( ※ 本項の実際の掲載日は 2009-12-09 です。)
デンマークのコペンハーゲンで国連の気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)が始まった。これについて朝日の社説は警告する。
万が一、話し合いが決裂し、温暖化問題が放置されたら。… …「各地で洪水や干ばつが頻発し、世界経済は大恐慌や世界大戦なみの大混乱に陥る」。3年前に英政府に出された報告書『気候変動の経済学』は、そう警告している。こういう「オオカミ少年」的な警告はやめてもらいたいものだ。あえて人々を惑わせようとしている。人々を惑わせることで、炭酸ガスの削減という宗教に有利に取り計らおうとしている。
「COP15に未来の世代が出席できたら、自然の資産を残してほしいと訴えるはずだ。各国は、そういう願いをふまえて交渉に臨んでほしい」
世代を超え、地球環境という資産を受け継いでいけるのか。世界はいま歴史の岐路に立っている。
( → 朝日・社説 2009-12-06 )
炭酸ガスで温暖化が起こる、という説は、実証されていない。あくまでも仮説だ。ただし、その仮説が正しいとしても、上記のように煽動することは許されない。
「各地で洪水や干ばつが頻発し、世界経済は大恐慌や世界大戦なみの大混乱に陥る」
馬鹿も休み休みにしてほしいものだ。これはゴアの「不都合な真実」という名前の本で有名になったホラだ。その実態は、「好都合な嘘」だ。このような地球破滅的な事態が、たった2度の温度上昇で起こるはずがない。
仮に、2度の上昇で滅びるとしたら、以前の地球はとっくに滅んでいたはずだ。また、2度の温度上昇が起こるとしても、それはずっと先のことだから、それまでに「炭酸ガスの地中封じ込め」という方法で、問題はすっかり解決されているはずだ。今の人間がいちいち騒ぐ必要はない。
だいたい、そんなことで騒ぐぐらいだったら、19世紀の産業革命の人間も騒ぐ必要があったはずだ。
「産業革命が起こると、地球温暖化が起こる。1度か2度ぐらい気温が上昇する。それは絶対に起こるはずだ。そのことで地球は滅びるだろう。ゆえに、産業革命を実施してはならない」
こういう主張によって、産業革命が否定され、技術革新が否定され、農耕社会に戻っていたら、どうなっていたことやら。……それと同じ馬鹿馬鹿しさがある。
百年後の心配を、今の人間がする必要はないのだ。
──
さらに、もっと重要なことがある。ここからが本題だ。
私は別に、「何もしないで放置していい」と述べているわけではない。
「生態系の破壊」という問題は、まさしくある。
また、「生態系の破壊による、気候変動」という問題も、まさしくある。
これらは、絶対に放置してはならない問題だ。
ただし、である。その問題を引き起こすのは、炭酸ガスではない。では何かと言えば、人間自身による「生態系の破壊」だ。
具体的に言えば、「地球の砂漠化」(緑地の減少)だ。
ここで大事なことがある。こうだ。
「地球の砂漠化(緑地の減少)は、炭酸ガスの増加によるのではなく、人類の直接的な活動(開墾など)による」
たとえば、次の例だ。
・ アマゾンで熱帯密林が大幅に減少している。
・ オーストラリアで森林が開墾されて牧場になる。
・ アフリカで森林が薪を取るために伐採される。
・ 欧州で大量の森林が市街地になった。
このようなことは、炭酸ガスの増加によって起こったのではない!
地球の生態系はまさしく破壊されつつある。また、そのこと(地球の砂漠化)によって、近年、地球の気候はどんどん変動しつつある。……しかし、それは、炭酸ガスの増加によって起こったのではない。人間が自ら地球の生態系を破壊していったからだ。
何でもかんでも炭酸ガスのせいにするのは、犯罪の真犯人を隠蔽することになる。自らの手であちこちの生態系を破壊している真犯人がいるのに、「炭酸ガスのせいさ」と述べるのは、責任転嫁も甚だしい。別の容疑者を勝手に「犯人だ」と名指しすることは、真犯人を隠蔽することになり、真犯人の犯罪をかえって増長させる。
「生態系を守るために炭酸ガスを減らせ」
と叫べば叫ぶほど、かえって生態系は破壊されてしまうのだ。真実を隠蔽して嘘をひろめることによって。(ペテン師ですね。)
──
なお、真相はこちら。
→ 陸地温暖化説 (緑地減少説)
[ 付記1 ]
炭酸ガスで騒ぐことは、今のところ必要ない。百年後までに「炭酸ガスの地中封じ込め」という技術を開発すればいいだけだ。焦る必要はない。
一方、「地球の砂漠化」という問題は、今すぐ対処する必要がある。なぜなら、砂漠化を進めることは簡単だが、砂漠を緑化することは非常に困難だからだ。
→ 地球緑化計画
[ 付記2 ]
森林保全の努力は、少しはなされている。マスコミも、少しは報道している。
《 日米欧、途上国での森林保全に資金拠出へ 》具体的に何をやるかというと、「国際熱帯木材機関(ITTO、本部=横浜市)の熱帯林保全の国際プログラムに計12億円を拠出する」ということだから、努力としてはあまりにも微々たる量である。が、ともあれ、各国には努力する姿勢が見られる。
温室効果ガスの増加を招く熱帯林の破壊を防ぐため、日米欧の計8か国は来年から、途上国での違法伐採対策や環境に配慮した森林経営の支援に協力して取り組むことを決めた。
国際協力で途上国の森林破壊を防ぎ、温室効果ガスを削減する「REDD」と呼ばれる新しい取り組みの推進は、7日に始まる国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)の主要議題の一つ。
森林減少に伴う二酸化炭素(CO2)の年間排出量は、化石燃料由来のCO2の5分の1に相当する60億トンに上る。
食糧農業機関(FAO)によると、アフリカや南米、東南アジアを中心に、熱帯林は毎年、日本の面積の3分の1に相当する1300万ヘクタールずつ消失している。
( → 読売・朝刊 2009-12-06 )
それを報道する読売はまだしもマシだ。少なくとも、事実を報道する姿勢がある。
朝日は炭酸ガスばかりにヒステリックに騒ぐ。都合の良いニュースばかりを虫食い的に報道して、その上で社説で誇大に増幅する。典型的なデマ体質。
[ 付記3 ]
上の記事にもあるとおり、「毎年、日本の面積の3分の1に相当する1300万ヘクタールずつ消失している」ということなのに、そのための対策は、「毎年 12億円程度」ということだから、あまりにも対策は微々たるものである。焼け石に水。スズメの涙。
その一方で、炭酸ガス対策には、世界中で十兆円単位の金をかける(徴税する)つもりらしい。(日本の環境税だけでも3兆円ぐらいになる。)……気違いじみている。狂信者集団。
それに乗せられる方もどうかとは思いますが、炭酸ガス教は世界で流行りだから仕方ないのでしょうか。(いや、ホント、宗教じみてるとしか
環境破壊をテーマにしたなかなか秀作の歌ではないかと思います。是非視聴ください。
http://video.search.yahoo.co.jp/video/12bfeaab549d8916fdffe6bf1d6a831e
http://blogs.yahoo.co.jp/hiroki19790218/33927643.html