砂漠緑化の技術が 2029年に普及するだろう ── という研究者の予測が発表された。報道を引用しよう。
《 今後30年の科学技術は? 研究者らの未来予測発表 》ここで、「普及する」というのがどういう意味なのかは判然としないが、ともあれ、砂漠緑化の技術は、すでに開発されている。本ブログでも下記項目で示したとおり。
2031年にはがんの転移を抑える薬が使われ、宇宙観光が可能となる―。文部科学省科学技術政策研究所は10日、研究者らの意見を基にした今後約30年で国内に普及する科学技術の未来予測を発表した。
環境関連では1回の充電で電気自動車が約500キロ走れる高性能電池が25年、砂漠の緑化技術が29年、化石燃料に頼らない航空機が38年に、それぞれ普及すると予測している。
( → 共同通信 2010-06-10 )
→ 砂漠緑化のチューブ
この項目を読めばわかるが、「砂漠緑化の技術」とは、徐々に緑が増えていく技術だ。つまり、最初は砂漠にぽつぽつと小さな植物が生えて、それがだんだん広がり、さらに緑が少しずつ豊かになっていく、というふうにするわけだ。それは、「砂漠を一日にして草原や森林に変える技術」ではない。
どうも、文科省も一般研究者も、砂漠の緑化というものを根本的に誤解しているようだ。「この薬を撒けば、たちまち森林がの樹木がにょきにょきと生えていく」というふうに。そうではない。砂漠の緑化とは、時間をかけて逐次的に行なうものだ。森林を破壊することは一日で可能だが、砂漠を緑化するには長い年月が必要となる。
このことを誤解している人々があまりにも多い。たとえば、トヨタは、「砂漠の緑化のために努力しています」と宣伝するが、そこでは、「緑化」というのを「植林」だと思い込んでいるようだ。( → トヨタのページ ) そのためにトヨタは毎年 1億5千万ドルを提供している……のではなく、1億5千万円だった。桁を間違えたのかと思った。あまりにも微小な額なので。これでは砂漠にバケツで水を撒くようなものか。 (^^);
ま、それはさておき。とにかく、「砂漠の緑化」を「植林」だと思い込んでいる人が多すぎる。植林は、砂漠の緑化の、最終局面になすことだ。いきなり砂漠に植林しても、苗木は枯れてしまうだけだ。
砂漠の緑化とは、砂漠に苗木を植えることではない。砂漠の土壌を、苗木が育つように、土壌改質することだ。そのためには、草を生やすことから始めて、長い時間がかる。
砂漠緑化の技術がいつか開発されると信じている研究者が多い……ということは、日本の研究者が砂漠の緑化について何も理解していない、ということを示す。特に、文科省がそうだ。
まったく、ひどいものだ。炭酸ガスについては、あれほど大騒ぎするくせに、地球温暖化の真犯人である地球の砂漠化については、正しい認識がまったくできていない。無知も極まれり。
【 関連項目 】
→ 砂漠緑化のチューブ
→ 地球緑化計画
→ 地球の砂漠化

現在は文庫で出ているビートたけしの対談集「達人に訊け!」で紹介されている
「岡野雅行」氏の項で、某メーカーから水とエタノールを直接反応させて電気を起
こし、自動車を走行させるための構造部品を依頼されて現在取り組んでいる事が示
唆されていました。スタンド(もしくは家庭)で直接エタノールと水を車に補給す
れば済むようになれば、これはとんでもないエネルギー革命(しかも車社会を維持
しながらの)になるかと思いますが、ひょっとしたら幾つかのメーカーは既に実用
レベルの技術は持っていて、出すタイミングをうかがっているのではないか、と思
いました。
なお、500キロの方は、すでに実現済み。
http://response.jp/article/2010/04/20/139417.html
市販車でも、テスラが、400キロ以上を実現済み。
記事の内容のドキュメントは私もTVで見ました
(TBSか、日テレのバンキシャだったか...)。
>触媒の白金が問題
詳しい内容は秘密なのでしょうから当然わかりませんが、「レア」なメタルを
必要としないなんらかの技術が実現しつつあるのではないかと勘繰っています。
ちょうど排ガス規制が極端に厳しくなった時期に解決手段とされた「CVCC」
と「触媒方式」が最終的に行き詰まり、傍流であったはずの「コンピューターに
よる燃焼制御」が主流に躍り出た(この件に関してはアイアコッカは紛れもなく
偉大な経営者でしたね)件が思い出されてならないのです。