2010年03月15日

◆ 馬の顔はなぜ長い

 なぜ馬は顔が長いのか? 「顔が長い分、首を短くできるから」という理由が妥当だろう。ただし、別の解釈もある。 ──

 馬の顔は長い。「馬面」などという、ありがたくない名称を与えられるほどだ。では、その理由は? 
 この件は、「ゾウの鼻はなぜ長い」で記したのと同様の理由だ。地面にある草を食べたり水を飲んだりする際、足の長さと釣り合っている必要があるが、そのために、ゾウは鼻を長くし、馬や鹿は首を長くした。
  → 科学博物館のページ1

 ただし、顔を長くすれば、その分、首を短くできる。そういう利点があるから、馬は顔を長くした。
  → 科学博物館のページ2

 ──

 以上は、科学博物館のページを紹介しただけだ。



 【 追記1 】
 知恵袋には、次の説明もある。
 ツノが生えないために、餌を食べている間も猛獣に襲われないように、周囲を見ることができるように進化してきたのだと思います。
 これは、もっともらしいが、誤り。
 なぜなら、ツノを生やしているヌーやレイヨウも、馬のように長い顔を持つからだ。
  → ヌーの画像レイヨウの画像

 ──

 どちらかと言えば、「大型の草食獣は、顔が長い」と言う方がいい。そして、その理由は、
 「大型の草食獣にとって、顔が長いことが有利」
 だからではなく、その逆に、
 「顔の長い草食獣は、体を大型化できる」
 からだ。この件は、「ゾウの鼻はなぜ長い?」で述べたのと、同じ理屈だ。

 ※ ただ、これらの草食獣の顔が長いといっても、たかが知れている。
   (ゾウの鼻やキリンの首みたいに、すごく長いわけではない。)
   だから、顔の長さと、体の大型化は、特に強い相関性はないだろう。



 【 追記2 】
 実を言うと、次のことも成立する。
 「体の大きな人間は、顔が細長い」
 このことは一般に成立する。そして、その理由は、こうだ。
 「体が大きくなると、顔も大きくなるが、脳の容量は一定である。脳の容量が一定のまま、顔が大きくなれば、顔は自然に細長くなる」
 
 これは人間に成立することだが、草食動物にも成立するのかもしれない。案外、これが正解かもしれない。
  


 【 追記3 】
   ※ 読まなくてもよい。

  
 次のことも考えられる。
 「ゾウの顔が大きいのは、牙を支えるために頭骨が大きいから。牛やヘラジカなどの頭部が比較的大きいのは、大きなツノを支えるため。いずれの場合も、脳を収めるには過剰なほど大きいので、その分、空隙ができている。(副鼻腔など。 → 参考ページ )」
 
 このことを勘案すると、次のように言える。
 「馬の顔が細長いのは、ツノを持たないので、巨大な頭骨を必要としないため」(だから細い)

 これは、「細い」ことの理由だ。ただし、それでもいい。実は、顔の長さそのものは、牛やレイヨウだって、馬と大差ない。ただ、馬の場合、顔が細長い。そのせいで、ことさら細長く見えるだけのことだ。「長い」のではなく、「細い」のだ。それを「長い」と人間が錯覚するわけだ。
 この解釈も、十分に成立しそうだ。

(……ただし、あとでいろいろ画像を見たところ、レイヨウはどれも顔が細長いようだ。してみると、ツノは関係なく、大型の草食動物はみんな顔が細長いのかもしれない。)
posted by 管理人 at 20:17| Comment(1) | 生物・進化 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
【 追記 】 を三つ加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2010年03月15日 23:18
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