2009年05月26日

◆ 南半球では大流行する

 豚インフルエンザは、日本では収束しつつあるようだ。では、南半球ではどうか? もちろん、これから流行していくだろう。 ──

 日本では、豚インフルエンザは収束しつつあるようだ。ただ、これは、一斉休校のおかげなんかではない。季節の温暖化のおかげだ。一斉休校の直前までは、ちょっと寒い日も続いた(私も鼻風邪を引いたりしていた)が、今はもう温暖で、ポカポカだ。ウイルスは自然に死滅していく。こうなれば、収束するのは当然だろう。

 では、南半球では? オーストラリアの感染者数を示そう。
 22日に 10人。25日に 23人。26日に 44人。
  (追記:29日に 168人。30日に 254人。31日に 302人。01日に 401人。)
  → http://news.eaozora.com/
 
 つまり、「1〜2日で倍増」というペースである。
 実は、本項をメモしはじめたのは、数日前のことで、上のリンクだけを記しておいたのだが、そのあと本日までに、ほぼ倍増ペースで増えている。
 読者がこれを読んだあとも、日がたつにつれて、さらにどんどん増えているだろう。

 上記のサイトは、毎日更新しているようだ。南半球の定点観測として、最適だ。日本人は、自国のことしか見ないで、勝手に「終息」なんて思い込んでいるが、本当は、南半球を見るべきなのだ。地球規模で見れば、「終息」どころか、どんどん拡大しているとわかる。

 ──

 ともあれ、このあとどんどん冬が深まる南半球では、ウイルスも病気もどんどん拡大する。これはもはや止めようがないのだ。
 では、それは、怖いか? いや、ちっとも怖くない。オーストラリアは、「止める手立てを失っている」というよりは、「止める気がない」のだろう。
 では、なぜ? 止めても、メリットはないからだ。むしろ、止めない方がいいからだ。その理由は、前にも述べたとおり。
   → 豚インフルエンザを促進せよ(!?)

 オーストラリアは、日本人みたいに馬鹿じゃないから、無駄なことで大騒ぎもしないで、放置するだけだ。それが賢明な方針だ。
 では、その結果、どうなるか?
 豚インフルエンザと季節性インフルエンザは、ごちゃ混ぜふうに混在して、流行するだろう。そして、いちいち調べない限り、どっちのインフルエンザかは区別できないままとなるだろう。
 そして、それはそれで、構わない。各人としては、豚インフルエンザにかかろうが、季節性インフルエンザにかかろうが、どっちだって同じことだ。気にすることはない。
 「豚インフルエンザにかかるのは怖いが、季節性インフルエンザにかかるのは気にしない」
 なんてイカレた日本人とは違うのだろう。

( ※ 初期のメキシコ分を除けば、致死率はきわめて低いことがわかっている。どうせ心配するなら、交通事故の心配でもした方がマシ。それが世界の常識。)

 ──

 さて。話の本題は、このあとだ。
 オーストラリアで豚インフルエンザが流行すると、日本はどうなるか?

 もちろん、日本も影響を免れない。当面はともかく、あとでウイルスが流れ込んでくるはずだ。

 日本は今は「豚インフルエンザは終息しつつある」などと浮かれているが、オーストラリアでは豚インフルエンザはどんどん拡大している。そして、オーストラリアで増殖したウイルスが、4カ月〜5カ月後に、日本にも流入する。
 そのときふたたび、日本では「豚インフルエンザが来た!」と大騒ぎするようになるかもしれない。   (^^);

 では、そのとき、日本はどうなるか? というか、どうするべきか? その問題を考えよう。

 ──

 まず、水際対策がなされそうだ。
 「オーストラリアからのウイルス流入を完全阻止せよ!」
 という声も上がるだろう。だが、水際対策は、まったく無駄だ。
 第1に、オーストラリアからの流入者だけを止めても、意味がない。オーストラリアから他国を経由して、流入する分がある。特に、アメリカからの分がある。アメリカからの入国者を全員隔離することはできまい。
 第2に、潜伏期の感染者は、検出できない。
 第3に、この5月を見るといい。世界の感染者は少ないのに、日本にはかなりの感染者が流入した。秋冬になれば、世界の感染者はもっと莫大な数になる。とすれば、この5月の感染者に比べて、圧倒的に多くの感染者がやってくる。止めようがない。
 第4に、止めようがないのに、「少しでも止めよう」と試みたところで、効果は焼け石に水だ。最善でも、流行のピークを数日間遅らせる程度だろう。そんなことをしても、何の意味もない。(たとえば、あなたが罹患する日が、三日ぐらい遅れたとしても、何の意味もない。) とにかく、水際措置をしても、最終的な感染者総数は、ほとんど変わらないはずだ。そもそも、いったん数百万人が感染すれば、初期の感染者数の増加が、少し早いか遅いかは、意味をもたなくなる。

 ──

 水際対策は、無意味だ。では、どうすればいいか? 
 実は、何もしないでいい
 正確に言えば、「豚インフルエンザに絞った対策」は、何もしないでいい。かわりに、「通常の季節性インフルエンザへの対策」をするだけでいい。それによって、豚インフルエンザも、季節性インフルエンザも、いっしょに対策をなされる。それでOK。
 とにかく、水際対策なんかよりは、通常の「季節性インフルエンザへの対策」でもしている方が、よほど効果的だ。



 本項では、南半球における流行と、それについて水際対策することについて、論じた。
 一方、水際対策以外にも、「秋になって何をなすべきか?」という問題がある。国外からの感染者を阻止すること以外に、国内で何をなすか、という問題がある。 
 この件は、次項で詳しく述べる。
  → 秋には何もするな



 【 参考 】

 オーストラリアは、豚インフルエンザなんかで騒いでいない。
 第1に、ニュースを見るとわかる。
   Google News
   Yahoo News
 どっちにしても、患者数が増えたという情報があるだけで、政府の情報は何もない。政府は何もしていない。(検疫も一斉休校もない。ひとつだけ見つかったのは、「薬剤の備蓄」だけだ。)
 第2に、それ以外のニュースとして見つかるのは、「心配しないでいい。騒ぎすぎるな」というニュースだ。
  → West Australians have no reason to worry about swine flu
 エキサイトによる機械翻訳は、下記。

 しすぎられた豚インフルエンザ誇大広告: 教授
 ジョン・マッケンジー教授は、それらがそれほど病気でないならインフルエンザ兆候を伴う人々が医師に急いで行くべきでないと言います。
 伝染病の専門家は、西オーストラリア人にはウイルスの最初の確認事例を記録する州にもかかわらず、豚インフルエンザを心配する理由が全くないと言います。
 ベッドフォードのパース郊外からの30歳の男性は胃の苦情を伴う病院に取った後に、豚インフルエンザと診断されました。
 彼は合衆国、ニュージーランド、およびメルボルン経由で家に着く前のカナダに旅行しました。
 フリーマントルドッカーズフットボール・チームが同じメルボルンからパースまでの飛行にありましたが、男性の近くに座っていた1人の職員だけが、検疫されました。
 カーティン大学から、ジョン・マッケンジー教授は、それらがそれほど病気でないならインフルエンザ兆候を伴う人々が医師に急いで行くべきでないと言います。
 「私は、家にいて、アスピリンを取って、他の人々と入り交じらないようにする傾向があるでしょう。」と、彼は言いました。
 「重病にかかっていないでしょう、そして、それがあなたが他のものを感染させないだろうという本当にあなたであれば2のために家にいることができるものか3日間であり、その後に、あなたは、再び仕事に戻ることができます。」
 「ほとんどの人々の病気自体は非常に温和です。」
 「新しい病気であるので、それは私たちが以前見たことがあるものではありません、私たちが以前見たことがないインフルエンザの新種、しかし、それは非常に時々のケースの中と、そして、いつも何らかの元の健康状態理由を持っている人々で厳しいだけです。」
 「それが、また、引き付けるために見えて、私が思う、強調されるか終わる上に基本的にそれがあったテレビにしているのに出演する多くのメディアの関心と多くの政治家がある意味でいる」とき。




 【 追記 】
 本項の続編がある。6月01日の箇所。
posted by 管理人 at 20:03| Comment(1) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
読売新聞 2009年5月29日
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090529-OYT1T00837.htm
《 新型インフル感染、冬迎えた南半球の豪州・チリで急増 》

 オーストラリア保健省は29日、国内の新型インフルエンザ感染者数が209人になったと発表した。25日時点の20人から、4日間で一気に増えた。  南米チリでは28日、感染者が南米最多の199人になった。同国で最初の感染例が出たのは17日で、10日余で著しく増加した。冬季を迎えている南半球の両国での急増ぶりが際立つ。  チリ保健省によると、通常の季節性インフルエンザ感染者は例年と比べて極端に少なく、「新型」感染者がインフルエンザ感染者全体の9割に当たる。新型ウイルスが季節性ウイルスを押しのけている可能性があるという。
Posted by 管理人 at 2009年05月29日 21:14
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