(1) タミフル耐性ウイルスの感染が発生。
(2) 9月の感染者数は微増。 ──
9月11日のニュース。
(1) タミフル耐性ウイルスの感染が発生
インフルエンザ治療薬のタミフルが効きにくい耐性を持った新型の豚インフルエンザのウイルスが、人から人に感染した可能性があることを、米疾病対策センター(CDC)が11日付週報で報告した。新型の耐性ウイルスはすでに見つかっていたが、感染力が弱いとされ、人から人に感染したとすれば初めて。これはすでに予想されたことだし、いちいち騒ぐほどのことはないかも。耐性ウイルスの発生という件なら、過去の項目で論じている。そちらを参照。
( → 朝日新聞 2009-09-11
→ タミフル耐性ウイルス 3
(2) 9月の感染者数は微増
国立感染症研究所は11日、9月6日までの1週間でインフルエンザに感染して受診した推計患者数は約15万人と発表した。ほとんどが新型とみられる。ほとんどの学校の夏休み明けで患者数の大幅増が予想されたが、前週の約14万人、前々週の約15万人から横ばい状態が続いた。定点観測している全国約5000の医療機関の平均患者数は前週の2.52人から2.62人に微増した。記事にあるように、夏休み明けで患者数の大幅増が予想されたが、ただの微増にすぎない。「夏休み明けには患者が急増して大流行になるだろう」とか、「9月や10月にピークを迎えるだろう」とか、大げさなことを言っていた専門家がいたが、見事にハズレたわけだ。
( → 日経 2009-09-11 )
だいたい、冬でもない暖かな時期に、大流行なんか起こるはずがないのだが。それもわからず、「学校の集団生活こそが流行の根源だ」と主張したり、「だから学級閉鎖が必要だ」と主張したり。……そういうデタラメを吹聴した専門家たちは、みんな、頭を下げるべきだろう。
ちなみに、私は次のように述べていた。再掲しよう。
9月中は、感染者数は急増するとしても、まだまだ絶対的な数は少ないだろう。感染者が多いのは、北海道や東北などの、秋が早く来る地方に限られるだろう。その後、10月ぐらいになると、感染者数がかなり出てくる。それでもまだまだ、大流行にはほど遠い。参考に述べておくと、次のニュースもある。
( → 厚労省の「流行シナリオ」の嘘 )
インフルエンザで休校や学年・学級閉鎖になった保育所や小中高校などが、5日までの1週間で42都道府県の計772施設に上り、前週の3倍近くになりました。感染者数は日本全体で増えていないのに、休校や学級閉鎖は増えている。なぜ?
( → 朝日小学生新聞 2009-09-10
論理的に明らかだろう。たったの二人ぐらいが感染しただけでも、あっさり休校や学級閉鎖をしているからだ。……こういうふうに、やたらと休校や学級閉鎖をするのはダメだ、と CDC が指針を示している。
→ 「なるべく休校するな」
なのに、そういう正しい方針が知らされていないから、ちょっと感染者が出ただけで、ジタバタして、休校する学校が増えるわけだ。
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上で述べたように、次の二点が現状だ。
・ 学校はやたらと休校したがる。
・ 専門家はやたらとタミフルを投与したがる。
日本ではいずれも、間違った方針が取られている。そういうことをしてはダメだ、ということは、CDC が示しているし、私も示しているのだが、日本の専門家や教育機関は、大騒ぎするばかり。鳩山民主党も、「大騒ぎすれば政治的にポイントが稼げる」と思って、騒ぐばかり。それでいて、人命を救うための最重要のこと(ペラミビルの承認)は、ほったらかしだ。
→ 重症者にはペラミビルを
間違ったことをするのは熱心だが、正しいことは(やるべきでも)ちっともやらない。これが日本の現状だ。
医者たちは? 「診察拒否をするのは当然だ」と騒ぐことはできても、「多大方針を取れ」と騒ぐことはできないらしい。情けないことだ。政府や専門家はまともな専門知識がないし、まともな専門知識がある人は黙っている。滅茶苦茶だ。
( ※ 余談だが、9-11 は NY テロがあった日。)
