この件は、あちこちで報道されているとおり。いちいち引用しない。
ここで、私の立場を言うなら、こうだ。
「鳩山の言うことは、根拠のない主張だが、産業界の反発は、それに輪をかけて根拠がない。どっちもダメだが、産業界の方がいっそう馬鹿である」
( ※ 産業界がまともに反発したければ、本サイトを読んで真実を知る必要がある、ということ。)
以下では、鳩山批判と、産業界批判とに、分けて述べる。
(1) 鳩山批判
「温室効果ガスを 1990年比で 25%削減」という目標は馬鹿馬鹿しい。地球温暖化の理由は、温室効果ガスではないのだから、温室効果ガスをどんなに削減しても、気温の上昇は止められない。つまり、効果なし。
で、効果のないことを実現するために、莫大な金を費やすというのは、愚の骨頂だ。
これはつまり、「エコ教」という宗教のために金を出す、ということだ。エコ教に洗脳された連中が、お布施を大枚払う、という愚行。馬鹿馬鹿しいといったら、ありゃしない。
(2) 産業界批判
鳩山の主張は馬鹿馬鹿しいが、産業界の主張は輪をかけて馬鹿馬鹿しい。「金をかけるのがいやだ」というのが連中の言い分だが、それは理屈にならない。なぜか? いくら金をかけても、世界中の同業者が同じように金をかけるのであれば、それぞれの会社が特に損をするわけではないからだ。産業界にとっては、特に損得はない。
では誰に損得があるかといえば、産業界のコストの上昇をまるまる負担させられる消費者(一般国民)である。企業は困らないが、国民が困る。
というわけで、いちいち企業が「困る、困る」と言う必要はないのだ。どうせ普段から、「労働者の賃金を下げて、企業の利益を増やそう」とばかりいっている連中だ。今になって国民の心配などしなくてもいい。
さらに、もう一つ。
そもそも、「地球温暖化を放置してまで金が欲しい」というのは、あまりにも強欲すぎる。「地球を守るか、金を守るか」という二者択一ならば、「地球を守る」というのが優先されるに決まっている。ここで金のことなどをいっても、意味がない。というより、強欲な腹を探られるだけだ。「恥を知れ」と言ってやりたいね。
というわけで、鳩山もダメ、産業界もダメ。どっちもダメだ。
──
では、私の立場は?
鳩山であれ、産業界であれ、「地球温暖化の理由は温室効果ガスだ」というふうに信じているのが間違いだ。話の出発点が間違っている。この件は、何度も述べたとおり。
正しくは? 「地球温暖化の理由は温室効果ガスではない」のだ。むしろ、「緑地の減少」の方が影響しているのだ。(私の立場)
世界が工業化して、石油や石炭の使用量が急増したのは、第二次大戦以降だ。それ以前の 20世紀前半は、炭酸ガスの排出量は多くなかった。にもかかわらず、一貫して温暖化の傾向は続いた。この発想のもとで、「緑地の減少が温暖化の主因だ」と私は主張した。
だから、温暖化の傾向を説明するには、炭酸ガスは明らかに不当だ。その一方で、人類の文明化と、緑地の減少は、かなり長い歴史において一貫した傾向だ。
( → 温暖化の七つの説 の [ 補説 ])
→ 陸地温暖化説 (緑地減少説)
まとめ。
鳩山の主張もダメだし、産業界の主張もダメだ。どちらにしても、
「地球温暖化の理由が炭酸ガスのせいであれば」
という前提のもとで発想している。その前提が間違っているからだ。
ただし、その前提が正しいと仮定すれば、産業界の方がひどい。「金のためには地球を破壊してもいい」なんて、ひどすぎる。
とはいっても、どちらの前提も間違っているのだから、しょせんはどちらも成立しない。
正しくは、間違った前提を捨てて、正しい真実にたどり着くことだ。そして、そうすれば、大切なのは「炭酸ガスの削減」ではなく、「砂漠化の阻止」「森林の増加」であるとわかるだろう。人間がなすべきことは、石油の使用をやめることではなく、あちこちで森林を破壊するのをやめて、植樹することだ。
特に、欧州の大部分は、森林を開墾して市街地にしてしまった。そういう自然破壊を放置して、「炭酸ガスの削減を」と主張するなど、あまりにも見当違いのことだ。
【 追記 】
産業界に助言しておこう。
25%削減、という鳩山の方針を批判するのは、それはそれでいいい。しかし、批判するなら、正しい理屈で批判する必要がある。
「地球温暖化の理由は炭酸ガスではない」
と。なのに、そういう理屈を取らない。かわりに、エゴイスティックな理屈を取る。
「炭酸ガスを抑制すると、金儲けができない」
こんな理屈では、良心ある人々の支持を得られなくて、当然だろう。エゴイズムが良心よりも優先する、というのは、産業界に特有の理屈であって、人々の支持を得ることはできないのだ。
それよりはむしろ、人々の良心に訴えた方がいい。
「地球温暖化を阻止するには、炭酸ガスを抑制しても、意味がない。温暖化の真犯人は、別にいる。真実を知れ」
と。そして、そう語ることができないのであれば、(日本の)産業界が大損するのは、仕方ないのだ。無知ゆえの大損。愚かさゆえの自業自得と言うべきか。
( ※ Openブログを読まないから損するんですよ、というオチ。)
[ 付記 ]
そもそも、「温暖化の理由は温暖化ガスだ」というのは、ただの仮説に過ぎず、何ら実証されていない。学者たちがそういう主張をしているのは、「コンピュータのモデルではそうなっている」というだけのことだ。
そして、「コンピュータのモデル」というのを、人々は「すごい」と思いがちだが、実は、「コンピュータのモデル」というのは、「下らないモデルを勝手に作って、コンピュータで計算した」というだけのものである。そして、そんなモデルには、何ら妥当性がない。
要するに、「温室効果ガスは温暖化の主因だ」というモデルを作って、そのモデルで計算結果が出るようにコンピュータで計算した、というだけのことだ。そこでは何も実証されていないし、何の妥当性もない。なのに、人々は「コンピュータのモデル」というのを聞いて、「コンピュータだから正しい」と勝手に思い込んでしまうのである。素人の勘違い。
しかし、そのモデルは、現実に全然合っていない。上記の[ 補説 ]でも示したが、次のことが説明されないからだ。
・ 20世紀前半では、炭酸ガスはあまり増えないのに、気温は急上昇。
・ 20世紀後半では、炭酸ガスは急増したのに、気温上昇は停滞。
要するに、炭酸ガス濃度と、気温とは、相関関係がない。ただし、ここ 20年ぐらいの幅だけを見れば、相関関係があると見える。その 20年だけを説明できる(他は説明できない)欠陥モデルを使って、「温暖化の理由は炭酸ガスだ」というデタラメを主張しているのが、例の連中だ。
彼らは、モデルというものの意義を、全然理解できていない。そして、そういう愚かな学者たちの意見を、「コンピュータを使ったから正しい。数値は正確だ」と思うのが、世間の無知な人々だ。
そういう無知な人々の代表が、鳩山と産業界なのである。その両者は、いずれも、間違った前提の上で、間違った結論を出している。砂上の楼閣ふう。
なお、モデルの意義については、下記を参照。
→ 気候シミュレーションの意義

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