記事は、読売新聞・朝刊 (2009-09-14) の中央にある。ネットにはない。
趣旨は、例のごとく、「ペットボトルのキャップでリサイクル」だ。それを推進している会社(鳥取県内)を紹介して、「素晴らしい」と称賛している。この会社に、鳥取県の学校や鳥取大学が協賛しているだけでなく、全国からもキャップが送られてくるという。
では、キャップの送料は、誰が払うのか? 記事はそこのところを記述していない。そこで、会社のホームページを見ると、ちゃんとわかる。引用しよう。
《 よくある質問 》つまり、送付する人の自腹である。その結果は?
Q3.送料はどうなりますか。
A3.本活動にご理解頂ける方に負担していただくようお願いしております。
( → エコマ商事 )
・ 20円 のキャップ代を渡すために、1000円 程度の送料をかける。
・ キャップの資源を節約するために、大量のガソリンを浪費する。
つまり、まったくエコになっていない。先にも述べたとおり。
→ リサイクル詐欺(エコキャップ)
──
この会社のホームページを見ると、さらにひどいことがわかる。
環境省、(財)水と緑の惑星保全機構、NPO法人エコロジー・オンラインのメンバーが中心となって運営されているHP『Re-Style』のエコ・コミュニティに掲載されました。そこで該当のサイトに移ってみると、次の文章が見つかった。
環境省(廃棄物・リサイクル対策部 循環型社会推進室)、財団法人水と緑の惑星保全機構、特定非営利活動法人エコロジー・オンラインのメンバーが中心となって運営されています。つまり、環境省も、まんまと引っかかってしまったわけだ。
上記の会社は、環境省などの名前を出して、いかにも公的にお墨付きを与えられているような印象をもたらすが、この分だと、そのうち、「読売新聞でも紹介されました」とでも書いて、さらにお墨付きを得た印象を与えるのだろう。
環境省であれ、読売新聞であれ、朝日新聞であれ、いずれもだまされる。エコでないことを「エコ」と称して、多大な資源を浪費させ、国民に多大な労力と金銭の無駄を強いる。
このように 詐欺師とグルになった宣伝 が、延々とまかり通っているのだ。
【 追記 】 ( 2009-09-30 )
エコキャップ詐欺は、よほど儲かるらしい。推進する団体は一つだけかと思ったら、あちこちでたくさんの NPO 団体が設立されて、それぞれ活動報告をしている。ネットでは最近、いくつも見つかるようになった。
やはり、この世で一番儲かる商売は、詐欺であるようだ。何もしないで、金がどんどん入ってくる。人々がせっせと汗水垂らして運動するおかげで、自分は何もしないで、銀行口座に金が入ってくるのを見ていればいい。で、最後に、そのうちの一部だけを、寄付に回す。これで詐欺が正当化される、という寸法。
よほど儲かるようだから、あなたもこの詐欺、やってみたら? カモがいっぱい引っかかりますよ。朝日も読売も環境省も、みんなこの詐欺に引っかかっている。ボロ儲けができます。
【 関連項目 】
どうして詐欺なのかという話は、下記を参照。
→ リサイクル詐欺(エコキャップ)

余談ですが、ボトルキャップやリサイクルについて記します。
一昔前はイオンの取り組みQ&AにあるようなPPが主流でしたが、茶飲料等無菌充填の普及により耐熱不要のPEキャップの比率が増えています。(キャップ外周部のギザギザが細いのはPP、太いのはPEが多い)
PPはPETとの滑り性が悪いので、開栓性をよくするために脂肪酸アミド等が練りこまれており、リサイクルの場合もこうしたスリップ剤がブリードするので、リサイクル代表格の運搬用パレットには滑りやすいという好ましくない性質も持っています。
またリサイクル業者ではキャップをはじめ各種混合プラスチックを破砕、洗浄後、混練しますが、中には塩ビも混入するため機械の腐食性が強く、甘酸っぱく目がチクチクする刺激臭の中で作業しています。
その他リサイクルでは古い材料も混じるため、鉛やカドミウムのような今では使用されない有害重金属成分の混入源となるのも問題です。
より純度の高い廃プラが再生できずに加工業者の空き地に山積みされいてる中で、玉石混交の包装容器リサイクル材が如何に役立たないものか、知りたくない人達には見ざる 言わざる 聞かざる世界が広がっています。
やめたほうがよいかな〜。
環境省の人が本当のことを教えてほしい。
ダンボールを提供している佐川(元祖エコキャップの方)は怪しいんですけど。