2009年05月30日

◆ 抗ウイルス薬は薬局で

 タミフルやリレンザなどの抗ウイルス薬は、処方しない方がいい。(前述)
 ただし、どうしても欲しい人のためには、薬局で購入できるようにするといい。

  ( ※ 現状では、処方箋なしでの購入は不可能です。)
 ──

 本項で述べることは、ひとことで言えば、こうだ。
 「タミフルやリレンザは、保険からはずせ」

 
 今の制度は、タミフルやリレンザなどの薬を欲しがる人々が、医者に来る。それは、今のうちはいいが、秋になって患者が殺到すると、発熱外来などの医療がパンクするだろう。
 そこで、この問題を避けるために、次の方針を示した。
 「医者は何もするな。軽症者には何もしないで、重症者だけを診よ」
( → 前々項
 
 しかし、この方針だと、「薬がほしい!」と喚く人々が増えるに決まっている。政治家は票がほしいから、「薬がほしい!」という人々の要求に膝を屈しざるを得ない。医者もまた、患者に求められれば、拒めない。しかし、そういうふうにして患者の要求に屈すれば、耐性ウイルスが出現して、最悪の状況に至る。……つまり、タミフルやリレンザを使っても効かない、という状況だ。
 要するに、薬を欲しがる人々の要求に応えれば、肝心のその薬がゴミになる。そういう逆説が成立してしまうのだ。泥沼。
 そして、日本は、この泥沼をめざしつつある。世界の他国は、そんな馬鹿げたことをしていないのに、日本だけは、その馬鹿げた方針を取って、泥沼に落ちつつある。(ついでに世界中を泥沼に巻き込む。世界中に耐性ウイルスをばらまいて。)

 では、どうして、日本だけはその泥沼をめざすのか? 次のことによる。
 「タミフルやリレンザを、保険で提供する」

 こんなことをやっているのは、日本ぐらいかもしれない。少なくとも、アメリカでは違うそうだ。自分で市販薬を買うという。( → 「医者は何もするな」の読者コメントを参照。遠子さんの情報。)

 だから、日本はアメリカを真似するべきだ。つまり、次の方針を取るべきだ。
 「タミフルやリレンザを、保険からはずす」


 その意味は、こうだ。
 「タミフルやリレンザが欲しければ、自費で薬局から買う」

 これなら、薬めあてに病院に殺到する軽症者を、減らすことができる。そして、それは、アメリカがまさしくやっていることだ。「莫大な発熱外来を新設する」なんていう自殺行為(医療崩壊への道)をしているのは、日本だけだろう。

 ──

 《 まとめ 》

 「タミフルやリレンザを、保険からはずすべきだ」


 その方法。

  ・ 健康保険の適用外とする。
  ・ 薬局で自費購入できる。

 その効果。

  ・ 患者殺到による医者不足解消
  ・ 患者自身と薬局が、医者がわりになる。(処方箋なし)
  ・ 土日休診がない。夜間も入手可能かも。
  ・ 個人の備蓄が可能。
  ・ 公費負担を減らせる。(税金投入の減額。)
  ・ タミフルの総使用量の抑制。(耐性ウイルスの抑制)
  ・ どうしても欲しい人は、金さえ払えば買える。



 [ 付記1 ]
 病院で処方箋を出すことは、原則、しない。処方箋を出しても出さなくても、購入できるようにする。ただし、処方箋を出した場合には、処方箋代が余計にかかる。それだけ。(公費負担なし)

 なお、例外的な場合も、考えられる。
 重症者には、公費負担(健保適用)があっていい。
 高齢者や妊婦などは? 例外とするか? それとも一部負担とするか? これは、議論の余地がある。行政や医療の細かな問題だから、私としては見解を出さない。(専門家に委ねる。)

 本項は、基本原則を示すのみ。その関心は、医療の制度(システム)全体である。個別の医療行為にまでは踏み込まない。それは私の担当外。
 
 [ 付記2 ]
 本項とと同じ内容のことは、すでに次の項目でも述べていた。
  → タミフルが不足? (最後の箇所)
  そろそろ、タミフルの乱用を防ぐ措置を、正式に決めた方がいいだろう。次のように。
 「タミフルを原則、保険からはずす。全額、自己負担とする。ただし、高齢者・幼児・入院患者を除く」
 [ 付記3 ]
 本項の趣旨を誤解されるとまずいので、注釈しておこう。
 本項の趣旨は、次のことではない
 「タミフルを薬局で入手できるようにして、誰でも容易にタミフルを服用できるようにしよう」
 こんなことは言っていない。それでは「異常行動」「下痢」などの副作用が考えられるし、好ましいことではない。
 私の言っていることは、基本としては、こうだ。
 「タミフルは原則として、使わない。重症者はともかく、軽症者は使わない」
 これが最善だ。ただし、次善として、「薬局で購入」というのがある。それが本項だ。
 一方、最悪の策もある。次のことだ。
 「タミフルは、医者で処方してもらって、服用する」
 これは、現状の案だ。だが、これは最悪だ。なぜなら、大量のインフルエンザの患者が出たとき、対処不能だからだ。(前出の通り。)
 なるほど、インフルエンザの患者が少数のときなら、それは可能だ。ウイルスの遺伝子を検査して、豚インフルエンザだとわかったときのみ、タミフルを処方すればいい。それであまり問題はない。
 だが、数が少ないときはそれでよくとも、数が増えたら、たちまち対処不能となる。なのに、相も変わらず、その方針が維持されたら、どうなるか? 日本中の医療機関はパニックになる。数百万人の患者が病院に押しかけて、「タミフル下さい」と言い出して、医療はパンクする。こうなったら、医療はすっかり崩壊する。
( ※ 昨冬はそれでも問題はなかった。というのは、「インフルエンザになったら薬を」という常識はなかったからだ。ところが、この5月から、「インフルエンザになったら薬を」という常識ができてしまった。それゆえ、次の冬には、医療崩壊の危機が迫る。……愚かな常識ができたゆえに、危機が迫る。)

 だから、最悪の策に代わる次善の策として、本項がある。ただし、次善はあくまで次善であって、最善の策ではない。最善の策は、「タミフルを服用しない」ことだ。この点は、すでに述べたとおり。
 本項はあくまで、(節を折っての)妥協案である。「愚かな強欲な人々にも受け入れられそうな」という範囲での妥協案だ。
( ※ すぐ下の 【 追記 】 を参照。)

 【 追記 】
 本項の趣旨を誤解されるとまずいので、明確にしておきたいことがある。
 本項の趣旨は、「薬局で買えるようにせよ」ということではなくて、「病院で処方されないようにせよ」ということだ。
 そして、「病院で処方されないようにせよ」ということを、「タミフルやリレンザを、保険からはずせ」と示した。何度も繰り返した通り。これが本項の主題だ。
 そして、この主題を補足する形で、「薬局で買えるようにしてもいい」というふうに示した。

 ここでは、「薬局で買える」かどうかは、二の次だ。私としては、安易に買えないようにした方がいいと思う。
 とはいえ、「買えるようにしてくれ」という国民の声も強いだろう。一律禁止にすると、闇ルートで流れるようになるだろう。(それはまず間違いない。)
 だから、薬を闇ルートで流すくらいなら、「薬局で買える」方がまだマシだと思う。その際、税を課して、価格を上げてもいいが、それだと、「金持ちばかりが買える」という別の問題を引き起こす。
 とすれば、「保険という形で補助金を出す」というのをやめるだけで、単純に薬局で販売するのが、現実的な妥協案になりそうだ。……そういう趣旨で、本項を述べた。
 ともあれ、本項の主題は、「薬剤の乱用を防ぐことが何より最優先だ」ということだ。薬局で買えるようにするかどうかは、方法や手続きの問題にすぎない。主題が何であるかを、よく理解してほしい。(タイトルは、主題ではない。人目を引くキャッチフレーズにすぎない。タイトルを見て勘違いしないようにしてほしい。)

 なお、薬局での販売を実施するには、次の [ 参考 ] を参照。



 [ 参考 ]
 私の個人的な見解で言えば、薬局での購入を許可するにしても、タミフルは原則として禁止にして、リレンザのみを許可するといいと思う。つまり、「タミフルは駄目だが、リレンザならばOK」ということ。
 理由は、二つある。

 第1に、季節性インフルエンザは、タミフル耐性を持つからだ。有効なのは、豚インフルエンザだけ。とすれば、タミフルを処方する前に、豚インフルエンザであることを、確認する必要がある。その検査は、コストと手間がかかる。無駄手間だし、大量処理は不可能。(リレンザならば、この問題はない。)
 第2に、タミフルは副作用が強いからだ。特に、十代の異常行動。また、妊婦への影響。慢性病などの虚弱者も、タミフルは副作用の点で好ましくなさそうだ。

 薬剤を自分で購入して利用できるような人は、(吸引もちゃんとできるだろから)リレンザを購入すればいい。副作用のことはあまり考えずに、薬局で購入できる。(在庫は十分ある。)
 高齢者や幼児だと、リレンザの吸引は困難かもしれない。ならば、医師の処方でタミフルを入手すればいい。その場合には、公費負担(健保適用)があってもいいだろう。ただし、あらかじめ、豚インフルエンザであることを確認する手間が必要だ。(その手間を考えると、コスト的にちょっと無理そうだ。できる限り、リレンザが好ましい。)(そもそも、ウイルスの検査が出るころには、熱が下がってしまっている可能性が高い。  (^^); )

 いずれにせよ、タミフルとリレンザは区別した方がいい。この件は、次項「タミフルよりはリレンザ」で述べる。
posted by 管理人 at 17:37| Comment(0) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
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