2009年06月02日

◆ 豚インフルエンザの感染力

 豚インフルエンザの感染力は、あまり強くないようだ。ただし今後、突然変異により、感染力が強まる可能性があるという。

    ( ※ 本項は、ニュースの紹介です。)
 ──

 インフルエンザのウイルスの遺伝子のうち、PB2 という部分の一部のアミノ酸が、グルタミン酸であるタイプと、リジンであるタイプがある。
  ・ グルタミン酸であるタイプ …… 37度で増殖
  ・ リジン であるタイプ …… 33〜37度で増殖


 前者は、高温を要するため、気管支で増殖するが、口腔や鼻腔では増殖しない。そのせいで、感染力が弱い。
 後者は、比較的低温で済むため、口腔や鼻腔で増殖する。そのせいで、感染力が強い。

 豚インフルエンザは、前者。
 季節性インフルエンザは、後者。

 豚インフルエンザは、前者なので、今のところは感染力が弱い。しかし今後、突然変異して、後者のようなタイプが生じるかもしれない。そうしたら、感染力が強まり、大流行しそうだ……という話。(河岡義裕・東大医科学研究所教授の研究)
 (朝日・朝刊・科学面 2009-06-02 による。ネットにはない。)

 ──

 要するに、アミノ酸が一つ変化するだけで、豚インフルエンザの感染力は大幅に強まる、という話。
 面白いような気もしたが、よく考えると、大したことはないような気がする。感染力が強まっても、季節性インフルエンザと同じになるだけだ。また、口腔や鼻腔で悪さをするのならば、気管支で悪さをするよりは、マシである。咳や痰が出るようになるだろうが、肺炎を併発させる危険性は減る。

 ちょっとは面白いかもしれないが、あんまり意味ないかも。何か意味があるとしたら、「豚インフルエンザは季節性インフルエンザよりは怖くない」ということか。  (^^);



 【 追記 】 ( 2009-06-20 )
 上記の突然変異は、すでに発生したという。突然変異したタイプのウイルスが、中国で発見されたそうだ。
  → 朝日新聞読売新聞

 ここでは、特に記すことはない。肝心のことは、本項の前半ですでに示したとおり。そちらを参照。

 ──

 なお、次のサイトでは「新型インフル 人体で爆発増殖」という見出しの記事を書いているが、こういうふうにして人々をむやみにパニックに駆り立てようとするのは、やめてもらいたいものだ。
   → zakzak
( ※ ま、夕刊紙だから、扇情的な見出しを付けるのだろうが。……どうせなら、本文では「実はたいしたことはありません」と否定しておくべきだ。羊頭狗肉にすればいいんですよ。食べ物じゃないから、偽装食品にはなりません。  (^^); )



 【 関連サイト 】

 → 概要(日経)
 → 本人の解説
 → 以前の研究そのコピー(ふう)
posted by 管理人 at 19:43| Comment(0) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
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