2010年01月13日

◆ 古紙回収はエコでない

 古紙回収は、自治体がやる限り、エコでない。民間の古紙回収業者がやれば、エコになる。 ──

 古紙回収の置き場にある古紙を、民間業者が回収したら、泥棒だと見なされた、という判決があった。そこにある古紙は、資源ゴミであるがゆえに、自治体の財産だから、という趣旨。(数年前。)
 しかし、である。自治体が古紙回収をすると、かえってエコに反するのだ。そのわけは……

 民間の古紙回収業者がやれば、トイレット・ペーパーをプレゼントしてくれる。そのトイレットペーパーは、再生紙だ。一方、市販品のトイレットペーパーは、(シェアで)大半が新パルプだ。
 したがって、古紙回収業者がトイレット・ペーパーをプレゼントすれば、世間における再生紙の利用率が高まり、エコになる。

 一方、自治体が古紙回収やれば、個人はトイレット・ペーパーをもらえない。仕方なく、自分で金を払って、トイレットペーパーを買う。その場合、大半は、再生紙でない「パルプ 100%」だ。自治体が古紙回収やればやるほど、再生紙の利用率が下がる。だから、自治体の古紙回収は、エコにならない。



 [ 付記 ]
 自治体がこんなふうにゴミ集めに熱中するのは、古紙の売上代金を得るためだ。そのうちの一部を住民に還元するが、しょせんは自治体の金儲けのためだ。だから、訴訟したりする。
 自治体による古紙回収は、エコのためではなく、自治体のエゴのためだ。それが本質だ。
 
 【 注記 】

 ちょっと誤解を招く表現があったので、注釈しておく。
 「自治体のやる古紙回収は、ちっともエコでない」
 と述べているのではない。
 「自治体のやる古紙回収は、民間の古紙回収業者がやるのに比べれば、エコにならない」
 という相対的な話だ。より正確に言えば、自治体に対して、
 「古紙回収を、やるか、やらないか」
 という二者択一である。
  ・ 古紙回収をやる    = 民間の古紙回収業者はやらない
  ・ 古紙回収をやらない = 民間の古紙回収業者がやる

 この二者択一のもとで、「自治体は、古紙回収をやるよりは、古紙回収をやらない方がいい」と結論している。それが本項の趣旨。
 


 【 関連項目 】

  → 古紙リサイクルと自治体
  → 古紙リサイクルと利権
posted by 管理人 at 19:18 | Comment(1) | エネルギー・環境1 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
年始早々の何日か前に、面白い事を体験?しました。関係ありそうな話なのでレスします。

私が新聞やらダンボールごみが多数あるのをみて、週一回の資源ごみを出そうとしたときの事です。
持って行こうとする私を見て親が止めました。週末に子供会の廃品回収があるから今日はいいよ、と。地元の子供会にとって廃品回収で得た資金が決して小さくないのは知ってはいましたが、両親が自治体に出すより子供会の収益にしたいと考えていた事が意外に思えて驚きました。興味を覚えて週末の子供会の廃品回収日にその辺をうろついたらビックリするくらい(ほぼ7〜8割くらい)の家庭が古新聞を大量に出していました。
年始初の自治体による資源ごみ回収日をわざわざ回避して、その4日後の廃品回収に出していた事になります。そこにははっきりとした意思が感じられるように思います。

他の人のためになるかもしれない行為ならより身近で反映された事がわかるレベルのほう方がいい、そのような動機が実は健全で効率的なのかも、そんな事を思った初春でした。
Posted by さがみはらの極北から at 2010年01月16日 01:08
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