環境税とガソリン減税を合わせると、2兆円の増税と2兆5千億円の減税で、差し引きして5千億円の減税だ。では、それで、家庭はどれほどの減税なるか? 実は、全世帯が増税となる。まるで手品のようなペテン。 ──
環境税で2兆円の増税、ガソリン暫定税率の引き下げで2兆5千億の減税。差し引きして5千億円の減税。これによって国民に5千億円分の減税を実感してもらう……というのが民主党のプランだ。
しかし、これはとんでもないペテンである。NHKの夜9時のニュース( 2009-12-07 )を見ていたら、次のような試算(環境省による)が示されていた。
・ 自動車のある家庭 …… 1100円余りの増税
・ 自動車のない家庭 …… 4000円余りの増税
つまり、どっちも増税である! (下2桁は忘れた。)
なお、念のため、ネットを調べたら、同じ数値が次のブログに見出された。
→ 環境ブログ
で、そのからくりは? こうだ。
・ ガソリンを食わない家庭 …… 大幅増税
・ ガソリンをよく食う家庭 …… 小幅増税
・ ガソリンがぶ飲みの企業 …… 大幅減税
つまり、物流や社用などで大量にガソリンをがぶ飲みする企業が、大量に減税の恩恵を受ける。その一方で、一般の家庭は、どれもみんな増税となる。
要するに、「家庭 → 企業」という所得移転が起こるわけだ。それが民主党の政策の狙い。
つまり、民主党がやろうとしている政策は、「国民の金を奪って、企業に渡すこと」である。企業優遇政策だ。(自民党も真っ青。)
ただし、自民党はあからさまに「法人税減税」というふうに銘打って、企業を優遇しようとした。一方、民主党は、「これは国民にとって減税ですよ」と言いながら、実際には企業にとって減税にするだけで、国民にとって増税にするわけだ。(ほとんど手品かトリックですね。減税と見せかけて増税するなんて。)
結局、鳩山は「炭酸ガス削減と環境のために頑張ります」といいながら、実際は、ガソリン浪費による炭酸ガス増加を促進し、かつ、国民の金を企業に回す。
史上最大のペテン師ですね。びっくり。
( ※ なお、このように国民から企業へ所得が移転すると、デフレ期にはますます消費縮小効果が現れ、デフレはいっそう悪化する。)
※ 以下は読まなくてよい。細かな数字の話。
[ 付記 ]
自動車のない家庭については 4000円余りの増税でなく、16722円の増税だ、という説もある。どちらが正しいのか?
ちょっと調べたところ、環境省のページでは、以前の案を示している。それによると……
・ 増税規模 3,700億円
・ 1世帯あたり増税額 約2,100円(年額)
とのことだ。増税規模が2兆円ならば、11350円になる計算だ。
4000円というのは嘘?
よく考えてみると、嘘ではない。1世帯あたり 11350円の増税だが、これには企業の分も込みになっている。企業が負担する分の増税が込みだ。暫定税率が下がれば、企業負担が減るので、企業が負担する分の増税はあまり考慮しなくてよいことになる。
2009年12月07日
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