そろそろ寒さも募ってきた。そこで、加湿器をお勧めする。インフルエンザの予防になるだけでなく、省エネにもなる。 ──
12月に入り、寒さも募ってきた。一週間ほど前から、いよいよ冬らしい気温になってきた。
そこで、私も暖房機と加湿器を取り出した。そこで、気づいたことがあった。
「暖房機だけを使うと、空気が乾燥する。そこで、加湿器を使おうとするが、加湿器だけでもけっこう暖かい。(暖房機なしでも大丈夫。現時点では。)」
私の使う加湿器はわずかに 270ワットの電力しか食わないのだが、これだけで結構、寒さがしのげる。意外だが。
なぜか? 湿度が高くなると、肌の体感温度が上がるからだろう。また、もちろん、加湿器自体の気温上昇もある。だが、この多くは気化熱で奪われるから、加湿器による気温上昇効果はあまり関係ないようだ。
やはり、湿度を上げることが、(喉の)健康にもいいし、(肌の)体感温度にも好影響を与えるようだ。しかも、結果として、省エネになっている。(たったの 270ワットで済んでいる。)
省エネをするなら、加湿器を使うといいですね。インフルエンザ対策だけでなくて。
( ※ 売れているのは? 報道では、「2万5千円ぐらいの加湿器が売れている」とのこと。1桁高いのが売れ線。 (^^); )
[ 付記 ]
「値段の高い売れ線商品」というのを調べてみたら、「ハイブリッド方式で消費電力が少ない」という宣伝文句。しかし、これは嘘だ。
(1)
実際に消費電力は高い。(たとえば 390W)。
比べる対象をわざと、電気をたくさん食う奴と比較して、少ないと宣伝しているだけ。
比喩。「当社の自動車は、従来式に比べて燃料消費が1割です」
(従来式というのは、実は大型のダンプカー。そうやって、だます。)
(2)
仮に消費電力が少ないとしたら、その分、暖房効果が劣る。だったら、意味がない。(少なくとも電気暖房の部屋では。)
「消費電力が少ない」という加湿器は、石油やガスで暖房している部屋ではいくらか有効だろうが、もともと電気式で暖房をしている部屋では、意味がない。加湿の際に、気化熱で気温を下げるからだ。
加湿器の場合、加湿器同士で消費電力を考えるのは、あまり意味がない。効率よく加湿すれば、その分、気温が下がるだけだ。
加湿器で大事なのは、どのタイプの加湿器を使うか、ということではなくて、とにかく加湿して、湿度を高めることだ。「値段が高くても消費電力の少ない加湿器を買った方がお得です」ということはないので、引っかからないようにしよう。
【 関連項目 】
インフルエンザと加湿器の関係については、下記で述べた。
→ 空気清浄機は有効か?
※ ウイルスを除去するという空気清浄機がある。これは……
多人数が集まるところでは、感染予防効果がいくらかあるが、
自分しかいない部屋では、もともと感染 ・伝染はありえない。
※ ただし、加湿機能だけは、常に有効だ。
【 加湿器の紹介 】
2000円程度(送料込み)で加湿器を買える。 Amazon ならば送料無料だ。
下記で商品を紹介している。(私が精選したので、いちいち探さなくても、一発で優良品が見つかる。)
→ 加湿器の紹介
2009年12月14日
過去ログ
温度湿度に限らず、温熱環境要素をフルに調節して温熱感を得るのは良いことだと思います。
ただし。
建物の断熱性能や透湿性能に問題があると、
「カビ培養促進器」になる可能性があると思います。
寒冷地の病院で加湿を強化したのですが、
断熱を強化しなかったために物凄い結露で
大変だった事例もあります。
僕のアパートなんかは、気密・断熱ともにスカスカで割りと大変です。
かといって、窓に梱包材張ったりもしないので、
自業自得ですが。
つか、半纏着たらよくね?
電気とか使わなくても、長野あたりまでなら
それで何とかなりそうですが。
気化式の加湿器の消費電力は 20W 程度です。