2009年10月09日

◆ ネアンデルタール人の滅亡

 本項を書いたあとで、次の項目を新たに書きました。そちらをお読みください。
  → ネアンデルタール人の絶滅 以下は、内容が古いので、取り消し扱いとします。


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 ネアンデルタール人が滅亡したのは、なぜか? それを考えることにより、初歩的な言語の発生した時期を推定できる。

 ネアンデルタール人の滅亡

 ネアンデルタール人の滅亡の理由は? それには諸説があるが、おおむね、次のように推定されている。
 「ネアンデルタール人は、言語の能力が低かった。その理由は、喉が発達していないせいで、複雑な音声を発音できなかったからだ」


 これはあくまで仮説だが、最も有力な説であるらしい。解説はあちこちにある。たとえば、次の説明がある。
 「現生人類と比べ、喉の奥(上気道)が短い。このため、分節言語を発声する能力が低かった可能性が議論されている。」
( → Wikipedia

 他にも、いくつかの説がある。
  ・ ホモサピエンスとの戦争があった
  ・ 気候変動への不適応があった

 などの仮説だ。
 ただ、私としては、上記のように「ネアンデルタール人はホモサピエンスよりも言語の能力が低かったから滅亡した」という説を支持したい。
( ※ ただし、理由が喉であるかどうかは、何とも言えない。脳の発達の程度の方が、理由としてはより大きいと思う。喉が理由なら、九官鳥だってオウムだって、かなり十分に発声できる。そもそも、初歩的な言語は、複雑な体系を必要としないから、複雑な発声器官は必要ない。)

 なお、いろいろとある諸説については、次のような参考ページがある。
 → http://oshiete1.goo.ne.jp/qa846983.html
 → http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/HistoryHomo.htm
 → http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=84251
 → http://d.hatena.ne.jp/yahara/20060902/1157198603
 → http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/2004/11/post_1.html
 → http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2511811/3268253

 ──

 では、上記のように、「ネアンデルタール人は言語の能力が低かったから滅亡した」というふうに考えれば、十分か? いや、十分ではない。なぜなら、次の問題が残るからだ。 
 「言語の能力が低いと、なぜ滅亡するのか?」

 
 これについては、次の仮説が自然だろう。
 「言語の能力が低いと、文化の程度が低い。そのせいで、生存率に年2%ぐらいの差がつく。すると、それだけで、一方は存続し、他方は滅亡する」


 この仮説はもっともらしい。しかし、文化の程度が低いとしても、チンパンジーよりはずっと文化の程度は高いのだ。なのに、チンパンジーが存続して、ネアンデルタール人が滅びる、というのは、納得が行かない。
 仮に、上記の説が成立するなら、「ネアンデルタール人よりももっと頭の悪いチンパンジーやオランウータンはあっさり滅亡する」というふうになっても、おかしくないからだ。
 もちろん、チンパンジーやオランウータンは、人類とは別の領域にいるから、競合しない。しかし、それを言うなら、ネアンデルタール人だって、ホモサピエンスと競合しないはずだ。当時の人類の総人口は、かなり少なかった。地球上で競合するほどではなかった。つまり、ともに共存できたはずなのだ。なのになぜ、ネアンデルタール人ばかりが滅亡したのか? 
 ここまで考えると、「文化の程度が低いから」というのは、理屈にならないとわかる。

 ──
 
 そこで私は、次の仮説を提示したい。
 「現生人類(ホモサピエンス)は、初歩的な言語を使うことにより、集団内でコミュニケーションができた。そのせいで、集団生活を形成できた。一方、ネアンデルタール人は、初歩的な言語を使うことができず、コミュニケーションができなかった。そのせいで、集団生活を形成できなかった。集団生活の有無が、ホモサピエンスとネアンデルタール人の運命を左右した」


 これはどういうことか? ホモサピエンスとネアンデルタール人は、戦争をしたわけではない。そもそも戦争をするまでもない。
 ホモサピエンスは、集団生活をしていた。そこへ、ネアンデルタール人が遭遇することもあっただろうが、ネアンデルタール人は集団生活をしていないので、個別で行動する。個別で行動するなら、集団生活をしているホモサピエンスを見て、怖がるはずだ。わけのわからない動物が集団でいるのを見れば、近づきたくないはずだ。
 これは、現代人だって同様だ。アフリカで一人だけでいたら、チンパンジーやゴリラの群れのなかに入りたいとは思わないだろう。引っかかれたりして、怪我をしたら、大変だ。わざわざ動物と喧嘩しなくたって、安全なところはいくらでもある。だから、動物の集団のなかには、入りたがらない。
 こうして、ネアンデルタール人は、ホモサピエンスの集団を避ける。そのことで、結果的に、食料を取るのに有利な場所は、すべてホモサピエンスの集団に奪われる。ホモサピエンスの集団が、魚貝類を取るのに有利な場所を専有しているときに、ネアンデルタール人は仕方なく、別の不利な場所を放浪する。そのせいで、途中で怪我をしてりして、生存率が下がる。
 もっとも、ネアンデルタール人は、狩りをしていたことが知られている。狩りならば、魚貝類を必要としない。しかし、狩りならばもっと有利・不利の差がつく。というのは、集団で狩りをしているホモサピエンスに対して、個人で狩りをしているネアンデルタール人は圧倒的に不利になるからだ。
 結局、初歩的な言語の有無が、集団生活や集団行動の有無につながり、それが生存率に影響する。……そう考える。

 初歩的な言語の発生

 では、以上の説明で十分か? いや、まだ十分ではない。次の疑問が残る。
 「ネアンデルタール人はなぜ、3万年前まで滅亡しなかったか?」

 なるほど、「滅亡した」理由ならば、あれこれと説がある。しかし、「滅亡しなかった」理由は、ろくに示されていない。たいていの説は、3万年前に滅亡した理由を示せても、3万年前まで滅亡しなかった理由を示しにくいのだ。

 ──

 ただし、次のように考えれば、解決は可能だ。
 「初歩的な言語のできた時期が、3万年ほど前だった。それまでは、初歩的な言語ができていなかったから、ホモサピエンスの優位は確立していなかった。そのせいで、3万年ほど前まで、両者は共存した」


 これは、仮説だ。ただし、この仮説から、重要な結論を得られる。
 「人類が初歩的な言語を生み出したのは、3万年ほど前だった」

 これならば、首尾一貫する。そして、これは、言語の発生時期について、かなり有力な根拠を示すことになる。(ネアンデルタール人の滅亡の時期から、言語の発生時期が推定できるわけだ。)

 ──

 ここで、話をまとめよう。
 ネアンデルタール人が滅亡したのは、ホモサピエンスが初歩的な言語を獲得したときだ。そのとき、ホモサピエンスは、初歩的な言語を通じて、集団内でコミュニケーションができるようになり、集団生活や集団行動ができるようになった。そのことが、ホモサピエンスの優位をもたらし、ネアンデルタール人の生存率を下げて、ネアンデルタール人を滅亡に追い込んだ。

 ──

 ここで注意。重要なのは、言語の有無ではない。言語の有無だけなら、かなり初期の人類(ホモ・エレクトス)も、何らかの言語活動をしていたと推定されている。実を言うと、チンパンジーでさえ、簡単な記号を操ることができる。まして、ホモエレクトスならばいくらかは言語を操れたはずだし、ホモ・ハイデルベルクならばなおさらだ。特に、脳容積がホモサピエンスと大差ないネアンデルタール人ならば、何らかの言語活動ができたことが強く推定されている。
 だから、大事なのは、(原始的な)言語の有無ではない。原始的な記号操作ならば、類人猿でさえできるし、他の動物だってできる。この件は、前に詳しく述べた。
  → 言葉と人類 (動物も?)

 ──

 では、何が大事か? 原始的な記号操作を越えて、集団内でコミュニケーションをすることだ。ただし、ここで言うコミュニケーションとは、さまざまな意思を伝達できるだけの、複雑性をもつものを言う。(ミツバチの8の字ダンスのような単純なものは含めない。)
 そして、そのようなコミュニケーションが可能になったから、ホモサピエンスは集団を形成できた。それは、人々がたがいに相手を信頼するということだ。たがいに信頼できるだけのコミュニケーション能力を身につけたことにより、人類は集団生活が可能となった。逆に言えば、人類が集団生活が可能となったのは、たがいに信頼できるだけのコミュニケーション能力が備わったときだ。
 このことから、初歩的な言語の発生時期が推定できる。つまり、ネアンデルタール人が滅亡した少し前だ。

 歴史的な事実

 以上のように、ネアンデルタール人の滅亡した時期(2万数千年前)よりも少し前の時期が、初歩的な言語の発生した時期だと推定される。具体的には、3万年前だ。また、6万年前から3万年前という時期も重要だ。
 では、そのころ、人類は何をしていたか? 次の二つの歴史的な事実があった。

 (1) 人類の東進

 人類の東進があった。20万年前に出現した現生人類(ホモサピエンス)は、6万年前にアフリカを出て、3万年前にアジアに到達した。
 6万年前から3万年前という時期は、ちょうどネアンデルタール人が衰退していった時期に重なる。現生人類が地球上にどんどん展開していくにつれて、ネアンデルタール人は滅亡への道をたどっていった。

 (2) トバ火山の爆発

 トバ火山の爆発という重大な出来事が、7万4千年前にあった。
 これは、「恐竜の絶滅」の人類版みたいなものだ。白亜紀末( 6500万年前)には、隕石の衝突のせいで、粉塵が舞い上がり、地球が寒冷化して、恐竜が滅亡した。
 それと同様に、7万4千年前に、トバ火山の爆発により、粉塵が舞い上がり、地球が寒冷化した。人類は絶滅寸前となった。人類の総人口は、一挙に 1万人以下に激減した。(一説には 2000人ほどだという。)
  → Wikipedia
  → Gigazine

( ※ このように少数だったことは、人類の遺伝子における多様性の少なさ[ボトルネック現象]から推定される。)

 ──

 このうち、後者が重要だ。人類が数千人にまで激減したとしたら、そのとき、その人類は、なぜ生き残ったのか? 他の人類は絶滅したのに、その数千人だけはなぜ生き残ったのか? 
 ダーウィン説ふうの生物学的な理由だとは思えない。なぜなら現生人類は基本的に同一種だからだ。とすれば、生物的な差でなく、文化的な差があったからだと推定される。
 では、文化的な差とは? ここから先は仮説ないし推定になるのだが、私は次のように推定する。
 「生き残ったその数千人だけは、防寒具(つまり衣服)を備えていた」

 
 では、衣服とは? 毛皮か? いや、ただの毛皮なら、ネアンデルタール人も使っていた(らしい)。しかし、毛皮というのは、けっこう大変だ。使いにくい。だから、たぶん、なめし革だったと思う。次を参照。
 布を知らなかった古代人の衣服は、動物の皮を利用していました。そのため、皮が腐敗したり、硬くなる欠点を取り除くために、動物の脂、草や木の汁につけたり、煙でいぶしたり、いろいろと工夫していました。
( → なめし革の説明
 つまり、なめし革を作るだけの知識を持っていた集団だけが、動物の皮を加工して、衣服とすることができた。そして、それはたぶん、初歩的な言語を形成しつつあった人々だろう。そのような人々だけが、衣服をもつことで、地球寒冷化の時期を生き延びることができた。
 そして、その時期を生き延びた人々が、衣服とともに、6万年前にアフリカを脱して、温帯地方に移っていった。

( ※ 一方、ネアンデルタール人には、これは影響しなかった。なぜならネアンデルタール人は、すでに毛皮を使っていたと推定されているからだ。動物が死んだあとの死骸を利用して、毛皮を使って、寒冷地方に進出したのだろう。)
( ※ アフリカにいた人々は、もともと毛皮の必要などを感じなかったから、たいていのホモサピエンスは、毛皮を利用するという発想もなかったはずだ。ただし、たまたま なめし革の文化をもっていた人々だけが、うまく寒冷化の時期を生き延びて、さらには、熱帯以外の地方に進出した。)
 

まとめ(時間系列)

 以上をまとめて、時間系列で述べてみよう。
  • もともと初期の人類は、アフリカにいた。
  • アフリカにホモ・ハイデルベルクが出現した。一部は欧州にも進出した。
  • アフリカに早期ネアンデルタール人が出現した。
  • 早期ネアンデルタール人から進化して、ネアンデルタール人とホモサピエンスが出現した。
  • ネアンデルタール人はアフリカを出て、欧州に進出した。そして欧州で優勢になって、ホモ・ハイデルベルクを駆逐した。
  • ホモ・ハイデルベルクの大半は、アフリカにはそのまま残っていた。
  • アフリカに残ったホモサピエンスは、その後 10万年余り、アフリカではホモ・ハイデルベルクを駆逐していったが、欧州には進出しなかった。
  • 7万4千年前、トバ火山の大爆発があり、ホモ・サピエンスは激減した。生き残ったのは、文化のある数千人だけだった。
  • その数千人は、(他の人々が絶滅したあとにできた)広大な空白領域のなかで、どんどん数を増やしていった。
  • 6万年前に、ホモサピエンスはアフリカの北東の端に到達して、スエズ地峡を渡り、西アジアに達した。
  • 西アジアに達したホモサピエンスは、さらに、欧州に北進したり、南アジアに東進したりした。
  • 南アジアに東進したホモサピエンスは、さらに東進して、3万年前には東アジアに到達した。
  • 西アジアから欧州に北進したホモサピエンスは、ネアンデルタール人と共存した。(5万年ほど前〜2万5千年ほど前)
  • 3万年ほど前に、ホモサピエンスは、初歩的な言語を使うようになった。
  • 初歩的な言語を使うようになったホモサピエンスは、集団生活や集団行動をするようになったので、ネアンデルタール人に対して圧倒的に優位になった。そのせいで、ネアンデルタール人は追いやられて、しだいに人口を減少させていった。そしてついには滅亡に至った。(2万5千年ほど前。)
 というわけで、ネアンデルタール人の滅亡の時期(2万5千年ほど前)から、初歩的な言語の発生した時期(3万年ほど前)が推定できる。……あくまで仮説だが。



 [ 付記1 ]
 6万年前に現生人類はアフリカを出たが、この時期は現生人類にとって、知性においては革命的な時期であったらしい。次の引用文がある。
 5万年前以降、現生人類の文化は明らかに大きな速度で変わり始めた。『人間はどこまでチンパンジーか?』の著者ジャレド・ダイアモンドや他の人類学者はこれを「大躍進」と描写する。
 現代の人間は丁寧に死者を埋葬し、隠れ家で衣類を作り、高度な狩猟技術をあみだし(穴を罠として使う、崖に動物を追い詰めるなど)、洞窟壁画を描き出した。この文化の変化のスピードアップは、現生人類、つまりホモ・サピエンスの誕生とその習性に関係しているようにみえる。集団の文化が進むと、異なる集団は既存の技術に新しい知識を取り入れる。釣り針、ボタンと骨製の針のような5万年以前は存在しなかった人工物は異なる人類の集団間の差異を示唆する。
( → 出典
 どうしてこのように革命的な知性の発展が起こったのか? それは、先に示したとおり。つまり、知性のあるホモサピエンスが急激にアフリカに拡大していったからだ。(それまでは知性のないホモサピエンスと共存していた。アフリカ全体では、知性のないホモサピエンスが圧倒的に多数だった。彼らは、原始的な言葉はできていたとしても、いまだに初歩的な言葉もできていなかった。)

 [ 付記2 ]
 「初歩的な言語」とは、次のような文を語れるもののことだ。
    「おれ 行く 川 明日」

 ここでは、文を形成することで、とりあえず意思伝達はできる。
 
 一方、「原始的な言語」とは、次のような単語を語れるもののことだ。
  「パイパイ」 (オッパイを示す)
  「まんま」 (食事を示す)
  「ママ」「パパ」 (母親と父親を示す。)
  「石」 「川」 「水」


 この程度ならば、類人猿でも可能だろうし、ホモ・エレクトスでも可能であっただろう。ホモ・ハイデルベルクならば、もうちょっと多くの単語を使えたはずだ。ネアンデルタール人ならば、かなり多くの語彙を使えたはずだ。

 本項で示した推定では、初歩的な言語を使って文を語れたのは、ホモサピエンスが最初である。とすれば、ネアンデルタール人は、初歩的な言語を使えなかったことになる。
 初歩的な言語の特徴は、何か? 最小限の文法があることだ。たとえば、次の二つのの区別がつく。
 「おれ ぶつ おまえ(を)」 ( i hit you )
 「おまえ ぶつ おれ(を)」 ( you hit me )

 
 この区別は、誰でもできるかというと、そうでもない。脳のブローカ野という領域を損傷した人は、この二つのの区別がつかない。
 脳のブローカ野という領域は、文法をになう領域だ。そこは脳の前頭部に相当し、ホモサピエンスで初めて十分に発達した領域だ。ネアンデルタール人では、その領域が十分に発達していないし、文法が十分に可能ではなかったはずだ。……私はそう推定する。( → 根拠
( ※ つまり、ネアンデルタール人は、単語を扱うことはできても、をうまく扱うことは十分にできない、ということ。)
( ※ なお、不完全な形での使用ならば、チンパンジーもかろうじてを扱えるということだ。 → 検索

 [ 付記3 ]
 原始的な言語は、家族間ぐらいで使うことはできただろうが、赤の他人との意思伝達には使えなかっただろう。
 やがて、初歩的な言語ができると、赤の他人とも意思伝達ができる。つまり、コミュニケーションができる。すると、集団が形成される。つまり、村落ができる。
 こうして、言葉が村落の形成を促す。……このことが、本項で述べた重要な点だ。
 
 [ 付記4 ]
 以上のことを書いたあとで、ネットを調べたら、かなりはっきりした裏付けがあると判明した。以下に引用しよう。
 社会集団の規模も重要だった。古人類学者のトリンカウスによれば、ネアンデルタール人の社会単位は、3世代が集まった大家族ほどの規模だったという。それに対して、欧州で発見された初期の現生人類の遺跡の中には、「もっと大規模な集団だったことを示す遺跡が見つかっている」と、彼は話す。
( → ナショナル・ジオグラフィック
 つまり、ネアンデルタール人は家族単位の生活をしていたのに、ホモサピエンスは(ある時期から)集団生活ができるようになった。そして、集団生活ができるようにさせたものこそ、(コミュニケーションを可能にさせる)言葉であったはずなのだ。
  


   ※ 以下は特に読まなくてもよい。

 【 参考 】

 以上の話はすべて「言語の使用」にまつわるものだ。一方、「火の使用」という話題もある。これも人類には大きな影響を及ぼす。
 仮に、ホモサピエンスが火の使用をして、ネアンデルタール人が火の使用をしなければ、両者には大きな差がつくだろう。
 しかし現実には、そうではないと、遺跡から判明している。火の使用は意外にもかなり早く、ホモ・エレクトス(原人)の段階である。50万年以上前に、北京原人などが火の使用をしていた、ということを示す遺跡が複数ある。しかも、自然発火の火でなく、人工的に継続的に火を使用していたらしい。
 → Gigazine

 というわけで、「火の使用の有無が、ホモサピエンスとネアンデルタール人の盛衰に影響した」という仮説は、成立しない
( ※ どちらかと言えば、こう言えそうだ。「火の使用があったから、すでに原人の段階で、人類は欧州に進出した」と。 → 参考図

 なお、火の使用については、次の参考サイトもある。
 → http://sicambre.at.webry.info/200909/article_8.html
 → http://sicambre.at.webry.info/200811/article_11.html
 → http://www.china-news.co.jp/culture/2009/08/cul09081105.htm
 → http://www.arachina.com/heritage/beijingren/index.htm
 → http://japanese.china.org.cn/culture/2009-08/12/content_18323549.htm
posted by 管理人 at 20:13| Comment(1) | 生物・進化 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブローカ野と文法との関係については、すでに実証されている。下記に研究報告が紹介されている。

 http://jhfsp.jsf.or.jp/news/letter/no15/nl-02.html
Posted by 管理人 at 2010年05月07日 22:24
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