2009年06月03日

◆ CS-8958(第2世代リレンザ)

 CS-8958 という新薬が早ければ来年にも発売されるという。これはリレンザの仲間で、第二世代リレンザと言えるもの。 ──

 CS-8958 という新薬を第一三共が開発中で、年内にも承認されそうだ。発売は来年。
 第一三共が開発中の吸入薬「CS-8958」は解熱など治療効果が長持ちするのが特徴。1回の口内吸入だけで治療でき、年内にも厚労省に新薬の承認を申請する方針。
( → 毎日新聞 2009-06-03
 吸引の手間が面倒臭いリレンザと違って、1回吸引すれば済むわけだ。(病院で? 家で?)

 では、これはどういう薬か? リレンザの新タイプに当たるようだ。
 吸入型抗インフルエンザ薬であるザナミビル(リレンザ)の第二世代製剤を開発している製薬会社2社が、臨床第二相試験で1回の吸入で、5日間が1コースとなっているタミフルの治療効果と等しい効果を得たと発表した。
 オーストラリアの製薬会社でザナミビルを作成したビオタ社が、昨日の発表で長期間作用が持続するニューラミニダーザ阻害薬(LANI)でコードネームCS-8958を、日本の第一三共製薬と共同で開発していることを発表した。
( → 長時間作用型第二世代ザナミビル(リレンザ)CS-8958
 リレンザと同等の薬であるようだ。

 とすると、耐性の問題はほぼ同じだろう。リレンザ耐性ウイルスができれば、CS-8958もまた無効化する。その意味では、新薬とは言えないようだ。「服用しやすいリレンザ」という評価になりそうだ。
 リレンザよりも普及するだろうが、薬効という点ではことさら新規の意味はなさそうだ。

( ※ それでも、シェアが全然少ないという問題は、これで解決するかもしれない。また、「タミフル 一辺倒」という備蓄の政策の愚かさも、これでいっそう明瞭になりそうだ。)

( ※ 余談だが、タミフルが将来ふたたび有効になるとしたら、タミフル耐性ウイルスがいなくなったころだ。それはちょうど、備蓄のタミフルの有効期限が切れたころか。  (^^); )

 【 追記 】
 あとで調べたところでは、これはリレンザそのものではなく、リレンザの誘導体だという。つまり、化学構造式の一部の末端が、ちょっとだけ違っているらしい。そのせいで性質がちょっと異なるらしいが、基本的には同じらしい。
  → 構造式と解説
 ウイルスに耐性ができるかどうかは……微妙なところですね。何とも言えない。
( ※ 私の予想では、CS-8958 が乱用されて、CS-8958 への耐性ウイルスが出現する。タミフルも CS-8958 も無効になる。そのときになって、「あ、まだリレンザがあるぞ」と思い出すのだが、……さて。どうなることやら。)

 なお、CS-8958 が今年の冬に間に合うかどうかというと……たぶん、無理でしょう。早くても来年2月か。



 【 関連項目 】

 本項には、続報がある。

  → ラニナミビル( CS-8958 )
posted by 管理人 at 12:20| Comment(0) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
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