たいした情報はないのだが、念のために覚え書きをまとめておく。 ──
今回(2010-04-13)の試案は、以前(2009-11)の 196字から、大きな変更はない。
→ Wikipedia の 196字
新聞などの報道では、「鷹」と「碍」は入らないことになったという記事が多いが、別に新たにそうなったわけではなく、以前からそうなっている。
ただ、「碍」については未定の扱いだ。政府の「障がい者」関係の報告を見て、入れることになるかもしれないという。
( ※ ただし、これは馬鹿げていますね。「障碍者」でも「障害者」でもいいが、「障がい者」はないでしょう。これじゃ常用漢字の意味がない。常用漢字を決める委員会は、「常用漢字とは何か」ということすら理解できていないようだ。常用漢字について「交ぜ書き」を許容するような委員会とは、いったい何だ?まるで「こう長せん生が朝れいで」みたいな交ぜ書きだ。小学生レベル。情けない。)
[ 付記 ]
今回の試案は、前回の試案と比べても、ちっとも違いがない。
委員会は、3月に「国民の声のヒアリングをします」と言って、国民の声を聞いた。だが、耳を傾けたとしても、聞き捨てただけで、聞き入れなかったことになる。(「聞く」というポーズだけ。)
たとえば、「障碍」についてはかなり大きい声があったが、それについてさえも聞き入れなかった。唯我独尊。聞く耳持たず。
彼らが無視した文字の一覧は、Wikipedia にある。一部は正字体なので 〓 になるが、転載しよう。
叩 嘘(〓) 噂 濡 笠 嬉 朋 覗 撫 溜 鷹 揃 頷 掴(〓) 翔 喋 噛(〓) 洩 禄 栗 馴 駕 鴨 淵 駿 蘭 胡 蘇 狼 蝶 掻(〓) 惚 蒼 腿 菩 吊 雀 樽 壺 祀 卿 歪 棲 磯 桶 鷲 媚 寵 秤 套 醤(〓) 疼 賤 顛(〓) 糊 誼 截 綬 庄 毅 揆 躇 躊 憐 狽 萌 撥 謳 蔓 捏 饉 倦 屏(〓) 恍 斡 膠 疇 謗 乖 誹 蒙 聘 憚 哨 諜見ればわかるとおり、小学生でも使う単語(訓読みの日本語)がいっぱいある。次のように。
嘘 噂 濡 嬉 覗 撫 溜 揃 噛 馴 掻 吊 雀 歪 萌
これらは、訓読みの日本語としては、ごくごく平易な単語だ。
(うそ・うわさ・ぬれる・うれしい・のぞく・なでる・ためる・そろう・かむ・かく・つる・すずめ・ゆがむ・もえる)
こんな小学生レベルの平易な単語でさえ、漢字で書くことができない。(そのせいで、同音異義語の区別がしにくい。「のぞく」「なれる」「かく」「もえる」など。不便すぎる。)
その一方で、「鬱」「彙」「稽」のような難解な文字(訓読みの仕方もわからないような文字)を、たくさん導入する。
なぜか? そのわけは、前に述べた。
→ 新常用漢字の基準は中国語か
つまり、彼らが「常用漢字」として決める基準は、「日本語の文字」ではなくて、「中国語の文字」なのだ。だから、日本語では平易な文字は、「中国語ではあまり使われていない」という理由で、排除されるわけだ。
こういう狂信的な連中に、何かを要望しても、すべてはねつけられるに決まっている。国民は「日本語に適した漢字を」と要望するのだが、連中は「中国語として平易であるか」を基準にして拒否するからだ。
気違いに道理を聞かせても、馬耳東風であろう。
( ※ どうせそうだと思ったから、私は要望を出さなかった。無駄なことはしない主義。連中の体質は、ちゃんとわかっている。「俺様だけが正しい」という体質だ。鳩山 みたいなものか。真実が見えなくなっている。)
【 関連サイト 】
漢字小委員会
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/bunkasingi/kanji_41/gijishidai.html
資料 PDF(試案の最新版)
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/bunkasingi/kanji_41/pdf/shiryo2.pdf
一部抜粋
情報機器に搭載されている印刷文字字体の関係で,本表の掲出字体とは異なる字体(掲出字体の「〓・賭・〓」に対する「頬・賭・剥」など)しか用いることができない場合については,当該の字体の使用を妨げるものではない。これはなかなか興味深い。
つまり、1983JIS や 2004JIS で略字になっているものも、情報機器上での使用は妨げられない、ということだ。「なるべく正字に。特に出版物ではなるべく正字に」という方針であり、コンピュータなどではできなくても仕方ない、ということだ。
【 関連項目 】
これ以前にも、常用漢字についての話を何度も書いた。
→ サイト内検索「常用漢字」

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