2009年09月14日

◆ 大手企業のフェアトレード

 前出項目(フェアトレード(詐欺))の続き。
 フェアトレードは、すべてがダメなのではない。次の二通り。
  ・ NPO のフェアトレードは、(非効率なので)ダメ。
  ・ 大手企業のフェアトレードは、(効率的なので)問題ない。 ──

 フェアトレードが悪いといっても、すべてのフェアトレードが悪いわけではない。フェアトレードには二種類ある。
 NPO のフェアトレードは、(非効率なので)ダメだ。前出項目で批判したのは、こちらだ。
 大手企業のフェアトレードは、(効率的なので)問題ない。この件について説明する。

 ( ※ 「問題ない」というのは、「悪ではない」という意味であって、「善である」という意味ではない。混同しないように注意。善であるか否かは、次項 ・次々項で論じる。)

 ──

 NPO がやるフェアトレードがダメなのは、非効率だからだ。消費者が払った金は、NPOにおける無駄のために消えてしまう。
 一方、大手企業がやるフェアトレードならば、効率的にやるので、問題ない。この場合、馬鹿高値になることはない。また、わずかな高値分は、そっくり途上国に送られるはずだ。(そうであれば問題ない。)

 ──

 前出項目(フェアトレード(詐欺))では、次のようなものを例示した。
  ・ 生協が独自のフェアトレードブランドを作る。
  ・ 売上げの1%を途上国に送金する。


 実は、このような例は、すでに実現しているとわかった。読売の記事にある。(ネットでなく紙の新聞。朝刊 2009-09-13 )
  ・ 無印良品のレギュラーコーヒー
  ・ サラヤのパーム油 (売上げの1%を熱帯雨林再生に)

 いずれも、大手企業によるものであって、問題ない。価格上昇の分はわずかだし、その上昇分は途上国に送られる。
 そして、こういうことができるのは、大手企業だからだ。ちっぽけなNPO 団体は、逆立ちしたって、できっこない。

 ──

 だから、「フェアトレードを推進したい」と思う人々は、自分で NPO に携わって事業をするのでなく、実際にフェアトレードを実行している大手企業を推奨すればいい。自分でやらずに、他人を褒めればいい。
 たとえば、フェアトレードのコーヒーを「自分で販売しよう」などとは思わず、「無印良品のフェアトレード・コーヒーを買いましょう」と宣伝すればいい。それなら問題ない。
 そしてまた、人々がそういう宣伝をすれば、フェアトレード商品が多く出回るようになり、結果的に、多国籍企業の横暴さが減っていく。それはそれで、好ましいことだ。

 ──
 
 結論。

 フェアトレードには、二種類ある。
  ・ NPO 団体のやる、詐欺。(自分たちが金を取る。)
  ・ 大手企業のやる、本当のフェアトレード。

 この違いを理解するべきだ。単に「フェアトレードはすばらしい」というような発想だと、一般大衆はだまされて、巨額の金を奪われるばかりだ。

( ※ 二つのフェアトレードの本質的な違いは、「大企業か NPOか」ということでなく、「効率的か 非効率的か」ということだ。それによって無駄の有無という違いが出る。たとえ大企業でも、無駄を出して、金を自分で食ってしまうのであれば、それは詐欺である。)
( ※ 読売は、この二つの違いを理解できていない。だから、効率的なものも、非効率なものも、玉石混淆を十把一絡げにして「フェアトレード」と呼んで、「これは善です」と推奨する。 → 記事
( ※ だから、「だまされるな」と私が警告するわけだ。朝日はやたらと太陽光発電に熱心だが、読売はやたらとフェアトレードに熱心だ。検索すれば、記事がたくさん見つかる。)
 


 【 注記 】

 とにかく、フェアトレードは、玉石混淆だ。
 無印良品みたいに、騒がないで静かにフェアトレードを売るのであれば、客の選択に任されているので、特に問題視するには当たらない。
 一方、NPO 団体みたいに、「私たちは素晴らしいことをしているのだから、あなたは超高額の商品を買え」と大々的に宣伝している連中は、詐欺である。そういう詐欺には、引っかからないようにしよう。(読売は、詐欺の片棒を担いでいる。)

( ※ 無印良品の場合、コーヒー豆の買い入れ対象は、現地の生産者組合であるという。とすれば、これは、私の主張にも合致するので、好ましいことだと言えよう。ただし、新たに生産者組合を設立したわけではなく、既存の生産者組合を相手にするだけだ。……それは、アンフェアではないが、状況を改善する効果はない。この件は、すぐ下の 補足 を参照。)
 


 【 補足 】

 では、大手企業のやるフェアトレードならば、万々歳か? いや、そうではない。この件は、次項(フェアトレードは無効)で説明する。
 つまり、無印良品のフェアトレードをいくら購入しても、フェアトレード団体の目的は達成されない。アフリカで搾取された子供たちの人生は、少しも改善されない。
 なぜか? 搾取された子供たちを救うには、搾取された子供たちに金を与える必要がある。(たとえばユニセフならば、そのことをなす。)
 一方、フェアトレード団体がやっているのは、すでに自立している人々だ。すでに自立している人々を相手にフェアトレードをやっても、アンフェアなトレードで搾取されている子供たちを救うことにはならないのだ。(不幸でない人々をいくら救っても、不幸な人々は救われない、ということ。)
 詳しくは次項を参照。
posted by 管理人 at 18:08 | Comment(0) | エネルギー・環境1 | 更新情報をチェックする
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