看護師の労働環境は恵まれない。タコ部屋的な状況だ。
しかし、「市場原理で最適化する」という市場原理主義に従えば、これは変だ。労働市場で圧倒的な供給不足(看護師不足)の状況では、看護師側が優位に立てるはずだからだ。
ではなぜ、看護師側は優位に立てないのか? ──
現状では、看護師(看護婦)は、圧倒的に人手不足の状況にある。とすれば、売り手市場だから、看護師の待遇はとても厚遇されていて当然だ。しかしながら現実には、奴隷状態がまかり通っている。
たとえば、妊娠中の看護婦が、きつい労働を強いられて、出血して、流産寸前になる。そこで絶対安静になったが、出血が止まったら、ふたたび激務に戻される。するとふたたび出血して、入院するハメに。
( → 日経ビジネスオンライン )
この記事を引用・紹介した人は、次のように結論する。
「労働環境を改善するためには、看護師は労働環境がおかしいと思うならどんどん注文をつければいいし、それでも改善しないなら辞めればいい」
( → 該当ブログ )
それは建前だ。そういうのは、「市場原理で状況は最適化する」という市場原理主義そのものだ。現実には、それは成立しない。ではなぜ、成立しないのか?
──
実は、同じ状況は、医師にも当てはまる。医師だって、「激務の病院には勤めたくない。他の病院に勤めたい」と思う。しかしながら現実には、どこの医師も激務である。
( ※ 激務でないのは開業医ぐらいだ。だから勤務医はみんな開業医になりたがる。しかし開業医になるためには、5000万円〜1億円もの開業資金を必要とする。それだけの金を用意できる勤務医はほとんどいない。現実的には、医者の娘と結婚することぐらいだ。玉の輿。それができた人だけが開業医になれる。あとの勤務医は奴隷状態。)
──
この問題を、どう考えればいいだろうか? 私の考えでは、次の四つの面から認識できる。
(1) ミクロ的な面
市場原理が成立するためには、参加者が合理的に行動する必要がある。しかし現実には、参加者は合理的に行動しない。特に、労働市場における需用側(つまり病院の雇用者)は、合理的に行動しない。
「高い賃金を払って病院の稼働率を上げる」
というのが経済的に合理的な方針だが、そうするよりは、非合理な方針を取る。つまり、
「低い賃金を払って病院の稼働率を下げる」
というふうにする。換言すれば、
「高い賃金を払うくらいならば、病院が大赤字を出した方がマシだ」
という方針を取る。
こうして、たいていの病院は高い賃金を払わない。だから、労働者の側は高い賃金の職場に移れない。移りたくても、高い賃金を払う病院はない。厚遇してくれる病院はない。(医師もそうだし、看護師もそうだ。)
先のブログは、「いやなら辞めればいい」と提案したが、辞めても良くはならないのである。奴隷状態の職場を辞めても、別の奴隷状態の職場に移るだけだ。まともなところがないのだから、辞めたところで何にもならない。
(2) 労働運動の面
上記のような問題を解決する方法は、一つだけある。それは「組合結成とストライキ」だ。労働組合を結成して、「ストをするぞ」という圧力をかければ、待遇の改善が可能だ。外国の医療産業では、そうしているはずだ。
しかし日本では、そうしない。「労働組合の結成なんかいやだよ、左翼っぽいことはいやだよ」と思い込む。普段はパソコンなんかをいじって、ネットとばかり付き合っているから、人間関係が苦手となり、集団で行動する能力が欠落する。そのせいで、経営側の食い物にされるわけだ。
経営側は強力権力をもつのに、一人一人の労働者がバラバラで攻撃するのでは、対等になれない。片方の軍が統率の取れた体制を取るのに、もう片方の軍が烏合の衆である、というようなものだ。勝負にならない。蹴散らかされるだけだ。
これは、組合の結成を拒む労働者側(医師・看護師)の、自業自得だとも言える。少なくとも、病院で組合を結成すれば、状況は大幅に改善するはずだ。なのに、そうしないから、いつまでたっても、状況は悪いままだ。
要するに、問題の根源は、市場原理がちゃんと働いていないことではなくて、労働組合をちゃんと作れないことにある。
(3) 倫理的な面
ストは伝家の宝刀であってはならない。現実に、ときどき宝刀を抜く必要がある。
ところが、倫理的な面から、このようなストライキは忌避される。「医者が患者の命を握ってストをするとは何事か!」という世間の指弾が来る。だから、ストもできない。……これは、医療の特殊事情だ。そういう点があるから、一般的には成立する「市場原理による需給の調整」ができにくくなっているわけだ。
(4) マクロ的な面
個別の病院ならば、上記のことが成立する。「ストをするぞ」と脅して、待遇の改善を勝ち取れる。
では、あらゆる病院が同様のことをすれば、どうか? あらゆる病院で問題は解決するか? 必ずしも、そうは言えない。
まず、医療費の総額が抑えられている限り、病院側としては、出せる金には限界がある。医師や看護婦に高額の賃金をどんどん払えば、倒産する病院もどんどん出てくる。そうなると、失業する医師や看護婦がたくさん出るかわりに、残された医師や看護婦はますます激務になる。
また、金の面も含めて、あらゆる状況が改善しても、それでもまだ、「医師不足・看護師不足」という状況は、国全体では解決しない。医療の供給の総量が、医療の需要の総量を、下回っているのだ。もともと「医師不足・看護師不足」という状況が絶対的に存在しているのだ。ここでは、いくら市場原理を振り回しても、解決しない。一つの病院だけなら、高賃金や条件の改善によって「医師不足・看護師不足」を解決することはできるが、国全体では、「医師不足・看護師不足」という状況は、高賃金や条件の改善によっては改善しない。
( ※ 比喩的に言うと、ある薬が不足しているとき、大金を払った人は薬不足の問題を解決できるが、国全体における薬不足は、いくら金を払っても解決しない。必ず誰かがワリを食う。現実に薬の供給量を増やす以外に、どうしようもない。)
──
以上のことからわかるだろう。
「市場原理による需給調整で最適化」
という方針は、医療の場では成立しない。ここでは、
「市場原理が歪んでいるから、市場原理を適正にすればいい」
というような発想は成立しない。むしろ、
「市場原理の適用できないところに、市場原理を持ち込んでも、物事は解決しない」
と認識するべきだ。
この世には、さまざまな現象がある。市場原理では片付かない問題もたくさんあるのだ。
「天と地との間には、とうてい人間の思考の及ばないことがあるんだよ」(シェークスピア)
複雑な問題には、複雑な多様な視点から見るべきなのだ。何でもかんでも「市場原理で解決する」という市場原理主義は、あまりにも単細胞すぎる。医師不足や看護師不足は、市場原理とはまったく別の問題だし、それを解決するには、市場原理とはまったく別の道を取る必要がある。その意味で、
「どんどん注文をつければいい。それでも改善しないなら辞めればいい」
というような発想は、あまりにも貧弱なのである。それはほとんどガキの発想だ。この社会の仕組みというものを、まったく理解できていない。
本来ならば、看護師や医師は全国労働組合を作った上で、激務を訴え、看護師や医師の不足を改善する措置を取るように、政府や国民に要求するべきだ。そして、要求に応えられない場合に備えて「全国スト」の予告をするべきだ。こうすれば、医療崩壊を阻止できる。
しかし、現実には、そうはしない。全国労働組合を作ることもしないし、全国ストを予告することもしない。日医連だって、「金を寄越せ、もっと金を寄越せ」というふうに、金の亡者となっているだけであり、医療崩壊の問題を解決しようとはしない。
要するに、揃いも揃って、問題を解決する気がないのだ。だから、問題はいつまでたっても解決しない。
こうして、問題が解決しない理由は、明らかになった。その理由は、「市場原理がうまく働かない」ことではない。「市場原理なんていう馬鹿げたものを盲信しているせいで、何一つ行動しないこと」である。人々は、何もしなければ状況は改善すると信じているいせいで、改善の努力を何もしないでいる。かくて、何も改善しようとしないから、現実には何も改善が進まないわけだ。(特に、労働組合を作ろうとしないのが問題だ。)
簡単に言えば、「市場原理」なんていうものを信じているから(無為無策を是認するから)、状況はいつまでたっても改善しないわけだ。
そして、そのことは、日本全体の不況が継続するのと、共通する。日本全体の不況もまた、「市場原理」なんていうものを信じているから、無為無策のまま、状況はいつまでたっても改善しないわけだ。(何度も述べてきたとおり。)
[ 付記 ]
「全国ストなんてとんでもない」
と思う人もいるだろうが、別に、問題ないはずだ。生命に影響するような救急患者や重症者は別として、たいていの患者は、一日か二日ぐらいほったらかしたって、どうってことはない。
そして、それは、私の見解ではなくて、公的な見解だ。その証拠が、
「週末の全国一斉休診」
や
「黄金週間の全国一斉休診」
というだ。患者の都合も聞かずに、勝手にスト同様のことをしている。 (^^);
この件は、私は前にも述べたことがある。
→ 黄金週間の一斉休診
→ 医者のストは許されるか?
2010年02月18日
過去ログ
効用関数にそれらを加味すれば、市場原理で十分説明できます。何もおかしなことはない。
また、週40時間どころか20時間勤務しかしない医師は開業医以外にもいます。
産業医、生保の社医、健康診断会社、コンタクト検診、老人介護施設、在外公館、矯正施設、大企業内の診療所など。
看護師については詳しくありませんが、同様に楽な仕事はいくらでもあると思われます。
研修医はかつてとんでもない奴隷状態にあったが、それを是正したのは市場原理ではなくて政府の統制だった、という歴史はご存じありませんか?
医療労働を市場原理で説明できるはずがないでしょうが。医者や看護師は商品じゃないんだから。「人間は商品だ」という発想を取るのは、あなたの崇拝する池田信夫ぐらいです。
そんなに市場原理を信奉していると、患者を見るときの目が、患者を「人としてみる」のでなく「金を払う相手としてみる」だけになりますよ。金権医者。
金と市場原理を貫徹する米国医療界がどうなっているか、考えた方がいいでしょう。ついでに言えば、市場原理を貫徹する米国の民間医療保険も。あなたの理想とするシステムがそこにあります。
ついでに言えば、池田信夫式に考えると、日本の健康保険は、社会主義的で最低の健康保険でしょう。米国みたいにするべきだ、と思いますか? 金持ちばかりが先端医療を受けて、庶民が切り捨てられる。それでも医者は大儲けでウハウハ。それが最高の医療制度ですか?
> 楽な仕事はいくらでもあると思われます。
それはそうですけど、そこに勤めることはできません。公務員や天下りの職場は、天国みたいですけれど、そこに勤めることはできません。求人していないんだから。
職場があるということと、勤めることができるというのは、別のことです。天国みたいな職場の求人がいっぱいあるわけがないでしょ。もしあれば、誰も悩みません。
あなたの発想は、スーパーの特売の広告を見るのと同じ。「先着百名様に卵を50円」というチラシを見て、「卵はいつでも50円で買える」という理屈。
──
とりあえず、医療の現実を見ることをお薦めします。
市場原理で最適化されるという理屈であれば、現状の医師のタコ部屋状態も、患者にとっての医療崩壊状態も、市場原理ゆえにとっくに解決済みということになります。あるいは、そういう地獄状態が、最良の状態だということになります。
もしあなたの理屈が正しいのであれば、高所得の医師は恵まれすぎていますから、医師の診療報酬を大幅に削減するべきでしょう。とりあえずは半減。暇なくせに高所得を取るなんてけしからんですからね。
私はけっこう知っていますよ。食事をする時間さえない看護師って、たくさんいます。
看護師の状況については、次のリンクを熟読してください。
http://www.irouren.or.jp/jp/old/seisaku/seisaku05.htm
──
小さな病院だと医者も看護師も暇で楽ですけど、大きな病院だと医者も看護師も忙しすぎて奴隷状態ですよ。
タダ働きであっても、キャリアアップになる職場を選ぶ人は多いし、それは規制すべきではない。テレビや映画制作の現場においてはそんなことは当たり前です。
>そんなに市場原理を信奉していると、患者を見るときの目が、患者を「人としてみる」のでなく「金を払う相手としてみる」だけになりますよ。
いや、それで何も問題がない。金を払う相手(クライアント)として、礼節をもって接すればいいのでうから。どこの業界だってそんなもんでしょう。
金のない相手でも病院が治療するのは、福祉の適用によって、政府が最後はケツをふいてくれるという期待があるからですし、また、「評判」を維持するという経営合理的な意義もあります。
>職場があるということと、勤めることができるというのは、別のことです。天国みたいな職場の求人がいっぱいあるわけがないでしょ。もしあれば、誰も悩みません。
私が羅列した職場は、どこも人不足であり、医師なら誰でもOKなのです。在外公館付き医師だけは臨床経験をやや長く求めますが、そこ以外はフリーです。
また、診療科による繁忙の差も激しい。精神科、皮膚科、眼科の勤務時間が短いことはよく知られていますが、整形外科に緊急手術は少ないですし、麻酔科は手術が終わればフリー。
今後はどうなるかわかりませんが、今のところ、卒後間もない医師なら誰でも入る(入局)することができます。
つまり、大半の医師は、好きでキツい職場に勤めてるんです。
>食事をする時間さえない看護師って、たくさんいます。
ラクな仕事がしたければ、無床診療所の看護師になればいいんですよ。開業医たちは看護師不足でいつも困っている。誰でも採用されます。
確かに、研修医が過労で自殺したりする劣悪な職場はありましたが、そうでない職場の方が、ずっと多かったのです。
また、月収30万円が今の研修医の報酬基準ですが、20年前から、その程度の研修病院は少なくありませんでした。なのに、月収3万円を選んだ人は、大学病院や有名研修病院でスキルアップしたかったのですから、自業自得と言う他ない。
忙しいのは一概に悪いことじゃありません。経験数が増えて、技術が向上しますし、仕事を速くさばくこと自体が医師にとって重要なスキルです。
看護師にとっても、事情は同じだと思います。
それは一流の大学病院。二流の病院だって、タダ働きでした。一部を全体と思うべからず。
> 金を払う相手(クライアント)として、礼節をもって接すればいいのですから。
無理でしょ。たかが2000円ぐらいを払う患者に、礼節を持つはずがない。医者には二種類います。ひとつは患者を人間として尊重する医師。もう一つは患者を「小金を払う馬鹿」として軽蔑する医師。本当にこの二種類に区別されます。生き方の違いでしょうね。
私だったら、井上医師には絶対にかかりたくありません。たとえ技術が劣っても、前者のタイプの医師にかかりたい。後者のタイプは、患者の話を聞かずに、勝手にどんどん誤診するからいやだ。
> 私が羅列した職場は、どこも人不足であり、医師なら誰でもOKなのです。
んなわけないでしょ。産業医、生保の社医なんて、よほどのコネがないと職を得られません。
> 診療科による繁忙の差も激しい。
そうです。それがポイント。外科や産科が多忙だという報道がたくさんあるでしょ?
> 精神科、皮膚科、眼科の勤務時間が短いことはよく知られていますが、
そうです。そっちの話はしていません。
> つまり、大半の医師は、好きでキツい職場に勤めてるんです。
大量に辞職した病院がありましたねえ。鳥取だったかな? 好きでやっていたの?
> ラクな仕事がしたければ、無床診療所の看護師になればいいんですよ。開業医たちは看護師不足でいつも困っている。
そんなことは絶対にありません。そこいらの小さな病院では看護師は暇です。看護師不足で困っているということはありません。そもそも、看護師不足というのと、看護師が暇だというのは、論理矛盾。
──
> そうでない職場の方が、ずっと多かったのです。
比率じゃなくて、そうである職場がたくさんあるというのが問題。
日本では失業者の比率は雇用者よりもずっと低いが、失業者の総数は莫大です。
> 月収3万円を選んだ人
それはよほど余裕のある人でしょう。月収 10〜15万円でピーピー言っていた人は多いですよ。仕方なく当直をいっぱいやるから、そっちも合わせると週の労働時間が莫大になる。
> 忙しいのは一概に悪いことじゃありません。
物事にはほどがある、という話。睡眠時間が3〜4時間しか取れなければ、精神に異常を起こす人が出てくるのもやむを得ません。うつ病になる人も出てくるでしょう。嘘だと思うなら、睡眠時間が3時間という生活を1年ぐらい続けてみてください。……と言うわけには行かないな。あなたが自殺したら、寝覚めが悪い。私は無責任なことは言いたくない。
──
ところで、ああだこうだと言っているご自分はどうなのですか? スキルアップのために薄給で大学病院で外科医を勤めていますか? もしそうなら、シャッポを脱ぎます。
なお、私の身近に、外科医をやっている人がいますが、あなたとは正反対の性格ですよ。あくまで患者の命を救いたい、という使命感に燃えています。すごく思いやりにあふれ、患者に優しく、聖人のような性格です。
ただし、粉骨砕身しているのは、「スキルアップのため」「好きでキツい職場に勤めてる」という実利的な性格のせいではありません。自分の利益のためではありません。では何のためか……という話は、たぶん、してもわからないでしょうね。住んでいる世界が全然別だから。
一方、あなたの性格と、池田信夫の性格は、本当によく似ていますね。エゴイズム(≒ 市場原理)を物事の基本原理とするところがぴったり。
私が思うに、井上さんにとっては、医者は適した職業ではありません。むしろロボット修理工の方が適しています。ロボットならば心を持ちませんから。
──
あと、医師や研修医のタコ部屋状況を、「好きでやっているんだからそれでいいのだ」というような過激な認識は、あまりにも独自な見解なので、このコメント欄で論じるよりは、アゴラあたりで主張してはいかが? 「あんたはは何もわかっていない」という非難が山のように襲いかかってくると思いますよ。私がいちいちここで語るようなことじゃない。世間の医師(現場で働いている医師)が、現実を教えてくれるはずです。リアルな現状を。
嘘ばかり書いている池田信夫のブログなんか読み続けているから、嘘ばかりを信じてしまうのです。池田信夫の嘘を何度も指摘している「泉の 波立ち」でも読んで、洗脳状態から脱してください。今の井上さんは、ホメオパシーの信者と同様です。完全に洗脳されており、洗脳を解く話を読もうともしない。
「生命保険 社医は知っている」という社医による暴露本があります。常に公募はあり、ほとんど誰でもOK、ただし、社内での嫌われ者で、ひとりぼっちという状態が我慢できれば適職。
老人介護施設の嘱託医だって、よほど怪しい経歴でさえなければ、経営者は誰でも採用します。不祥事をおこしたときに責任を取るトカゲの尻尾ですので。
矯正医官も、年中公募状態です。医師転職ネットで検索できる。
「大使館なんかいらない」は、在外公館つき医官を8年もやってた人が書いた本。コネも何もなくてもOK。
>そもそも、看護師不足というのと、看護師が暇だというのは、論理矛盾。
無床診療所は、せいぜい、遅番と早番があるだけで、三交代ではない。だから仕事はきつくない。
献血ルームや検診会社づとめだって仕事は楽ですが、いつも人手不足です。
出典は
Google 検索 「献血 ガラガラ」
そもそも、献血ルームのナースなんて採用人員が限られているし、給与も安い。就職先としては適していません。
「残業手当を払ってくれない病院が気に食わないから、残業手当を払ってくれる病院に転職したい」
と思っても、そううまくは行かない。残業手当を払ってくれる病院はろくにない、というのが現実。最近、あちこちで話題になっているとおり。
「市場原理で物事が片付くはず」というのは、「病院は労働基準法を守っているはず」というのと同じで、机上の空論。
現実遊離の空論でなく、もっと現実を認識してほしいものです。(認識できない医者もいるが。トンデモマニアの誰かみたいに。)