しかしこれは、詐欺である。そういう問題がある。 ──
( ※ 本項は4項目続くシリーズの1回目です。)
フェアトレードという詐欺は、エコという詐欺によく似ている。
・ エコ詐欺 …… エコのため
・ フェアトレード …… 途上国民のため
どちらも「エコのため」「途上国民のため」という名目で、人々の良心に訴える。しかし、実際にやっていることは、人々から多額の金を巻き上げることだ。
・ エコ詐欺 …… エコのために、金を出してください。
・ フェアトレード …… 途上国民のために、金を出してください。
こうやって、人々から多額の金を巻き上げる。
エコ詐欺の例では、エコキャップというのがある。前出。( → リサイクル詐欺(エコキャップ) )
フェアトレードというのも、同様の詐欺だ。というのは、「途上国民のため」という名目で、市場価格の何倍もの価格で、商品を売りつけるからだ。(先進国の消費者に。)
たとえば、ネットで探すと、すぐに見つかるサイトのリンク先では、こんなに高価だ。(数カ月前の時点。)
→ フェアトレード・コーヒー 500グラム 3000円
本日の時点であらためて検索すると、一番有名なサイトでは、こうなった。
→ フェアトレード・コーヒー 600グラム 3220円 (うち送料 700円 )
一方、ネットで一番有名なコーヒー通販店では、マンデリンが 500グラム 1000円だから、価格は3分の1だ。( 3000円以上で送料無料。)
つまり、「フェアトレード」というのは、「途上国のため」という名目で、3倍もの価格を吹っかける。ひどい暴利。これが詐欺でなくて何だろう?
──
もう少し正確に言うと、こうだ。
「普通は 1000円で買えるものを、3000円で売りつける。暴利の額は 2000円。つまり、客から 2000円をだまし取る。そのうち、途上国の福祉のために、たったの 100円だけを与える。残りは 1900円。そのうち、1000円ぐらいは、非効率さのために無駄に消える。残った 900円ぐらいは、自分のポケットに入れる(人件費という名目で)。」
1000 円 …… 本来の価格
1000 円 …… 無駄に消える(非効率)
900 円 …… 自分のポケットへ
100 円 …… 途上国へ
──────────────
3000 円 …… 上記の合計
つまり、善行のために 2000円を受け取りながら、そのうちの 100円しか善行には使わない。逆に言えば、ほんのちょっとだけ善行をして、「善行です」と訴えながら、利幅の多くを自分のポケットに入れる。つまり、人々をだます詐欺。
こういう原理は、エコキャップと同様である。
( ※ エコキャップの場合、事務局が人件費として多額の金を取るので、実際に途上国に送られるワクチン代は、本来の金の一部にまで減ってしまう。フェアトレードも同様。)
結局、フェアトレードとは、「途上国の貧者を救う善行」ではなく、「途上国の貧者を救う善行であると見せかけて、人々から余分な金を奪い取る詐欺」なのである。(ここが本質!)
さらに言えば、「大手企業搾取している!」と嘘を叫んで、「だから私たちから買いなさい」と話を転じて、かえって人々から何倍もの金を搾取しようとする詐欺なのである。
(善人を指して、「あいつは悪党だ!」と嘘をつく。そのあと、「かわりに私を信じなさい」と言って信じさせてから、人々の金を奪って逃げる悪党。嘘で金を奪う詐欺師。)
──
フェアトレードというものが、こういうふうにインチキであることについては、Wikipedia にも少し指摘がある。
フェアトレードは 生産者に肩入れするあまり流通の必要性を軽視しており、流通業者が価値を生み出す活動を「搾取」と誤解しているとの批判がある。この記述は、経済原理については、おおむね妥当であろう。私が書く手間を省けた感じだ。
市場価格の変動については作柄が不安定な商品の価格が変動するのは市場経済の原理でありある程度はやむを得ず、それを人為的に抑制するのは困難ではないかとの指摘がある。ただし、近年の投機的資金の流入による乱高下については批判的な意見が多い。
またフェアトレードは形を変えた人為的な価格維持行為であることから緊急避難的な行為としては評価できるが、長期にわたると需要と供給の関係から需要そのものが減少するので総余剰はかえって減少する。さらに市場メカニズムの肯定的な側面である競争による品質向上なども望めなくなり、かえって生産者の自立を妨げる結果ともなりかねず経済学的には非合理的な行為と言える。この非合理的な行為の継続は経済的矛盾を大きくし、最終的には大きな破綻を招く危惧がある。
ただし、もう少し、詳しく指摘しておこう。
──
(1)
既存の業者を本当に「搾取」と見なすのであれば、自分自身が業者のかわりに販売すればいい。たとえば、上記の通販業者が 500グラム 1000円で売っている。これを「搾取」と見なすのであれば、自分が 500グラム 900円で売ればいい。しかるに、実際にやっていることは、その逆だ。500グラム 3000円で売っている。矛盾! (フェアトレードの方ががひどく搾取している!)
(2)
以上のことからわかることは、現実のコーヒー取引では搾取などはない、ということだ。中間業者は少しも搾取していない。市場で公正な価格となっている。
ではどうして、途上国民が貧しいかというと、コーヒーの価格そのものが低すぎるからだ。そして、コーヒーの価格そのものが低すぎることの利益は、中間業者が得ているのではなくて、消費者が得ているのだ。
(3)
では、どう対策すればいいか?
一つは、市場価格を上げることだ。しかし、フェアトレードの店だけが価格を上げても、意味がない。価格は市場で決まるからだ。価格そのものは変えられない。では、どうすればいいか?
価格が変わらないなら、収量を増やせばいい。とすれば、なすべきことは、途上国への技術援助だ。収量の増加が起こるように、コーヒー園に技術援助すればいい。
ただし、理屈ではそうだが、現実には、コーヒー園がすでに自力でやっている。今さら「収量増加のための技術援助」の余地などはない。では、どうすればいいか?
(4)
実は、コーヒーの価格が低迷していることの最大の理由は、中間業者の搾取ではなくて、「供給が多すぎること」なのだ。コーヒーの需要に比べて、供給が多すぎる。だから、価格が低迷する。とすれば、なすべきことは、「供給を減らすこと」だ。
では、どうやって? カルテルで生産削減をするか? いや、そんなことは、無理だ。どこかの国がやっても、すぐにカルテル破りが起こる。(そもそもカルテルというもの自体が悪だが。)
(5)
ここまで考えると、本当になすべきことがわかる。次のことだ。
「コーヒー豆でしか産業をおこせないような途上国が多いから、そこでは低賃金労働が起こる。とすれば、これを解決するには、途上国であること自体を脱却させて、国全体の産業を高度化すればいい。そのためには、まずは、教育を普及させて、人的資源を高度化することだ」
──
結局、正しい政策は、こうだ。
「コーヒー豆をほんのちょっと高額で買い取るかわりに、途上国に教育援助をする。そのことで人的資源を高度化する。すると、産業が発展して、軽工業などが普及する。コーヒー豆ばかりを大量に生産していた国が、衣料品などを生産できるようになる。それにともなって、コーヒー豆の生産が減るので、コーヒー価格は上昇する。コーヒー園で働く人々も、市場価格の高騰にともなって、賃金が自然にアップする」
「先進国の人々は、コーヒーの価格が上昇する分、損をする。しかし、その一方で、衣料品や雑貨などの軽工業製品が価格低下するので、差し引きすれば、得をする」
──
要するに、大切なのは、
「かわいそうだから金を恵んであげましょう」
という態度ではない。そんな態度を取ると、
「かわいそうな人々に金を恵んでください」
と唱える詐欺師のポケットに金が入るだけだ。
だから、そんな馬鹿げたことをするよりは、途上国のために教育援助をすればいい。どうやって? ユニセフに寄付すればいいのだ。次の項目の後半に記してある。
→ エコキャップ(ユニセフに寄付する方法)
たとえば、コーヒー豆を買うなら、「500グラム 3000円」のフェアトレード商品を買うかわりに、「500グラム 1000円」のものを買って、差額をユニセフに寄付すればいい。そうすれば、無駄なく、途上国への援助となる。
一方、「500グラム 3000円」のフェアトレード商品を買えば、「途上国のため」というつもりで金を払っても、その大半は詐欺師のポケットに中間搾取される。
──
エコであれ、途上国援助であれ、「××のため」という人々の良心を食い物にする、詐欺師が多い。特に、朝日新聞は、こういう詐欺師を「素晴らしい」と称賛する記事をしばしば掲載する。
だまされないようにしよう。何が真の善行であるかを、間違えてはならない。
なお、本項は「善行をするな」という趣旨ではないので、念のため。「『善行のため』という言葉を語るフェアトレード詐欺師にだまされるな」という趣旨だ。
────────────
【 注記 】
以下では、いろいろと細かなことを補足ふうに述べるが、私の基本的立場は、上記の通りである。つまり、コーヒー農家を金銭的に援助すればいいのではない。途上国の人々が自立できるように、教育援助をすればいいのだ。そのためには、ユニセフを通じて金を出すのが一番いい。
「行列のできる相談所」でもカンボジアの例を示していたが、人々が貧しいのは、農産物を高値で買ってもらえないからではない。農産物をうまく生産できる知恵がないのだ。教育を受けず、文字を読めず、知恵がないから、愚劣な生産方法を取り、そのせいで貧困に甘んじる。
「援助するなら、魚を与えるより、釣り竿を与えよ」
としばしば言われる。釣り竿とは、知恵だ。ひるがえって、魚ないし金を恵んでやるフェアトレードは、乞食に金を恵むのと同じ発想であり、援助方法としては愚劣なのだ。
【 補説 】
基本原理は以上の通りだが、教育を通じたレベルアップということが実現するするには時間がかかりすぎるだろう。もっと手っ取り早く効果を上げる方法はないか?
まず、次の情報がある。
ある年の場合、「キリマンジャロ」を栽培するタンザニアの生産者の取り分はコーヒー価格の 0.9%でしかない。なるほど、0.9%というのは極端すぎる。ここではもはや市場原理がまともに働いていない、とすら言える。コーヒー豆を買いたたく多国籍企業の横暴がある、とも言える。
コーヒーの価格形成には次のような三つの不公正が働いていると論じる。第一にその基準価格がニューヨーク先物価格という、投機的金融の影響を強く受けるものに規定されていること、第二に多国籍企業による買いたたき、第三に生産者価格と消費者価格の間に巨大な格差が存在すること。
( → 出典 )
とはいっても、多国籍企業が横暴だからといって、フェアトレードの団体が自分でやれば、さらにひどいことになる。善意はあっても、非効率さがまかり通り、横暴さを上回る被害をもたらす。(それは上記で示したとおり。)
こういうときには、どうすればいいか? 買いたたきに対抗するには、昔から方法が知られている。「生産者団体を作って、価格協調をすること」である。(一種のカルテル。先にも述べた正真正銘のカルテルとはちょっと違う。)
つまり、買い手の力が圧倒的に強いときには、売り手の力が対等になるように、売り手が生産者団体を作ればいい。先進国では、農協などの生産者団体があるが、それと同様のことを、途上国のコーヒー豆の農業従事者もやればいい。
現実には、そういう動きがあれば、多国籍企業が弾圧して、さっさと解散させてしまうだろう。「そんなことをする奴からは買ってやらないぞ」と圧力をかけるだろう。(不公正取引。)
だから、そういう不公正取引を排除して、生産者団体がきちんと結成できるようにすればいい。つまりは、労働者や中小企業の権利をきちんと認めればいい。独禁法違反となるような不当な弾圧をなくせばいい。
ただし、こういうことを実現するには、米国流の資本主義でなく、社会主義的な(労働者保護の)方針が必要となる。そして、それは、日本ですらなかなか実現できなかった。小泉時代には労働者がどんどん虐待されるばかりだった。日本でさえできなかったことを、途上国にやらせるというのは、ちょっと無理があるかも。
とはいえ、日本も今や、民主党政権ができた。労働者の権利も守られるようになるようだ。
とすれば、その方針で、途上国のコーヒー産業が自立できるように、日本政府が助力してもいいだろう。
とにかく、大切なことは、物事の基本原理を知ることだ。多国籍企業が「横暴だが効率的」という方針を取っているときに、「善意だが非効率」という正反対の方針を取っても、善意が空回りするだけだ。
ここでは、多国籍企業の「効率的」という点を排除する必要はない。「横暴」という点を排除するだけでいい。そして、そのためには、途上国で「企業の横暴さ」がまかり通らないように、「生産者団体の結成」を助力すればいいのだ。
われわれが出すべきは、フェアトレード商品を買うための金ではなくて、賢い知恵なのである。その知恵で、途上国にまかり通る悪(横暴さ)を排除すればいい。それだけのことなのだ。
そして、それを理解しなければ、人々は「フェアトレード」という善意ある詐欺にだまされて、金を奪われるばかりだ。(エコキャップと同様で、1円を援助するために 20円を捨てる、という形。)
「無駄な金を出すより、賢い知恵を出せ」ということは、あらゆる場合に当てはまる。
[ 補記 ]
経済学的な話。
実を言うと、コーヒー豆には「市場原理」というものが成立しにくい。
そもそも食料品には、「市場原理」というものが成立しにくい。人の食べる量は一定だ。「価格が半分になったから2倍食べる」というようなことはない。需要は常にほぼ一定。そこで供給が変動すると、価格は急上昇したり急降下したりする。たとえば、キャベツが高値になることもあるし、安値になりすぎてブルドーザーでつぶすこともある。……こういうことは、多くの農産物で成立する。
コーヒー豆も同様だ。となると、価格はどうにでも決められる。多国籍企業が農家に対して独占的な地位をもつことがあり、価格を一方的に押しつけることも可能になる。しかも、農家はそれを受け入れるしかない。他社が買ってくれるわけでもないし、他の換金作物が作れるわけでもない。
ここでは「市場原理が働かなくなっている」という根本的な問題がある。そして、それを放置して、「善意で高値で買ってあげよう」というのでは、何ら解決にならない。
──
[ 付記1 ]
なお、どうしても「フェアトレード」をやりたいのであれば、ボランティア団体がやるのでなく、コーヒー会社がやるといい。ネスカフェみたいな大手は無理だろうから、キー・コーヒーみたいな会社がやる。(それなら非効率にならない。)
たとえばキー・コーヒーが、「フェアトレード・インスタント」というような商品を作って、1%高い値段で売る。
あるいは、生協が「生協フェアトレード」というような商品を作って、1%高い値段で売る。
そして、1%に相当する額を、コーヒー農家に援助する。
この場合、消費者にとっては、1000円の商品が 1010円に値上げしたことになるが、農家にとっては、収入が倍増したのと同じ効果になる。(現実には、広く薄くばらまかれるので、特定農家の収入が倍増することはないが。)
このような形で途上国に金を回せば、どこにも非効率なことは発生しない。しかも、コーヒー豆農家には多くの金が入る。
[ 付記2 ]
ただし、すぐ上の方法は、援助団体が事業活動をするわけではない。その意味で、「フェアトレード」ではない。むしろ、「コーヒー豆による途上国援助」だ。
そして、これは、フェアトレードではないがゆえに、かえって効果がある。なぜなら、善意は、その 100%が途上国に届いて、フェアトレードの団体に中間搾取されないからだ。
結局、エコであれ、フェアトレードであれ、「自分が善行をしている」という自己満足にひたるよりは、本当に相手のためになることをするといい。その際には、「効率」ということを念頭におく必要がある。(さもないと、金が非効率さのために消えてしまう。)
ただし、現実には、エコキャップであれ何であれ、人々は(相手の福利のためでなく)おのれの自己満足のために 善行をしたがるものだ。
( → nando ブログ 「善と偽善」 )
( ※ わかりやすく言うと、「自分がいくら払ったか」が大事なのではなく、「相手にいくら届いたか」が大事なのだ。人々は「 3000円も払った私は善人だなあ」と自惚れたがるが、実際には 3000円のうち、ごく一部しか相手に届かない。そんなことをやっても、ただの自己満足にしかならないのだ。……それでも人々は、自己満足を求めて、3000円を払って喜ぶ。)
[ 付記3 ]
フェアトレードがどうして悪であるのか、そのわけを示す。
1000円のものを 3000円で売るなら、差額の 2000円は、途上国に渡す必要がある。それなら公正だ。
ところが、2000円のうち 1900円は非効率さのために消えてしまい、残りの 100円程度しか途上国に渡らない。これが現実だ。
しかし、経済学的に言えば、次のようにする必要がある。
「非効率さの 1900円は、事業者である NPO 自身が事業赤字として負担する。2000円の全額を、途上国の生産者に渡す」
これが当然だ。つまり、非効率さによる事業赤字は、事業者自身が負担する必要べきだ。それが経済常識というものだ。
なのに、自分で負担するべき事業赤字を、消費者に転嫁するとしたら、そのことは、あまりにも不公正なのである。
フェア・トレードは、フェアでなく、アンフェア(不公正)なのである。
この問題は、コーヒー以外で考えるといい。たとえば、「フェア・ノート」というノートがあるとしよう。普通は 200円で生産できる。それを 400円で販売して、差額の 200円を途上国に渡すなら、公正だ。[ 付記4 ]
しかるに、下手に生産して、コストが 380円になってしまった。そこで差額の 20円だけを途上国に渡す。……これは、悪質だ。当然、200円を途上国に渡すべきであり、コストアップ分の 180円は自分で負担するべきだ。
さもなくば、自分で事業をするのをやめて、外注するべきだ。
本来のあるべき姿を示す。それは、こうだ。
「生産者が、生産者団体(農協)をつくる。そこで、農協ブランドのコーヒーを販売して、多国籍企業に対抗する」
これならば、何も問題はない。多国籍企業が買いたたきをするなら、多国籍企業に販売する量を減らせばいい。当然、ネスカフェなどのシェアは減少して、工場が遊休して、大赤字になる。将来的には、倒産するかもしれない。それではたまらないから、ネスカフェなどは、工場の稼働率を上げるために、販売価格を上げる。
だから、援助団体がなすべきことは、生産者団体(農協)を設立することなのだ。なのに、そうしないで、自分たちで事業活動をして、自分たちが金を懐に入れている。(事業費や人件費の名目で。)
それだったら、援助団体は、多国籍企業と同じ穴のムジナなのだ。どちらにせよ、自分たちの懐を豊かにするために、生産者団体(農協)の設立を阻害している。悪質きわまりない。
ただし、援助団体は、多国籍企業と違う点がある。多国籍企業は、生産者からの買値を下げて、生産者から搾取する。援助団体は、消費者への売値を上げて、消費者から搾取する。……これがつまり、「フェアトレードとは詐欺である」ということの本質だ。
( ※ 生産者団体を設立させるべきだ、というのは、一種の社会主義的な政策である。そして、それを嫌がるから、慈善事業ふうに自分たちで事業活動をして、遊び半分みたいに非効率に生産して、高値で売りつける。……これはまあ、有閑マダムのお遊びである。フェアトレードというのは、慈善事業ではなくて、慈善事業のフリをした遊びなのだ。そして、先進国の人々の慈善ごっこという遊びのために多額の金が奪われると、そのせいで、途上国の人々に回されるべき金が消えてしまう。)
( ※ とにかく、消費者は、フェアトレードの商品なんか、絶対に買ってはならない。1000円のものを 3000円で買うくらいなら、差額の 2000円を直接 ユニセフなどに送金するべきだ。そうすれば、金はちっとも無駄にならない。 一方、フェアトレード商品を買えば、金のほとんどは途中で消えてしまい、途上国に入るのはごく一部だけだ。だまされないようにしよう。)
【 本項の続編 】
本項は4項目ある「フェアトレード」シリーズの1回目である。
このあと、次の続編(3項目)がある。
→ 大手企業のフェアトレード
→ フェアトレード (無効)
→ フェアトレードは逆効果(中進国で)
【 関連項目 】
本項と似たテーマの話。フェアトレードでなく「エコ」を唱えて、美名で金を搾取する運動(など)。
→ リサイクル詐欺(エコキャップ)

タイムスタンプは 下記 ↓
> 結局、正しい政策は、こうだ。
> 「コーヒー豆をほんのちょっと高額(略)
> 「先進国の人々は、コーヒーの価格が上昇する分、損をする。しかし、その一方で、衣料品や雑貨などの軽工業製品が価格低下するので、差し引きすれば、得をする」
正に今の中国などがそうで、衣料品や雑貨のみならず相当付加価値の高い商品まで世界に輸出しまくっています。その結果先進国、特に日韓米などの一般労働者の生活レベルが低下傾向にあります。これでも先進国の人々が差し引き得をしているといえるのでしょうか?
>その結果先進国、特に日韓米などの一般労働者の生活レベルが低下傾向にあります。これでも先進国の人々が差し引き得をしているといえるのでしょうか?
それは経済学の問題なので、「泉の波立ち」の話を読んでください。「中国 野口悠紀雄」などの用語で検索すると、見つかりそうです。何年か前に書きました。
簡単に言えば、「比較生産費」の問題です。低賃金の労働は、途上国に任せるべきであり、先進国では、高賃金の労働だけをすればいい。
一方、先進国で失業があふれているのは、先進国の経済政策が間違っているからです。自分たちの国内政策の失敗を、外国のせいにしてはいけません。
本来なら、「低賃金の労働は、途上国に任せるべきであり、先進国では、高賃金の労働だけをすればいい」というふうになるはずであり、日本は中国の製品を百円ショップで安価に購入できて、幸せになれます。ただし、それとは別の理由で、日本では高賃金労働のパイが縮小しました。それは、中国のせいではなくて、日本政府の責任です。日本政府がきちんとした経済政策をすれば、問題はすべて解決します。
例。中国製や台湾製のコンピュータ部品を使った製品が日本であふれているおかげで、人々は安価なコンピュータを購入できる。国内で生産すれば、馬鹿高値になる。日本がなすべきことは、馬鹿高値の部品を作ることではなくて、高付加価値の製品を作ることだ。そのためには、正しい経済政策を取ればいい。
あくまで経済政策の問題。「泉の波立ち」を参照。
@二個目にリンクを貼ったフェアトレードコーヒーについて
時間がたってしまっているので商品が変わっていましたが、今は「フェアトレードの朝・コーヒーセット」と「有機ミディアムロースト・コーヒー「豆」200g」がフェアトレードコーヒーになりますね。
内容を見ると
「フェアトレードの朝・コーヒーセット」は
●ミディアム・ロースト・コーヒー 200g×2
●オーガニックハーブティー・ティーバッグ(ハイビスカス・レモングラス2g×25袋)
●フィリピン・ドライマンゴ30g
●マスコバド黒砂糖 500g
がセットになって3000円です。
また、「有機ミディアムロースト・コーヒー「豆」200g」は840〜1300円となっています。
さらに、「有機」と付くものはJASによる有機栽培認定を取得しているようです。
私には、これは不当に高いとは思えません。フェアトレードについては、ラベル取得の買い付け等の基準を満たした上で、ラベル料金を支払ってラベルを取得しています。健全な経営を行っていても、どうしても価格を高くせざるを得ません。あえて問題があるとすれば、ラベル配布団体がラベル使用料金をどんな利用をしているか詳細部分が不透明ということではないでしょうか。
また、有機栽培は病害虫防除にかなりの労力を要します。有機農薬による防除効果は今のところ絶望的な低さですから、害虫に対しては人力で対応するほか無く、また、病気が発生した場合は、木ごと切り倒して焼却処分する必要があります。
例えば、かつて、セイロン島(今のスリランカ)ではコーヒーが主要輸出商品でしたが、コーヒーさび病の発生によりコーヒーの木が壊滅し、コーヒー生産が出来なくなりました。今では茶が主要生産品ですが、それは病害の発生により生産できなくなったからです。
有機栽培は、そういったリスクを負います。日本でも、近年、有機栽培が広がり始めたため、過去に大問題になっていた病害虫被害が復活しつつあります。
有機栽培コーヒー豆が、さらにフェアトレードラベル基準を満たして200グラムで840円は、はっきり言って破格です。
Aフェアトレード商品は消費者の搾取か?
消費者が正しい知識を持っていれば、不当に高いか判断して買わないという選択肢もあります。日本ではボイコットは一般的ではありませんが、買うか買わないかを決めるのは消費者です。搾取というのは少々乱暴でしょう。
例えば、「世界の子供が幸せになれる」なんか言って10万もする判子を売っていても、殆どの人は買いませんよね。
とはいえ、フェアトレードに拘るのでなく要は自分が支払った金がどこに渡っていくのか意識することが重要な訳で、それを飛び越してフェアトレードを押し付けるような形で押し出すのは大いに問題です。
_________________________
「エコ」と一緒に並べられているのが気になって書きました。
差額は 150円〜600円あるので、普通の商品を買った上で、差額の 150円を途上国に寄付することをお勧めします。
どうしてもフェアトレード屋に寄付したいのであれば、止めませんが、フェアトレード屋に寄付した場合、あなたの寄付した金の大部分は途上国には行かずにフェアトレード屋に行くのだ、と理解してください。その理解さえあれば、あとは勝手にどうぞ。
私が言いたいのは、「フェアトレード商品を買ってはいけない」というよりは、「フェアトレード商品を買えば、その金は途上国には行かずに、フェアトレード屋に行くと気付け」ということです。
あなたはまだそのことに気づいていませんね。私が述べているのは「不当利得になる」という意味ではなくて、「無駄なコストに消えてしまう」ということです。
たとえば「フェアトレードの朝・コーヒーセット」は、中進国のペルーの産品です。貧しいアフリカの産品ではありません。中進国のペルーの国民は、もともとちょっとは豊かな状態で、さらにフェアトレードによってどんどん豊かになっていきます。
一方、アフリカで搾取されている貧しい子供たちは、相変わらず搾取されたままです。
なのに、このことを正直書かないで詐欺をしているのが、フェアトレード屋です。
「アフリカで搾取されている貧しい子供たちを救うために、フェアトレード商品を買ってください」
と言い張りながら、実際には、中進国の産品を売りつけます。嘘つき。詐欺。
こういう詐欺にはだまされるな、というのが、本サイトの趣旨です。
買いたければ、買ってもいいですよ。しかし、自分がだまされているのだ、という意識は、捨てない方がいい。どうしてもだまされたければ、勝手にだまされていてください。
ただし、「フェアトレードの商品を書くと、アフリカの子供が救われる」という嘘を広めないでください。
アフリカの子供を救うには、普通の安いコーヒーを買った上で、ユニセフに寄付すればいいのです。あなたがそれを妨害するのならば、あなたも詐欺師の一味に加担していることになります。
さて、わからなかったところがあるので教えてください。
1000 円 …… 本来の価格
1000 円 …… 無駄に消える(非効率)
900 円 …… 自分のポケットへ
100 円 …… 途上国へ
──────────────
3000 円 …… 上記の合計
本文中にこのようにありましたが、
@この内訳はどのように導き出されたものですか?どこかの団体の実際の数値でしょうか。
A「本来の価格1000円」というのは、フェアトレード商品でないものと同等の価格、ということですよね?
そうなるとつまり内訳としては、日本の業者・現地の業者・現地の生産者の取り分、関税や輸送等の諸経費と考えて良いのでしょうか?
B「無駄に消える1000円」が何のことかわかりませんでした。諸経費ならばフェアトレード以外でもかかりますし…うーん……。
具体的に誰に渡るお金なのか、どのように非効率なのか、教えてください。
長々と書いてしまい、すみません。
適当に見つくろった概算です。実際は千差万別。当り前。
> A「本来の価格1000円」というのは、フェアトレード商品でないものと同等の価格、ということですよね?
そうです。
> そうなるとつまり内訳としては、日本の業者・現地の業者・現地の生産者の取り分、関税や輸送等の諸経費と考えて良いのでしょうか?
差額はそうです。
> B「無駄に消える1000円」が何のことかわかりませんでした。諸経費ならばフェアトレード以外でもかかりますし…うーん……。
「差額の総額」と「業者利益」の差額です。コストの分です。小規模業者だと大規模業者よりもコストがかかります。どのように非効率かは、自分で商売をやればわかります。
> 具体的に誰に渡るお金なのか、どのように非効率なのか、教えてください。
私だって詳細は知りませんよ。しかし想像はできます。その想像もできないのでしたら、あなたは商売にはまったく向いていません。「商売をするにはコストがかかる」ということすら理解できないようですから、あなたは実社会で生きていくには向いていませんね。公務員か学者になるといいでしょう。コスト概念がない人が商売をやると、莫大な赤字を発生させます。
初めまして。フェアトレードに関してのご意見、興味深く読ませていただきました。書かれていらっしゃる事、ごもっともだなと思いました。発展途上国への支援の問題は本当に難しいですね。私は現在タイに住んでおります。タイ自体はすでに発展途上国を脱却し、発展途中国くらいになっているかもしれません。ただし、首都バンコクだけで、地方に行けばまだまだ途上国並みの生活をしている人々が多いように見受けられます。以前は地方に行くと子供の労働者が特にガソリンスタンド等では多く見受けられましたが、これも殆ど無くなってきたように見えます。アルバイトで働いているような若者はたくさんいますが。首都バンコクでも物乞い、信号で停車中の車に走りよってきて、無理に窓磨きをするような子供もまだまだたくさんいます。物乞いは主に北部からでてきた少数民族の人が多く見受けられます。タイ語で話しても通じなかったり、言葉の訛や顔でそのような事が判断できます。物乞いはたいてい乳飲み子を連れています。やはり大人の物乞いだけより、幼気な子供がいた方が施しを受けやすいのでしょう。聞く話によると大抵子供は売られてきたとか、レンタルされている等と友達のタイ人から聞きます。しかし子供の物乞いを見る度に考えてしまいます。施しをした方が良いかしない方が良いか。物乞いの子供も施しを受けなければ、その親か、働かせている悪人に食事をもらえないかもしれない。施せば、また物乞いをさせられる。どうしたものか。大抵は施さず、心の中でごめんねと言っています。私も金銭に余裕がありません。学校を建ててあげるのは個人としては無理です。団体になれば出来るかもしれません。しかし、団体になったとしても限度がある。それではもっと大きな単位で先進国として何が出来るのか。戦前は欧米諸国はアフリカ、アジアを植民地にしてきました。日本もそれに習ってアジアに出て行きましたが、少しやり方が違ったと思います。非植民地側としてはそうとは受け取れないでしょうが。お金のある国は国として指導しながらインフラや学校教育を整備してあげるのが良いのではないでしょうか。今日本も海外にたくさんの援助をしています。しかし、お金を出して何も口を出さずだと何に使われるかは分かりません。日本の企業は安い労働力を求めてアジアから西へ西へと進んでいきます。やがてはアフリカに工場を造らなければいけなくなるのでしょう。日本の工場も、欧米の工場とは少し違うようです。やはり有色人種同士だからか、欧米のような工場や労働者への扱いは出来ないようです。少なからず、現場はそうです。これも、欧米の植民地化制作と日本の植民地のやり方が違うのに少し似ているかもしれません。植民地は良くないですが、搾取を目的とする欧米諸国のような植民地化ではなく国民のイデオロギーを変えないようなインフラ、教育を指導できるような日本国を作るしかないのではないでしょうか。台湾のような、朝鮮のようなインフラ整備。そして国民の自立を目指した。長々と駄文失礼しました。