2009年12月27日

◆ 風力発電で炭酸ガス増加

 風力発電を増やせば増やすほど、かえって炭酸ガスが増加するそうだ。つまり、逆効果。そのわけは…… ──

 風力発電は、発電の変動が大きい。変動を吸収するためには、火力発電所を増やさなくてはならない。つまり、原発を減らして、火力発電所を増やすことになる。
 結果的に、(炭酸ガスを出さない)原発が減って、(炭酸ガスを出す)火力発電所が増える。だから、風量発電が増えれば増えるほど、炭酸ガスが増えてしまう。

 以上のように述べる話を見つけたので、ここに記しておく。リンクは下記。
   → 風当たりの強まる風力発電、「奇跡かペテンか」( PDF , HTML

 以下、一部抜粋。
 風力発電は風の強弱により出力が変動し、恒常的な電力供給を保証できないことから、風力発電施設を増やせば増やすほど、電力生産の安定を図るための火力発電施設が必要となり、二酸化炭素の排出削減にはつながらない。
 デンマークでは、風力発電の割合は 18%に達し、二酸化炭素排出量も 11%減少した。しかし、電力輸入は 2000 年に比べ倍増しており、……デンマークは恒常的な電力供給を保証できない風力発電を補完するため、近隣諸国で二酸化炭素排出を増やしただけだ。
 デンマークでは風力発電で炭酸ガス排出が減っているが、近隣諸国では火力発電所で炭酸ガスが増えている。トータルでは炭酸ガスが増えているのに、デンマークだけを見て「炭酸ガスが減っています」と見せかける。
( ※ 手品でゴマ化すようなものか。これと似たインチキは、他にもしばしば見られる。「ドイツでは原発がありません」と主張しながら、フランスの原発の電力を輸入する、とかね。)

  ────────────

 なお、(風力発電に述べたことと)同じことは、太陽光発電についても成立する。太陽光発電の発電量は、天候によって変動するから、それを補完するために、火力発電による発電が必要となる。

 ただし、である。
 現時点では、原発よりも火力発電の方が圧倒的に多い。大半が火力発電だ。
   → 日本の発電量の構成比率
     ( ※ 図からわかるように、風力発電や太陽光発電は1%以下。)

 だから、現時点では、風力発電や太陽光発電には、炭酸ガス削減の効果がある。(風力発電や太陽光発電の量が少ないので。)

 しかし、風力発電や太陽光発電の量が大幅に増えれば、火力発電の発電量の増減だけでは吸収できなくなる。その意味で、風力発電や太陽光発電の量には、限界がある。この件は、前にも述べた。
  → 太陽光発電のコスト計算
  → 太陽光発電と電力安定

 また、フランスのように原発の発電量が圧倒的に多い(火力発電の発電量が少ない)と、風力発電や太陽光発電を受け入れることのできる量も少なくなる。
 将来的には、炭酸ガス策点のために、原発がどんどん増えそうだから、そうなると、風力発電や太陽光発電を受け入れることのできる量は、かなり少なめとなるだろう。
 


 [ 付記 ]
 発電の変動を減らすためには、前出の「超スマートグリッド」が有効である。
  → 超スマートグリッド
posted by 管理人 at 19:42| Comment(3) |  太陽光発電・風力 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
風力発電では、風と電力消費量には関連性が無いですね。

太陽光発電では、陽射しが強い時と冷房で電力を使う時で少しは関連性が有ります。
暖房が必要な時には発電が弱いから、ガスストーブでいきましょう。

それより関西電力では、電気温水器等を設置しないと夜間電力の割引を受けられません。洗濯機を夜にタイマーで、とかやっても割引無し。なんだかなあ。
Posted by MSどす at 2009年12月28日 01:51
最近大容量の風力発電による売電に関して、売電する企業・団体に発電容量に相応するバッファの設置をお願いしているようです。
実際電力会社によっては、風力発電などを受ける事の出来る余剰発電量を使いきってしまっている為、新規にて売電目的にて設置する場合には同量の出力を持つ常用発電機か常用蓄電池を併設しなければ、買取る事が出来ないと断っている状態なので、エコで風力だとかに世間の目が向いてますがリスクも背負ってのエコと言う報道などもあって良いのではないかと思ってます。
水素だとかを安定して高容量保存出来るならエネルギーの転換貯蓄と言う意味で良いと思うけど、難しいみたいですしね。
Posted by GERO at 2010年01月06日 13:29
デンマークの件は間違っています。
 ヨーロッパのあの一体で風力が多いのは、その出力変動をスカンジナビア半島にある豊富な水力発電の出力調整ができるからです。
 風力の短時間変動は火力の出力調整では追随できません。水力や揚水で吸収する必要があります。

 あと日本の場合は台風の問題があり、台風の時は動かないようにしています。(ヨーロッパには台風なんてないですから対応したものを作っていない)
 三菱あたりが台風対応の風力発電システムを作ればいいのですが。
 あと低周波騒音が大きな問題になっているので、人口が密集している日本では、あまり普及しないでしょう。
 デンマークなどの洋上風力は、バードストライクの被害が少ないので良いですね。地上に作るとかならずバードストライクにより、風車は痛むし鳥は死んでいきます。自然の生命にも優しい再生可能エネルギーであってほしいです。
Posted by ごろんた at 2010年05月21日 15:18
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