。上記と「医療拒否」とは、言っていることが同義である。
病気は人が治すせるものでなく、病気を治すのは自分自身の自己治癒力(バイタルフォース)しかない。
( → 出典 )
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また、別の問題もある。公的認可の問題だ。
ホメオパシー・ジャパンの関連団体である日本ホメオパシー財団には、次の文章もある。
現在は世界で10億人以上が取り組んでいるポピュラーな代替療法です。英国国会で「最も安全な療法」と認められたほか、インドでは第一医学として用いられ …… 21世紀の代替医療の切り札としても注目されています。実は、ホメオパシーを医療のうちに含めて、公的に認可することは、私も反対していない。( → 前出 [ 付記 ] )
現在、ヨーロッパ諸国の大半、41カ国でホメオパシーが使用されています。そのうちの14カ国では、有効な治療法として国家に公式に認められ、国家保健制度に加えられています。また、国家に公式に認められていなくても、国家保険制度に加えられている国は4カ国あります。
( → 出典 )
しかしそれは、「ホメオパシーが医学的に有効であるから」ではなく、「精神的に安定させる効果があるから」であるにすぎない。当然、その処方の代金も、ごく安い。
しかるに、ホメオパシー・ジャパンは、それが医学的に有効であるかのように思わせて、しかも、超高額で販売する。
ここには明らかに欺瞞性がある。論理のペテンだ。
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以上のように「医療」であるフリをしながら、都合が悪くなると、「医療ではありません」というふうに逃げ込む。「医療」であるとすれば、医師以外の者が医療をすると、医師法違反となる。そこで、次のように弁解する。
ホメオパシーのレメディーは、薬ではなく食品となっており、レメディーを与えることは医療行為に当たりません。レメディーがあたかも薬であるかのような表現をすることは、事実誤認であり、多くの人に誤解を与える表現です。語るに落ちた、ということか。「レメディーがあたかも薬であるかのような表現をすること」って、それ、自分でやっていることでしょうが。
( → 出典 )
薬でなくてただの食品であるなら、ただの食品であると謳えばいいのに、薬であるというふうに薬効を訴えている。また、「薬効のある食品」ということであれば、特保 として承認を受けるべきだが、そのための条件(効能)を満たせないため、特保にすらなれない。
よくもまあ、堂々と自己矛盾を語って、シラを切れるものだ。
( ※ こういう矛盾を、もっと指摘した方がいいと思うのだが、指摘する人は、あまり多くないですね。そのせいで、自己矛盾に満ちた釈明を、信じてしまうホメオパシー信者がけっこう多い。)
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そもそも、「日本ホメオパシー医学協会」という名称自体が、犯罪的だ。ホメオパシーは、医学でもないし医療でもない。なのに、医学や医療だと思わせる。そのこと自体が、犯罪的だ。
ホメオパシー・ジャパンの文章を読むと、「日本ホメオパシー医学協会の認定では」というお墨付きを得た形で、ホメオパシーを正当化している文章が、よく見られる。だが、これこそ、自作自演というか、一人二役というか、詐欺的な欺瞞だ。どちらも会長は由井寅子なのだから。
「私の言っていることは正しい。なぜなら、医学的な人々(実は自分)が正しいと言っているから」
という理屈だ。ペテン丸出し。
[ 余談 ]
余談だが、ホメオパシーの療法を公認して、(代替医療としてでなく)現代医療の一環として認める、という民主党の方針は、案外、有効かもしれない。
もしそうすれば、砂糖玉を健保でまかなうことになるが、その場合、次の効果が見込める。
- 処方するのは医師だけ (プラセボ効果を主体としてのみ)
- 費用は激安
- 超高額のレメディ販売が激減
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/ms/1278647065/l50
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863 :可愛い奥様:2010/08/15(日) 21:37:32 ID:TDn1dENuO
今月のニナーズ、UAが表紙なんだけどインタビューで
旦那がスズメバチに刺されてショック起こして失神したのをホメオパシーで治した!私すごい!って語ってた…
刺されるのは5回目で、旦那からは「次刺されたら注射を打ってくれ」とお願いされて渡されてたけど(解毒剤?)、嫌だから使わなかったってさ。
もちろん子供はシュタイナー教育。
864 :可愛い奥様:2010/08/15(日) 21:44:38 ID:ghqCRJu+0
ええっ、そりゃあマズいマズ過ぎ。渡されている注射薬は、たぶんエピネフリン。
ダンナは繰り返しハチに刺されているため、今度刺されたらアナフィラキシー・ショックで死ぬ可能性があるんだろう。
だから、エピネフリン注射薬を渡されている。なのに…どーなっても知らねーぞ…
UAって今どこに住んでいるんだろ?
病院が近くにあれば、ダンナ次に刺されても、レメディー飲まされても助かるかも知んないんだけど。
865 :可愛い奥様:2010/08/15(日) 21:56:36 ID:gEsV+a5RO
>>864 蜂はヤバいでしょ〜!
家族が蜂に刺される事三回目、念のため病院行ったよ
お医者さんに大袈裟ですみませんて謝ったら
何回目でショック症状が出るかは全くわからないので、病院に来て正解だって言われた