2010年08月12日

◆ ホメオパシー患者の治療法

 ホメオパシーを信じた患者が、現代医療を拒否して、死亡した。このような「医療拒否」の問題を解決するには、どうすればいいか? ──
 
 先に「助産婦がビタミンKの投与をしないで乳児を死なせた」というニュースがあったが、大人でも死者が出ている。次の例だ。
 《 代替療法ホメオパシー利用者、複数死亡例 通常医療拒む 》
 ホメオパシーを利用している人の中で、病気が悪化して死亡する例が相次いでいる。通常の医療は末期になるまで受けていなかった。東京では5月、国立市の女性(当時43)が、がんで死亡した。
 女性がホメオパシーを始めたのは3年前。離婚直後で精神的に不安定な時に友人に紹介された。昨春から体調を崩し、全身の痛み、強い肌荒れを訴え始めた。荒瀬牧師は何度も病院受診を勧めた。だが女性は「今までのホメオパシーの努力が無駄になる」と拒み続けたという。
( → 朝日新聞 2010-08-11
 ──

 このような患者に対して、どうすればいいか? 「ホメオパシーはトンデモだ!」と主張すればいいか? いや、そんなことをすれば、逆効果だ。「自分が否定されている」と感じて、ますます頑なになるだけだろう。親切な牧師の勧告さえ否定している。そこへ「トンデモだ!」と喚く敵対的な医者が登場すれば、患者はますます心を閉ざすだろう。

 ここまで来れば、問題の所在がわかる。
 ホメオパシーを信じている患者の問題は、医療の問題ではなくて、医療を受けるかどうかの意思の問題である。の問題である。とすれば、それは、精神科の問題なのだ。
 簡単に言えば、「不安神経症」の問題だ。ここでは、体の治療の前に、心の治療が必要となる。このような心の治療が成功したあとで、ようやく、体の治療が始まる。それまでは「医療拒否」が続くことになる。
 
 ──

 以上の原理を知ると、ホメオパシーの患者に対して、医師がどう処置すればいいかもわかるだろう。
 方法としては、次の二通りが考えられる。
  ・ 「ホメオパシーは非科学的なトンデモだ!」と告げて、患者を批判する。
  ・ 「患者の心の治療を先決とする」という方針で、優しくふるまう。

 これらは、比喩的に言うと、「北風と太陽」だ。
 強引にマントを脱がせようとするか、自発的にマントを脱がせようとするか。
 強引に医療を受けさせようとするか、自発的に医療を受けさせようとするか。
 もちろん、強引な方針が何をもたらすかは、寓話が教えてくれる。

 ホメオパシーを批判することは、一般人向けであれば、問題ない。しかし、ホメオパシーを信じている患者にとっては、それはかえって逆効果となる。特に、患者を救おうとする医師が、(ホメオパシーを信じる)患者に向かってホメオパシーを批判することは、患者への批判という形になり、治療においては逆効果になる。

 ホメオパシーの業者は、トンデモかもしれないが、それにも増してトンデモなのは、ホメオパシーの患者を批判する医師だ。……これらのどちらも、患者を死に導こうとしている。
 「北風と太陽」という原理を理解する、真の医者はいないものだろうか? 漫画のなかの Dr.コトーぐらいかな。  (^^);
 ( ※ 現実には、不安攻撃症 みたいに攻撃の好きな医師が多い。治療には抗うつ剤が有効なので、これらの攻撃的な医師は、自分が抗うつ剤を服用するといいでしょう。  (^^); )

 
 ──
 
 結論。

 ホメオパシーの信者である患者は、肉体的な疾患もさることながら、心の病にかかっている。だから医師は、まずは心の病の治療に向かうべきだ。そのためには、患者に敵対するべきではなく、患者を神経科の患者として扱うべきだ。
 特に、患者は大きな不安をかかえているので、まずはこの不安を取り除くことが先決となる。ここで「ホメオパシーはトンデモだ!」などと主張すると、患者は不安を解きほぐすどころか、不安を増大させてしまう。神経疾患としての症状がいっそう悪化する。

 特に、「レメディーは無効だから、レメディーを取ってはいけない」というふうに否定することは、百害あって一利なしだ。レメディーは有害ではないのだから、レメディーの摂取を阻止するべきではない。(くたびれた汚いテディベアをかかえて離さない不安神経症の少女から、強引にテディベアを取り上げるべきではない。)
 では、どうすればいいか? その方法は、すでに示した。無害で無料のレメディーを摂取させればいいのだ。
  → 無料 ホメオパシー
 こうして「患者に敵対しない」という態度を示した上で、医療行為にかかればいい。これが「北風でなく太陽である」という医療方針だ。
 
 [ 付記 ]
 ホメオパシーのレメディを、健保の対象とすることも、検討した方がいいだろう。入院患者に対しては、角砂糖と水を処方することで、健康保険で 50円ぐらいを出してもいい。肉体への医療効果というよりは、神経症状の緩和のため。1日に 50円ぐらいなら、たいして問題でもない。
 ただし、外来患者は、自分で角砂糖を取ればいいので、保険の点数には加えない。診察のときに、「無料レメディーの作り方」というのをプリントした紙を出せばいい。これは診察料に入っている。
 
( ※ ここまで書くと、笑う人も出てくるだろうが、なるべく真面目な顔をしてください。特に、医師は。)
posted by 管理人 at 19:11| Comment(0) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ