2010年05月06日

◆ 縄文人と弥生人

 縄文人と弥生人についての通説は、正しくないそうだ。DNA の調査により、これまでの通説が否定されたという。 ──
 
 日本人の大部分は、縄文人と弥生人の混血である。このことはすでに定説となっている。問題は、縄文人と弥生人がどこから来たかだ。

 縄文人と弥生人の由来についての通説は、次のようなものだ。
  ・ まず、南方(東南アジア方面)から縄文人が来た。
  ・ 次に、北方(シベリア・モンゴル)から弥生人が来た。
  ・ 縄文人は、どんどん北方と南方に追いやられた。
  ・ (北部の)アイヌと(南部の)沖縄人は、追いやられた縄文人だ。
  ・ アイヌと沖縄人は、人種的にも言語的にも似ている。


 これは、埴原和郎による「二重構造モデル」と呼ばれるものだ。つい最近まで、これが通説となっていたようだ。たとえば、次のページ。
  → 科学博物館
  → 解説ページ

 しかし、最近の研究では、弥生人は(北方のシベリア・モンゴルではなく)、むしろ日本より南に位置する中国南部が由来だという。
  → 科学博物館 (新)
  
 一方、縄文人はどうかというと、次のようになるらしい。
  ・ 縄文人は、主に北方起源の人々からなる多様な集団である。
  ・ アイヌ人は、オホーツク文化と近縁の集団など、多様である。
  ・ 沖縄人は、先住民は南方系の漁撈民だったが、南九州からの
   移住者が多く、言語的にもDNA的にも南九州と非常に近くなった。


 このことは、私の見解ではなくて、書籍の内容の紹介である。
 書籍は、次の書籍だ。( Amazon のサイト。読者コメントあり。)
  → 新日本人の起源 (神話からDNA科学へ)

 この本の書評としては、加藤弘一による次の書評が詳しい。こちらを読むことをお勧めする。
  → 加藤弘一「書評空間」
   ( 関連書 もある。Amazon 読者批評 では非常に高い評価だ。)
   


 【 関連項目 】

  → アイヌ語

  ※ アイヌ語と縄文語はよく似ている、という梅原猛の見解。
    言語レベルから、アイヌ人と縄文人の共通性が窺われる。



 【 関連サイト 】

  → 縄文人の暮らし
  
 ※ 縄文時代の人々がいかに文化的な生活を送っていたかを詳しく。
   農耕もせず、文字もなかったので、原始的な生活をしていたと
   思われていたこともあったが、実はそうではなかったのだ。
  


 【 参考書 】

 読者に教わったが、次の参考書があるという。
  → 日本人の起源 最新版―最初の日本人から、邪馬台国の謎まで (Newtonムック) ( Amazon のサイト)

 これは科学雑誌 Newton の特集ムック。2499円。2009年9月の刊行だから、かなり新しい情報があるはずだ。
 


 【 後日記 】
 本項の記述は、内容が古くなっています。
 新たに下記の項目を書いたので、そちらを読んでください。(2012年8月〜11月ごろの執筆)

  → 人類の移動 (まとめ)
  → 古モンゴロイド(北方系)の経路
  → 縄文人と弥生人 2
  → 18000年前の縄文人

( ※ 下記のコメント欄に termmasyu さんの見解がありますが、上記の項目とおおむね整合的です。)
posted by 管理人 at 22:45| Comment(3) | 生物・進化 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
項目の最後で、参考書を紹介しました。
Posted by 管理人 at 2010年06月03日 23:10
本土日本人と沖縄県民(琉球民族)は「縄文人」と「弥生人」との間に産まれた混血民族です。Y染色体ハプロタイプでは、
●縄文人:DE系統D亜型D2A (今から3万年前より日本列島にいた先住民)
●弥生人:NO系統O亜型O2B1 (今から約3000年前に日本列島に渡来)
と推定されています。 本土日本人は、Y染色体ハプロタイプでは「DE系統D亜型D2A(約40〜50%)」と「NO系統O亜型O2B1(約22〜30%)」「NO系統O亜型O3(約15%)」による混血(ハーフ)です。「DE系統D亜型D2A」と「NO系統O亜型O2B1」は、世界中で「沖縄県民(琉球民族)」と「本土日本人」しか持っていません。中国人は「NO系統O亜型O3」、朝鮮人は「NO系統O亜型O2B*/O3」となり、基本的に「NO系統O亜型」しか持ちません。「DE系統」としては他に「DE系統E亜型」があり、アフリカ、中東、南ヨーロッパに分布する民族となります。日本人の混血の約半分を占める「DE系統」はいわゆるモンドロイドではなく、特徴の一つとして、立体的な顔が上げられます。日本人と「朝鮮人、中国人」で異なる点として、「個人差はあります」が、多少彫りのある顔、多少濃い髭、目が長くなく丸い、耳が離れている、顎がするりと丸い、子供っぽい容貌等は、「DE系統D亜型D2A」由来と考えられます。(アイヌ人(D2*)、沖縄県民(琉球民族:D2A)は本土日本人より更に「DE系統D亜型D2」の比率が高くなります
(アイヌ人は88%、琉球民族は58%)。また、容貌が日本人と似ていると言われる、羌族などのチベット人は「DE系統D亜型D1/D3:両方足して48%」と「NO系統O亜型O3」との混血です。今から約68000年前のアフリカにおいてDE系統DEからDE系統Dが分岐、また約38000年前の東アジアにおいてDE系統DよりDE系統D2が分岐したと推定されています。チベット人のD3は数はD2より上ですが、分岐年代が一番新しいのはD2の方となります。参考までに、主に中国人など東アジア一般的な「NO系統O亜型O3」の分岐は、今から約25000〜30000年前と推定されています。DE系統とNO系統は、極めて遠い民族同士であり、20万年と言われる現世人類(サピエンス)の歴史の中で、10万年以上さかのぼらなければ接触点がありません。)
Posted by termmasyu at 2013年01月27日 17:43
本文の最後に 【 後日記 】 を加筆しました。
Posted by 管理人 at 2013年01月27日 19:05
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ