2010年01月12日

◆ ベルマーク・リサイクル

 ベルマーク・リサイクルというものがある。たとえば、使用済みのインク・カートリッジを回収して、ベルマークのポイント(=金)に交換すると、その金が教育や福祉のために使われる。そういう仕組み。ただし学校単位。 ──

 これは、エコキャップ(ペットボトルのキャップでワクチン)というリサイクル詐欺 と違って、ちゃんとしたエコ事業である。
 エコキャップの場合は、集めた人々が運送料を払うが、ベルマーク・リサイクルの場合は、それぞれの企業が運送料を払う。たとえば、使用済みのインク・カートリッジならば、キヤノンやエプソンという会社が運送料を払う。
 その意味で、一般の人々は何ら損をしない。全然、詐欺ではない。

 では、リサイクルになっているか? 
 この場合、エネルギー収支で言うと、回収する石油と、運送する石油とで、帳消しになって、エネルギー的にはリサイクルにはなっていないと思う。したがって、「地球温暖化の阻止のため」というような理屈は、成立していないだろう。(その点ではエコキャップと同様。)
 ただし、キヤノンの場合、「地球温暖化の阻止のため」というような理屈は述べていない。単に「環境保護のため」と述べているだけだ。
    → キヤノン

 そして、「環境保護のため」というのであれば、まさしく理屈は成立する。というのは、インク・カートリッジをゴミとして出すと、有害な廃棄物となるからだ。インクには、顔料や染料や有機物などの成分があるが、これらを単に焼却すると、有害物質が空気中に出るし、残った廃棄物の処理も大変だ。その点、分別して、会社がきちんと処理をすれば、有害物質も出ないで済むだろう。その意味で、「地球環境をきれいにする」というメリットはある。たとえエネルギーがかかるとしても。
( ※ なお、インク・カートリッジを「プラスチックゴミ」と出してはいけない。インク・カートリッジには、有害な成分が入っているから、通常のリサイクルはできないのだ。リサイクルしたければ、メーカーに戻すしかない。)

 というわけで、ベルマーク・リサイクルは、お勧めである。そして、やればやるほど、やった人は得をする。(その学校にベルマークのポイントが戻るので。1個につき5円の還付。)
 詐欺師は人々から金を奪うが、まともな会社は人々に金を与える。たとえ少額だとしても。
 「エコのために運動しよう」という宗教まがいのことをやる連中は信用できないが、「ポイントを上げるからエコに協力してください」というふうに利益で導く会社は信用できる。キヤノンであれエプソンであれ、自分たちの利益と、人々の利益とを、両立させる。これが本当のあり方だ。人々の金を奪うことで成立させようとするエコは、あまりにもウサンくさいのである。

( ※ なぜいちいち、わかりきったことを書くのか? 朝日新聞みたいな連中が、詐欺師ふうの連中をさんざん推奨するからだ。「エコキャップ」とか「フェアトレード」とか。……人々の金を 10円奪って、1円の金を役立てる、という詐欺的な善行。……朝日みたいな煽動にだまされる人があまりにも多いから、私は当り前のことをいちいち書かねばならない。)



 [ 付記 ]
 ベルマーク・リサイクルのポイントは、かなり高い。キヤノンの場合、カートリッジ1個で5点だ。(1点は1円。)
 一方、エコキャップで5円分を集めるにはどれだけかかることやら。(いや、エコキャップは赤字だから、集めるほど赤字が増える。)
 
 なお、このようなことは、学校単位でやることが好ましい。まだやっていない学校は、さっそくやりましょう。
 また、子供のいない家庭も、自分の家のインク・カートリッジを学校に持っていってもいいだろう。あるいは、近所の子供に持っていってもらう。……ただし、あらかじめ、学校が回収ボックスを用意してあることが前提。
 あちこちの学校は、エコキャップなんかやめて、ベルマーク・リサイクルを推進するべきだ。

( ※ 念のためにチェックすると、ベルマーク・リサイクルの参加校は、10000校あまり。 → エプソンのサイトによる。 一方、全国の小学校は 23000校程度で、他に、中学校や高校もある。とすると、参加校の割合は全体の2割程度か。あなたの家のそばの小学校に持っていっても、回収を受け付けてくれる確率は2〜3割程度。中学や高校だと、確率は下がる。)



 【 外部リンク 】

   → ベルマーク・リサイクルの概要
   → インク・カートリッジの回収
   → 対象商品 (マークが印刷されていない商品)

 ※ リサイクルの対象商品は、インク・カートリッジだけらしい。
   あとは、クラレの使用済みトレーニングウェアぐらい。
   それ以外のベルマークは、リサイクルでなく、新品購入時の販促。



 [ 参考 ]
 ベルマーク運動が面倒臭いのであれば、別の手もある。インク・カートリッジをヤマダ電機に持っていくと、「インクカートリッジの回収」という箱がある。そこに入れるといい。その箱には、「これで途上国の子供に援助」と記してある。
   → ヤマダ電機の広報ページ
   → 提携先「カートリッジ1個につき 10円」

 ただし、注意。この提携先は、カートリッジにインクを詰め込んで売るリサイクル業者だ。これは特許権侵害の疑いがあり、裁判で係争中である。下手をすると、特許権侵害という犯罪に加担する恐れもある。
 カートリッジにインクを詰め替えて販売するというのは、最もエコなのだが、実は、あまりお勧めできない。詰め替えインクの品質は低く、しかも価格がけっこう高いからだ。正規品を買うか、リスクを承知で自分で詰め替えるか、どちらかの方がいい。私としては、素人向けには、正規品をお勧めする。
 ヤマダ電機でインク・カートリッジを回収するというのは、確かにエコになるのだが、事の是非は、そう簡単には判断できない。一長一短。
( ※ なお、ヤマダ電器の場合、回収の箱はあまり目立たないところにある。インクの回収だけなら、コジマその他もやっているが、寄付はしていないようだ。)
 


 【 関連項目 】
  
  → リサイクル詐欺(エコキャップ)
posted by 管理人 at 19:35 | Comment(2) | エネルギー・環境1 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
エコキャップ運動の協力をお願いする人が弊社に来たため、
情報を調べていたところこちらにたどり着きました。
偽善かつ詐欺的エコ活動が本当に多いですよね。
ところで、インクカートリッジのベルマークについて、
「環境保護のため」が企業の目的と書かれていますが、
企業側の主たる目的はもちろんそれではなくて、リサイクルインクの
販売業者に使用済みカートリッジが流れることを阻止するためですよね。
プリンタのビジネスモデルは本体は安価に(利益を抑えて)販売し、インクなどの消耗品で
利益を上げるですから、顧客がリサイクルインクに流れてしまうと大損な訳です。
だから、コストをかけてでもカートリッジを回収したい。そういうことだと思います。
合理的判断に基づく企業活動で、純然たるエコ活動ではないような気がします。
Posted by kawataka at 2010年07月29日 12:04
リサイクルの邪魔をするという説はよく聞かれますが、ベルマーク回収率は1%未満でしょう。リサイクルの阻止には影響がありません。
 一方、ヤマダ電機などでは、カートリッジの無償回収をしていて、それはリサイクルメーカーに転用されるようです。こちらで大量にカートリッジを入手しているリサイクルメーカーには影響しないでしょう。

 なお、それは別として、リサイクルインクはあまりお勧めできません。ブラックインクは詰まりやすいし、カラーインクはカラーバランスが崩れます。コストもあまり安くやすくない。

 どうせなら詰め替えの方がいいです。これなら劇的に安くなるから、故障したとしても、その前にペイする。
 私の場合は、カラーが詰め替えで、ブラックは純正です。これがお勧め。

参考。
「インク 節約法」でぐぐれ。
Posted by 管理人 at 2010年07月29日 19:00
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