こんにゃくゼリーと肺炎は、関係がある。因果関係ではなくて、兄弟関係というべき。つまり、原因が共通する。
それは、気道の蓋(ふた)の問題だ。 ──
( ※ 本項の実際の掲載日は 2010-01-30 です。)
こんにゃくゼリーについては、危険性を示す次の説明がある。
ポン:どうしてのどにつまるんだろう。このことは、高齢者や幼児で起こりやすい。「気道にふたをするしくみ」が十分に働かないからだ。
吉田記者:問題なのは「かたさ」と「吸いこむこと」だ。人の口の奥には、食べ物の通る食道と、呼吸をする気道の入り口がある。ものを食べるときは、食べ物が気道に入らないよう、体が自然に気道にふたをするしくみになっている。ところが、ゼリーをかまずに吸いこむと、体がものを食べると認識せず、気道が閉じない。そこにこんにゃくゼリーが入り、かたくてくずれないのでふさがってしまう。
( → アサヒ・コムきっず )
この件は、前にも述べたことがある。
→ 高齢者の肺炎防止
そこからリンク先の文章を転載しよう。
ものを食べたり飲んだりをした際、それらは食道へと向かいますが、気道には入りません。食べ物や飲み物が分岐点に来た瞬間、ノドにあるフタが閉まって、気道への入り込みを防いでくれるからです。この蓋(ふた)がうまく働らかないと、喉を詰まらせたり、肺炎になったりする、というわけ。
フタが閉まるスピードを特殊なMRIで見てみると、ノドの奥に水がぶつかった瞬間、フタを閉める動きが始まっていることが分かります。そこからフタが閉じきるまで、なんと0.7秒! 私たちの体はこれほどの早業を行って、肺を菌から守っているのです。
10年以上肺炎の治療に関わってきた医師によると、肺炎を繰り返す人には「食べ物を上手く飲み込めない」人が多いといいます。
そこで水を飲むときにかかる時間(フタが閉まる時間)を調べてみると、肺炎にかかったことのある人は確かに遅れていました。このとき何が起こるのかコンピューター上でシミュレーションしてみると、実はフタのしまりが1秒遅れるだけで、肺にモノが入ってしまうことが分かりました。
ある調査によると、肺炎を起こした人の7割にこうしたフタのしまりの遅れが見られました。さらに、眠っているときはこのフタのしまりが遅れがちになるため、危険が高くなります。
肺炎というと風邪の延長と考えられることが多いのですが、こうしたフタの遅れによりおこる肺炎があったのです。番組ではこれを「飲みこみ肺炎」と名付けました。
( → ためしてガッテン )
弱者対策の視点が必要だ。「おれはこんにゃくゼリーを食べたいんだ!」と言っているだけじゃ駄目なんですね。
( ※ ただしネット上では、「こんにゃくゼリーは危険じゃない!」という声がわんさと湧き上がったようだ。)
[ 付記 ]
で、何が言いたいか?
上記のことは、私はわかっていた(「高齢者の肺炎防止」を書いたときから)が、説明しておかなかった。わかる人がわかっていればいい、というつもりで、説明不足。
そこで、説明不足を補う意味で、本項を追加した。
もちろん、元の項目は、前項。
