2009年10月06日

◆ 直立二足歩行は人類の特徴でない

 「直立二足歩行は人類の特徴である」という説が世間に流布している。しかし、これは正しいとは言えない。
 直立二足歩行は人類の特徴でない。類人猿もまた直立二足歩行する。……私はそう考える。 ──

 類人猿もまた直立二足歩行する。実際、直立二足歩行をする類人猿が過去には存在した。
 特に、ラミダス猿人がそうだ。これは、人類の仲間と見なされているが、人類の仲間ではなく、人類直系の類人猿であるにすぎない。……私はそう考える。

 ──

 実はこれは、「人類」という言葉の定義の問題にすぎないかもしれない。「直立二足歩行をするものを「人類」と定義すれば、人類の特徴は「直立二足歩行だ」となる。
 ただし、そういうふうに定義した場合は、「人類はチンパンジーよりも頭が悪い」という結論が出てしまう。すると、人類の本質である「高度な脳」という特徴が見失われてしまう。「直立二足歩行という芸ができる猿を人類と呼び、高度な脳をもつ猿をチンパンジーと呼ぶ」という矛盾が生じてしまう。
 とにかく、「直立二足歩行」を人類の特徴と見なすことには、無理がある。

 ──

 実を言うと、発想の転換をすると、わかりやすくなる。
 「直立二足歩行は、人類だけが獲得した、素晴らしい形質である」
 と考えるより、むしろ逆に、
 「直立二足歩行は、有利ではなく不利な形質だ」
 と考える方がいい。この場合には、次のように解釈する。
 「直立二足歩行は、不利な形質だ。しかし、体の大型化にともなって、樹上生活ができなくなったので、やむなく地上に降りた。つまり、直立二足歩行の理由は、体の大型化だ。直立二足歩行は、体の大型化にともなって生じた、付随的な形質にすぎない」



 以上は概略のみ。
 この話の本体は、次項の最後の [ 余談 ] の箇所に書いてある。そちらを参照。
 ただし、いきなり最後の結論部には飛ばずに、最初からきちんと読んでほしい。
posted by 管理人 at 22:59| Comment(0) | 生物・進化 | 更新情報をチェックする
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