これは、私が前に推奨した「屋上菜園」に合致する。その意義は、「癒し」ではなく、「緑化」だ。 ──
都心で屋上農園が はやっているという。以下、新聞記事の引用。
ナスにニンジン、レタスにトマト。仕事の合間に野菜作りをする若いサラリーマンたちが増えている。記事では「癒しで人気」ということだ。しかし私はむしろ、「緑化」に着目したい。「太陽電池よりも、植物の方がいい」という趣旨だ。この件は、前に述べた。抜粋・再掲しよう。
一面に土が敷き詰められた屋上の一画、約8平方メートルの「畑」で、この春から同僚と一緒に、ダイコンやソラマメ、ハクサイなど10種類の野菜を育てているのだ。
( → 読売新聞・夕刊 2009-10-31 )
屋上というものは、「色が緑になればいい」というものではない。また、「炭酸ガスを吸収すればいい」というものでもない。大事なのは、保水量だ。さらに詳しい話は、上記項目を参照。
とすれば、芝生やサボテンのような緑化をしても、たいして意味がないことになる。それよりは、たっぷりと水分を含むような、豊かな葉をもつ植物を植えるべきだ。
できれば広葉樹にしたいところだが、それだと屋上に乗っかる重さが大きくなりすぎて、建築上の問題が出てしまいそうだ。そこで、とりあえずは、「葉っぱの豊かな植物」という方針を取るといい。
私としては、「屋上菜園」をお勧めしたい。きれいな花壇を作るかわりに、レタスかキャベツかサツマイモのような農作物を栽培する。
( → 陸地温暖化への対策 )
ともあれ、屋上農園は、「癒し」よりも「緑化」という意義の方が大事だ。
さらに、上記記事によれば、経済的な効果もあるそうだ。引用すると、こうだ。
(中央区)16区画ある畑の賃料は、1区画(約3平方メートル)当たり個人で月約1万6000円だが、オープン前にすべて借り手がついた。けっこう収入になる。また、維持費の点でも、貸出先の人が、勝手に水をやったり種をまいたりして、維持費をすべて負担してくれるから、維持費にかかるはずの費用がまるまる浮く。さらには、人件費の負担も免れる。一石三鳥。
(渋谷区)1区画(3平方メートル)の賃料は半年で約4万6000円。
──
私が前に「屋上菜園」というのを提案したときには、「社員がやる」というふうな形を想定していた。しかし、屋上農園を他人に貸し出して、金儲けができるとは。これは、うまいアイデアだ!
惜しむらくは、記事には、「緑化」という意義が書いていないことだ。単に「癒し」とだけ書いてある。大事になのは、「緑化」なのだが。
これじゃ、画竜点睛を欠くというよりは、一番肝心の話が抜けている。……そこで、私がここに、大事なポイントを指摘しておくわけだ。
