民主党の事業仕分けで、太陽光発電の補助金を廃止するという方針が出された。
「予算計上見送り」となった、太陽光発電の設備を取り付ける家庭に補助金を支給する事業(412億円)は、今年1月に始まったばかり。1件あたり平均で約25万円が補助されるもので、2008年度の補正予算、09年度当初予算などで510億円の予算が付き、申請件数はこれまでに10万件を突破していた。これで 412億円が浮く。一方、スパコンの補助金は本年度 267億円だから、スパコン開発費を計上しても、たっぷりとお釣りが来る。無駄を廃止するというのは、こういうことだ。
( → 読売新聞 2009-11-28 )
逆に、スパコン開発費を凍結して、太陽光発電に投入するというのは、馬鹿げている。100億円以上の紙幣が炭酸ガスになって消えてしまうようなものだ。(この比喩は方向性が逆だけど。 (^^); )
スパコン開発であれ、太陽光発電の推進であれ、大切なのは、研究費だ。普及のための補助金ではない。「スパコンのことはわからないから廃止、太陽光発電のことはわかるから継続」というのでは駄目。「スパコンは研究開発費だからいいが、太陽光発電は販売補助金だから駄目」というのが正しい。これが本質だ。
[ 付記 ]
ただし事業仕分け人は、次のようにも述べている。
仕分け人から、全量買い取り制度を導入して、補助金は廃止するよう求める意見が出された。これは、次のことを意味する。
( → 朝日新聞 2009-11-28 )
「太陽光発電は、政府資金を出すのでなく、電気料金の値上げで対応せよ」
げげっ。これは最悪だ。金の支出を減らすように見せかけるだけのペテン。国民をだまして、こっそり金を奪うわけ。最悪。(ただし、これは朝日のお薦めの方針だ。朝日と詐欺師はグル。)
こんなことをしたら、国民にほぼ均等に負担がのしかかる。人頭税みたいなものだから、かえって不公平だ。
【 関連項目 】
太陽光発電の補助金は廃止するべきだ、という見解は、過去に何度も述べた。そちらを参照。
→ カテゴリ「太陽光発電など」
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