2010年02月12日

◆ ホタテの卵巣の料理法

 ホタテの卵巣が余ったとき、どう料理すればいいか? 
 南堂クッキング・スクールのレシピ。(お料理ガイド)  レストラン ──

 ホタテの貝柱は、煮ても焼いてもおいしいが、ホタテの卵巣はもてあます。しかし、捨てるのはもったいない。では、どう料理したらいいか? 
 ネットで見ると、Q&Aがある。
  → http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1326518838
 しかし、「煮付け」という、あまりにも平凡な案。つまらない。そこで、おいしく食べる方法を示す。

  ────────────

 《 ホタテの卵巣の珍味 (つくだ煮ふう) 》

 
 ホタテの卵巣は、味がきつい。だから、味がきついのを打ち消すように、調味料で濃く味付けをすればいい。そうして、つくだ煮ふうの珍味を作る。これを、ふりかけ( or 明太子)みたいな感じで、ご飯の添え物として食べる。
  ・ おかずを食べ終えたあとで、ご飯だけを食べたいときの、添え物。
  ・ 生卵とご飯で、卵ご飯にしたときの、添え物。
 こういう感じで、つくだ煮ふうの珍味として食べる。

 料理の仕方は、下記。
  ・ オレンジ色の卵巣と、白色の精巣とを、取り分ける。
  ・ 緑色の部分を捨てる。(苦いのでまずい。)
  ・ 卵巣も精巣も全部使う。(精巣は使いにくそうだが実はおいしい。)
  ・ 卵巣と精巣を取って、指で細かくほぐす。
  ・ 鍋にサラダオイルを入れて、卵巣と精巣を(油で)加熱する。
  ・ よく加熱して、水分を十分にとばす。
  ・ コンソメと醤油と砂糖で味付けをする。(濃いめに味付けをする。)
    ※ 好みで七味を入れてもいいが、ない方がいいようだ。
  ・ 大葉をたくさん重ねて、ハサミで細かく切って、上記に混ぜる。
    ※ 縦に切ってから、横に切ると、細かく切れる。
    ※ 大葉は多めに使う方がいい。100グラムに対して 10枚程度。
  ・ 加熱して、出来上がり。


 こうしてできたものは、味付けが濃すぎるから、そのままでは食べられない。ご飯のふりかけみたいな感じで食べる。
 この料理のポイントは、大葉だ。大葉は非常に香りが強いので、ホタテの卵巣の臭みを消す。ここがポイント。
 なお、場合によっては、ネギやショウガやバジルを使ってもいい。その目的はやはり、臭みを消すことだ。
(ただし、ネギやショウガは水分を含むので、日がたつと腐りやすい。先の料理ならば、水分は飛ばされるので、腐りにくい。この珍味は、味付けが濃いので、1週間ぐらいは日持ちがする。)

 ──

 なお、別途、キノコを醤油などで味付けしたものを、つくっておくといい。この味付けキノコを、上記のホタテの卵巣の珍味と、いっしょに食べる。両方合わせると、おいしく食べられる。……ま、ホタテの卵巣だけでも、おいしいけどね。
(キノコの種類は、お好みで。シイタケだと良くないが、ヒラタケ、シメジ、マイタケ、ヤマブシタケ、エリンギなど、白っぽいキノコが適する。エノキダケは、ちょっといたみやすい感じなので、避けた方がいいだろう。)
 
 ※ 本項の目的は? ただのお料理ガイド? 
   いや、無駄になるホタテの卵巣を無駄にしないこと。エコです。
  


 ※ オマケ

 《 ホタテの貝柱の混ぜご飯 》

 
 ホタテの貝柱を使うなら、バター焼きやフライにするのもいいが、やはり抜群においしいのは、ホタテの混ぜご飯だ。高級料理になる。その作り方。

 作り方は、きわめて簡単だ。材料をあらかじめ煮込んでから、電気釜で炊くだけだ。手間はほとんどかからない。
 用意するべきは、材料だ。材料さえ集めれば、それでほとんど終わる。
 その材料は:
 
  ・ ホタテの貝柱 (一人につき 大2個。4つ切りにする。)
  ・ キノコ (シイタケやヒラタケなど。エノキは柔らかすぎて不可)
  ・ 細切りにした竹の子(水煮)
  ・ ニンジン 少々 (省略可)
  ・ かまぼこ 少々 (省略可)
  ・ エビ 少々    (省略可)
  ・ ネギ 少々    (省略可)
  ・ 大葉 少々    (省略可)

  
 これらを 1時間ぐらい煮る。水分は 400ccぐらい。(煮詰まるうちに減る。)
 煮るときの味付けは、めんつゆで。めんつゆの量は、1人前につき、普通のお吸い物のお椀1杯分ぐらい。(そのくらいの量で、ご飯を1人前につき2ぜん分ぐらいのお米を味付けすれば、やや薄味の炊き込みご飯ができる。どちらかと言えば、薄味の方がおいしいので、めんつゆの量は減らしてもいい。)
 最後にネギを入れて、10分間ぐらい煮る。煮終えたら、少し冷ます。……(*) 
 その間に、米をといで、電気釜に入れる。水は入れない。
 米の入った電気釜で、水を入れるかわりに、(*)の煮汁を入れる。水分は、電気釜に示してあるとおり。
 たとえば、米を2合入れたら、煮汁の量は2合のところ(横線)まで入れる。ただし、白米ご飯の横線とは違って、おこわの横線を使う。白米ご飯に比べて、水分は3割減ぐらいとなる。
 煮汁の量が足りなければ、水を足す。
 最後に、煮汁以外の具材を電気釜に入れる。(掻き交ぜてはいけない。)
 そのまま、タイマーを掛けて、ご飯を炊く。
 ただし、ご飯の設定は、「普通の炊飯」ではなく、「おこげの炊飯」にする。(つまり長時間の炊飯。)
 ご飯ができて保温になったあとでも、「追い炊き」ボタンを押して、さらに加熱する。
 要するに、通常よりも少ない水で、通常よりも5割ぐらい長い時間を掛けて、炊飯する。(ここがコツだ。さもないと、ぐちゃぐちゃして、まずくなる。信じられないぐらい固く炊くつもりで、ちょうど良くなる。)
 全部出来上がったら、電気釜の蓋を開いて、しゃもじで掻き交ぜる。

 あとは食べるだけ。ホタテの香りとキノコの香りが混じって、すごく香ばしいご飯ができる。ああ、ヨダレが出そうだ。  (^^);
 
 [ 付記 ]
 ホタテの貝柱のほかに、固いヒモも食べられる。包丁で細かく切っておくといい。
 ただし、オレンジ色のヒモみたいなもの(エラ)は、食べない方がいい。また、深緑色のチューブみたいなの(ウロ)は、苦くてまずいし、食べると有害らしいから、いちおう除去する必要がある。

  → 参考サイト
posted by 管理人 at 22:54 | Comment(0) | 一般(雑学)1 | 更新情報をチェックする
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