2009年06月24日

◆ 次期戦闘機は F-35 か?

 次期戦闘機は F-22 になる目がなくなったので、F-35 になりそうだ、という見解がある。しかし私としては、別の案を出したい。それは、ユーロファイター・タイフーンと国産機との合体による、新開発機だ。

( ※ 本項は、ただの雑談なので、読む必要はありません。) ──
    ( ※ 本項の実際の公開日は 2009-08-07 です。)


 次期戦闘機は F-22 になる目がなくなったので、F-35 になりそうだ、という見解がある。
  → 毎日新聞
 しかし私としては、賛成しない。

 (1) F-22

 F-22 は攻撃力が最高だが、高価すぎる。それのせいで、米国は生産中止をした。私はこれを支持する。(つまり、生産中止すべし。)
 理由は、オバマの考え方と同じ。F-22 は、戦う相手がいないからだ。冷戦中ならば、ソ連のスホイと空中戦で戦って勝つことが必要だったが、今ではロシア(ソ連)と戦争するという想定はなくなっている。現実的にも、考えられない。(第三次世界大戦の勃発を考えるのは馬鹿げている。)
 今の時代、必要なのは、空中戦で勝つことではなく、途上国のテロや北朝鮮を相手に、対地攻撃する能力なのだ。F-22 は方向が狂っている。
 以下、同趣旨の記事。
 F22の最大の泣き所は、戦う相手がいないこと。F22の採用決定は1991年で、仕様は東西冷戦時代の発想に基づいている。今や超大国同士が制空権を取り合うような戦争が起きる可能性は低く、一点豪華主義の高性能制空戦闘機より、対テロ戦に有効な対地攻撃能力を持つマルチロールファイター(多目的戦闘機)への需要が増大している。F22にも対地攻撃能力はあるが、高性能の分、機体は極めて高価で、損耗率の高い対地攻撃には気軽に使えない。オバマ政権はF22に冷淡で、特にゲーツ国防長官は「イラクやアフガニスタンで(F22は)使われていない」と無用の長物扱い。
( → 時事

 (2) F-35

 F-35 はどうかというと、専門筋での評判が圧倒的に悪い。「駄作」という評価だ。
  → 検索「F-35 駄作
 こいつは、基本的に、方向が狂っているようだ。「あれもこれも」という要求を満たそう、というのが基本方針だが、あぶはち取らずになってしまったようだ。
 詳しくは、検索で見つかるサイトの記述を見るといい。空中戦の性能では、F-15 よりも劣るというから、「 F-15 を使う方がマシ」という見解も多い。  (^^);

 (3) タイフーン

 ユーロファイター・タイフーンは、F-35 とは違って、まともな戦闘機である。ただ、ステルス性能が劣る、というのが致命的な難点だ。現代機としてはすでに陳腐化している、とも言える。とはいえ、日本にライセンス生産をさせてくれるというから、F-35 よりはいいようだ。
 
 (4) 心神

 防衛省は「心神」という実験機を開発中。あれこれと先端技術を盛り込んで、次世代機としてすごく優秀だ、という触れ込み。
 しかし私は、全然信じない。だいたい、MRJ だってボロクソなのだ。民間機もまともに作れない会社が、最先端の戦闘機をつくれるわけがないでしょ。よちよちの赤ん坊が世界最先端のハイブリッド車を作れるわけがないでしょ。
 で、デザインを見たら、すぐにバレる。
  ・ これは、スホイ Su-27 のパクリである。(物まね)
  ・ 完全なパクリではなく、一部変えてあるが、そのせいで悪化。

 具体的に言おう。ボディ左右の空気取り入れ口の上面は、凸状にふくらんでいる。そこにぶつかった空気は、斜面にしたがって、上方に流れる。そして、その先は? 垂直尾翼がある。つまり、急速に圧縮された大量の空気が、垂直尾翼にぶつかる。気違いじみたデザインだ。
 ちなみに、日産の新型電気自動車リーフでは、「ボンネットの空気が左右のドアミラーにぶつからないで避けるように、空気を流すデザインにしています」と宣伝している。なるほど。ごもっとも。ボンネットに当たった空気がドアミラーにぶつかるのは、とても不都合だからだ。(私もかねてそう思っていた。)
 ところが、三菱の心神は、その反対である。空気を集めて、それをわざと垂直尾翼にぶち当てる。
 ちなみに、本家本元の スホイ Su-27 では、この点を対処してある。上面に流れた空気が、垂直尾翼にぶつからないように、垂直尾翼を空気の流れとは異なる地点にずらしてあるのだ。(スホイ Su-27 の垂直尾翼は、ちゃんとしたつい直尾翼。三菱の心神は、斜めの垂直尾翼にして、一部を変えているが、その際、スホイ Su-27 が対処したことを、見失ってしまっている。)
 こんなもん、使い物にならん。基本からしてできていない。空中分解するかもしれない。怖すぎる。
 また、各種の電子機器やエンジンも、自主開発するということだが、……爆笑するしかないですね。 (^^)
 MRJ のエンジンも自主開発できないくせに、自分を世界一の天才だと思っているのだろう。よくまあ、そこまで誇大妄想にふけることができるものだ。

( ※ あとでよく見たら、 Su-27 でなく、F-22 の原型モデルのパクリかもしれない。ま、どっちみち、心神では改悪されている。) 

 (5) 私の提案

 私の提案は、下記の通り。
 第1に、基本は、ユーロファイター・タイフーンとする。性能は最高ではないが、価格がとても安いから、差し引きして、問題ない。なお、生産は、ライセンス生産とする。(これが大事!)
 第2に、ステルス性が低いという面については、日本がライセンス生産の際、独自に改造する。機体は、日本が独自にステルス性の高い機体を開発する。三菱の心神は、スホイ Su-27 の物まねで、一部を改造したデザインだった。それをやめて、ユーロファイター・タイフーンの物まねふうで、その一部を変える。(具体的には、機体の狭い凹状の部分をなくす。タイフーンの機体は、狭い凹状の部分があって、ステルス性がひどすぎる。完全に時代遅れ。機体はステルス性のあるデザインに全面変更する。まったくの新規デザインでもいい。ついでに、炭素繊維なども使う。)
 第3に、その機体技術やデザインを、欧州にも提供する。武器輸出禁止という原則については、「物品でなく技術を供与するのはOK。ただし欧米に」と改める。(途上国向けはダメ。また、物品もダメ。)(なお、どうして欧州に供与するかというと、日本の改造を認めてもらうため。逆に言えば、欧州に提供しないのであれば、欧州は日本に「ライセンス生産と改造」というのを認めないはずだ。「ライセンス生産だけで改造なし」というのを主張してくるはずだ。当然だが。)(なお、欧州に技術供与すれば、日本がライセンス料を徴収できる。)
 
 以上が、私の提案だ。
 この方針のミソは、「ステルス性のある機体以外は、ユーロファイター・タイフーンのものをそのまま使う」ということだ。
 その目的は、4つ。
  ・ 開発費の大幅な抑制
  ・ 生産コストの大幅な抑制
  ・ そのことで、発注する機体数を増やす。
  ・ 改造して、爆撃専用機も作る。(主翼面積増大など。)


 特に、最後の点が重要だ。本当は、空中戦用の戦闘機なんか、必要ない。日本には空中戦をやる仮想敵国が存在しないからだ。それよりは、実用的な爆撃機を開発すればいい。その際は、ステルス性が最優先となる。
 ユーロファイター・タイフーンならば、最適だ。戦闘機としての性能は、少し時代遅れでも構わない。ロシアのスホイと空中戦をやるわけじゃないからだ。日本にとって必要なのは、北朝鮮の基地を爆撃することだ。そのためには、F-22 や F-35 なんかよりも、上記の提案の方が、ずっといい。



 [ 付記1 ]
 本項の提案で、うまく行くか? たぶん、うまく行くだろうが、保証の限りではない。
 本項の前提となるのは、次のことだ。
 「日本の国産戦闘機『心神』は、少なくとも、空を飛ぶぐらいの実力はある」
 これを前提として、「機体ぐらいは作れるはず」という提案を出した。
 ただし、である。これは保証の限りではない。心神の開発では、エンジンも電子機器類も、あれもこれも自主開発して、世界最先端のステルス戦闘機ができる、と謳っている。しかし、私は、全然信じていない。MRJ さえもまともに作れない会社が、戦闘機でまともなものを作れるとは思っていない。  (^^);
 ただ、それでも、「ドンガラである機体ぐらいは作れるだろう」と期待している。とはいえ、それは、期待しすぎかもしれない。三菱は機体もまともに作れないかもしれない。ま、ドンガラぐらいは作れるだろうが、作ったあとで、「垂直尾翼が もげてしまう」というようなことは、十分に考えられる。何しろ、その危険のあるデザインを、心神では採用しているからだ。
 ま、三菱には設計は無理かもしれないから、ホンダに設計してもらえば大丈夫だろう。ホンダの機体設計技術は信用できる。「ホンダの設計で、三菱が作る」のであれば、大丈夫だろう。
 ただし、私の推奨は、エクリプスECJ をデザインした会社に空力デザインを委託することだ。( → エクリプスECJ
 エクリプスECJ はすごくカッコいいし、空力も優れている。一方、タイフーンも心神も、カッコ悪いし、空力はダメだ。
( ※ 飛行機の空力なら、米国のカリフォルニアに優秀な技術者がいっぱいいる。彼らに比べれば、三菱の技術者なんてアマチュアも同然である。)

 [ 付記2 ]
 余談だが、F-22 を採用しない、という米国の方針は、私がかねて主張してきた通りだ。F-22 はたしかに高性能だし、(空戦能力で)最高の戦闘機だが、(空戦能力で)最高の戦闘機なんてのは必要ないのである。……それがオバマの決定だし、米国の軍事専門家もそれに同意している。軍事常識がちゃんとあれば、「最高の性能のものを取る」という選択肢はありえない。(それは軍事専門家の方針ではなく、軍事オタクのオモチャごっこの選択であるにすぎない。「あれ買って、これ買って」とわめくガキと同じ。)
 思えば、日本の防衛省も、日本の軍事オタクも、こういうガキの発想をしていた。オバマや米国の軍事専門家のような見解を持っている大人の発想ができる人は、私を含めて、少数いるが、日本ではあくまで少数派にすぎない。
 つまり、日本の防衛省などは、ガキみたいな軍事オタクによって運用されている、ということだ。( 米国がなぜ F-22 を生産中止にしたか、ということさえも理解できずに、ガキのように駄々をこねている。また、F-22 のライセンス生産をしたいなどと、実現不可能なことを望んでいる。まさしくガキの発想。いつまでたっても大人になれないオタクふう。)

 [ 付記3 ]
 F-22 は、実はカタログ性能が発揮されない欠陥機だ、という指摘がある。
  → F-22のステルスコーティングには潜在的欠陥
  → 高い事故率・故障率


 【 追記 】
 ついでに、タイムスケジュールを示しておこう。(年数は概数。)

  ・ 現時点 …… ユーロファイターの契約
  ・ 3年後 …… ユーロファイター(無改造)の国産開始
  ・ 5年後 …… ユーロファイター改造版の爆撃機の国産開始
  ・ 7年後 …… ユーロファイター改造版の戦闘機の国産開始

 [ 注記 ]
 以下、オタク向けの話。
 (1) 最初に、無改造版を国産する。ライセンス生産。
 (2) その後に、爆撃機を国産する。これは、ステルス性があればよく、見つかれば簡単に撃墜されるようなものでも構わない。
 (3) 最後に、戦闘機を国産する。これは、ステルス性は十分にあればよく、ドッグファイト能力は期待されない。そもそも、三菱あたりが(普通の意味で)まともな戦闘機を作れるとは思えない。ひどいものしか、できないだろう。じゃ、何でそんなものを作るか? ステルス性があるからだ。…… F-22 と F-15 の空戦のシミュレーションを思い出してほしい。単に F-22 が、 F-15 に気づかれないうちに、こっそり対空ミサイルを発射して撃墜しただけだ。ここではドッグファイトはなされなかったのだ。……したがって、国産の戦闘機も、それと同様でいい。単に対空ミサイルを積んで、空を高速で飛ぶだけでいい。大事なのは、ステルス性であって、ドッグファイトの能力じゃないのだ。
( ※ その意味で、F-22 は過剰性能である。 F-15 を撃墜するには、ステルス性があればよく、ドッグファイトの能力なんかいらないのだ。そんなことのために莫大な金をかけるのは無駄。そもそも、そんな高い能力を、三菱が開発できるはずがない。)
( ※ ついでだが、私の持論は、「戦闘機なんかもともと不要だ」である。ステルス爆撃機があればよく、戦闘機なんか必要ない。たとえば、中国と戦争をするなら、中国の空軍基地をステルス爆撃機で破壊すればいいのであって、日本の領空内で迎撃する必要はない。いちいち攻撃しなくても、戻るべき基地が破壊されていれば、燃料切れで自動的に墜落する。それで十分。)
( ※ なお、「対基地攻撃は自衛である」というのが私の持論だ。たとえば、喧嘩でこちらを攻撃する人のナイフを手で払うのは、自衛である。相手の胴体を傷つけるのは自衛でないが、相手の攻撃道具を破壊するのは自衛である。)




 【 注記 】

 最初に記したとおり、本項は、ただの雑談である。
 特に「こうせよ」と強く主張するわけではなく、私見を述べたのみ。
 軍事オタクが文句を言いそうだが、いちいち反論しないでください。

( ※ 本項はコメントを受け付けません。軍事オタクがうるさそうなので。)
 
 なお、どうしてもコメントをしたい人は、下記の掲示板へどうぞ。(「王様の耳はロバの耳」と叫ぶための穴です。)
   → 「ステルス機 掲示板」

     http://jbbs.livedoor.jp/study/8812/
posted by 管理人 at 20:00|  戦争・軍備 | 更新情報をチェックする
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