2009年05月23日

◆ 感染者は悪くない

 豚インフルエンザの感染者数がかなり増えているが、感染者にはまったく責任がない。感染者にむかって「おまえが悪い」などと非難するのは、まったく間違ったことだ。 ──

 豚インフルエンザは、全員がいつか必ず感染する。このことは、何度も述べたとおり。
 感染学会も、同じことを述べている。引用しよう。
 新型インフルエンザは、いずれ数年後に季節性インフルエンザとなって誰でも罹患しうる病気です。
 過去のどの新型インフルエンザでも、出現して1〜2年以内に25〜50%、数年以内にはほぼ全ての国民が感染し、以後は通常の季節性インフルエンザになっていきます。
 今回の新型インフルエンザ(S-OIV)の罹患を避けることは難しいのです。
 どうせ全員が感染するのだから、「最初に感染したやつが悪い」と非難することは、意味がない。仮に、感染者Aが感染しなければ、別の感染者Bが感染するだけだ。そのことで、感染が進む日数は、1日ぐらい異なるかもしれないが、最終的には全員が感染するという結果は変わらない。
 とすれば、感染者に向かって、「おまえが悪い」と非難することは、馬鹿げている。

 ──

 ところが世間には、感染者を非難する連中がいて、新聞でも報道される。専門家は、こういう連中を見て、「馬鹿者めが」と思っている。
 ま、馬鹿には、何を言っても無駄だから、仕方あるまい。私としては、馬鹿に向かって「馬鹿」と言うのは慎んでおこう。  (^^);

 一方、感染者自体でも、「申し訳ない」と思っている人々が多い。
 最初の感染者は、「世間にご迷惑をかけました」と述べているし、洗足学園の好調も、「世間にご迷惑をかけました」と述べている。
 また、本サイトへのコメントでも、次のコメントがあった。( → 該当項目

> 息子は既に免疫、抗体を持っています。
> 関係者に迷惑をかけたことに申し訳なく思っています。


 しかし、このように「申し訳ない」と思う必要は、全然ない。感染者は、「関係者に迷惑をかけた」ということもないし、「世間に迷惑をかけた」ということもない。では何があるか? 世間が勝手に「迷惑を受けた」と妄想(勘違い)していることだけだ。
 季節性インフルエンザの場合、特定の数人を「おまえが悪い」と非難することは、無意味だ。季節性インフルエンザなら、どうせいつかは日本人全員が感染するんだから。それと事情は同じだ。最初のころの感染者が悪い、ということはない。

 むしろ、豚インフルエンザの感染者は、自分に迷惑がかかったのだ、と思う方がいい。感染者は、本来は自宅で静養していればいいのに、保健所に煩わされたり、ホテルに監禁されたりして、ひどい目にあったはずだ。(無実なのに裁判なしで禁固刑を受けるのと同じ。)
 そういう迷惑をこうむったことに、文句を言っていいはずだ。仮に、私が感染したら、「迷惑をかけているのはおまえたちだよ! こっちが迷惑をこうむっているんだ!」と言い返してやりたい。  (^^); 

 ともかく、感染者のご家族には、改めて語ったおきたい。
 「感染者は誰にも迷惑をかけていない。迷惑をかけられたのは、感染者の方だ」
 と。だから、詫びるとしたら、逆だ。政府や感染学会こそ、感染者のご家族に向かって詫びるべきなのだ。
 「ご迷惑をおかけしました」
 と。頭を下げて。

 しかし連中は、詫びるつもりなんかあるまい。馬鹿が自らの非を詫びるはずがない。馬鹿は自分の非を認識できないからだ。
 だから、馬鹿連中に代わって、私が頭を下げたいと思う。
 「感染者の皆様。ご家族の皆様。世間や政府がご迷惑をおかけして、申し訳ありません」
 と。



 [ 付記1 ]
 私としては、感染してくれた人々には、非難するより、お礼を言いたいぐらいだ。
 「ウイルスが毒性を持つように変異しないうちに、日本にウイルスを持ち込んでくれたおかげで、将来の強毒性の変異への抵抗力を付けた人々が、いくらか増えたことになる。ありがとう」
 と。
 今はまだ弱毒性なんだから、さっさと全員が罹患してしまった方がいい。スペイン風邪のときだって、あとになって初めて罹患した人ほど、死亡率が高かったはずだ。前もって軽いうちに罹患した人は、あとで強毒性のスペイン風邪が出現してからも、死亡率が低かったはずだ。

 私は先に、こう述べた。
 「医者は豚インフルエンザにはさっさとかかった方がいい」
 と。( → 豚インフルエンザとデマ
 だが、実は、医者だけじゃない。日本人全員がさっさと豚インフルエンザにかかった方がいい、とも言えるだろう。少なくとも、「豚インフルエンザは強毒性に変異するかも」という可能性があるのならば。

 [ 付記2 ]
 高校の例で言えば、迷惑をこうむったのは、「休校」という被害を受けた一般生徒だ。そして、その迷惑は、「休校」という措置を決めた校長だ。
 校長は、「迷惑をおかけしました」と世間に向かって言ったが、そうするべきではなかった。むしろ、自分の学校の生徒に向かって「迷惑をおかけしました」と言うべきだった。
 校長が駄目なのは、感染者を出したことではなく、「休校」という過剰措置を取ったことなのだ。……だいたい、「休校の必要はない」と、政府が翌日に言ったでしょうが。なのにどうして休校を続けるのか? 無責任すぎ。
 過ちて改めず。これを過ちという。

( → 洗足学園 「27日(水)までの7日間の休校を決定しました」)

 [ 付記3 ]
 ついでだが、大阪では、休校になった高校の生徒たちが繁華街に出向いて、遊んでいるという。「かえってウイルスがひろがるんじゃないの」と怯える市民もいるそうだ。
 なるほど、そうかもね。休校にすると、かえってウイルスがひろがる。 (^^);
 今、大阪で感染者が拡大しているのは、一斉休校のせいかも。
posted by 管理人 at 18:26| Comment(12) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
洗足へ通う娘の父です。

洗足学園に通う娘にオーナー様と同様のことを話したところ、ほとぼりが冷めるまでに学校に通えば、周りの人から白い目や好奇の目で見られて、とんでもないことになる(かなり特徴のある制服なので、洗足生であることはすぐ分かる)。休校にしてくれて本当に良かったと、娘によれば、ほとんどの洗足生も同様にそのように思っているようです。私には多感な年頃の娘の気持ちが良くわかっていなかったようです。

休校初日に家でTVを見ていた娘は、マスコミの容赦のない報道振りに辟易し、この年にして、報道される側の気持ちとマスゴミの低俗さを、いやというほど味わうという、大変貴重な経験をしたようです。
Posted by 洗足へ通う娘の父 at 2009年05月24日 01:00
娘さんは大変な思いをされたようですね。
 ただし、私が校長だったなら、やはり休校はしないと思います。むしろ、これを教育の機会ととらえるでしょう。
 「世間の人々というのは、こういうふうに勝手な連中がたくさんいる。しかし、だからといって、それに屈してはいけない。逃げてもいけない。正しいことをしているときは、胸を張って生きよ。どんなに後ろ指を指されても、それでも胸を張って生きよ。そういう勇気をもとう。それが大切だ。
 本校は、休校にしない。しかし、どうしても後ろ指を指されるのがつらいというのであれば、自主的に欠席しても構わない。そのことで罰則を下したりはしない。ただし、授業を受けられないというデメリットは、自分で甘受せよ。自分の勇気の欠落は、自分で責任を取れ。また、勇気をもって行動するならば、それに報いられるのだと知れ。
 後ろ指を指されるのがつらいというなら、そのくらいのことは、今後の人生で限りなくある。つらいのがいやだからといって、人生から逃げてはいけない。決して暴力をふるわれるわけでもない。単に軽蔑されるだけだ。そして、軽蔑されるとしたら、それは軽蔑する方が間違っているからだ。それに屈するな」

 校長はそう語る機会を得ました。しかし、その逆のことを示しました。
 「どんなに自分が正しいとしても、世間が間違っているときには、間違ったことをせよ。たとえ世間が悪の犯罪行為をしているとしても、世間に逆らわないために、世間に屈して、膝を曲げよ。別に暴力をふるわれるわけでもないのに、単に後ろ指を指されるのが悔しいという自分の小さな心を守るために、悪に屈するべきだ。物事の善悪よりも、自分のちっぽけなプライドが大切だ」
 そういう教育をなしました。
 娘さんは、そういう教育を受けたのですから、これからはそういう方針で生きるでしょう。「世間は汚い」と思いながら、「長いものに巻かれるのが人生だ」と思うようになるでしょう。

 それがイヤだと思うのであれば、父親としてアドバイスしてあげてください。優しく慰めてあげるのが父親の愛情ではありません。正しくまっすぐ生きる娘に育ててあげることが、本当の愛情です。もしそれができれば、たとえ世間に後ろ指を指されても、胸を張って生きることのできる大人になれるでしょう。

 今回はそのための素晴らしい機会を与えられたのです。人間を育てるのは逆境と試練です。
Posted by 管理人 at 2009年05月24日 01:10
……と書いたけれど、私も結構軟弱です。  (^^);

 私が高校の校長だったら、世間の目をゴマ化す知恵を働かせて、「1日だけ休校にします」と発表するでしょう。
 あるいは、「無期限休校」と発表したあとで、1日だけ休んだあと、その翌日には休校を解除するでしょう。

 世間なんて、忘れっぽいものです。もう洗足学園のことなんか、忘れていますよ。  (^^);
Posted by 管理人 at 2009年05月24日 01:22
父兄として学校側に次のことを要求するといいでしょう。
  ・ 1カ月間の私服着用許可。(制服にしない。)
  ・ 休校の即時解除。

 私服にする理由は、世間の目をくらますため。
 休校の途中解除は、大阪の私立校で例があります。決めた日数のすべてを実行する必要はありません。校内連絡網で、解除が可能です。
Posted by 管理人 at 2009年05月24日 01:40
>1カ月間の私服着用許可。(制服にしない。)
>休校の即時解除。

そんなことしてばれたらさらに大変なことになりませんか?
「世の中の安全より学業を優先した!」とか言われて酷いパッシングを受けることが十分予測できます。
管理人さんの理想論は理解できますが、マスコミや世間のパッシングに耐えられる強い人間ばかりではないので、心に酷いトラウマを持ってしまうことは十分予測できますし、場合によっては自殺者が出る可能性も考えられ、同意できないです。
私が校長なら、
・1週間の休校にする
・ただし理由は「世間の過剰な反応(パッシング)から生徒を守るため」と正直に発表
とします。
Posted by T.M. at 2009年05月24日 22:58
> 「世の中の安全より学業を優先した!」

 意味不明。感染者は学校に来ていないんだから、安全性には全然影響しません。

> 酷いパッシングを受けることが十分予測できます。

 次々項のコメントにあるように、京都大学は休校をしないと声明しましたが、バッシングを受けるより、称賛されています。

> 「世間の過剰な反応(パッシング)から生徒を守るため」と正直に発表 とします。

 そっちの方がよほど危ないですよ。
 「おまえたちが馬鹿だから休校にしたんだよ」
 と表明するのと同じですから。悪口を言われたと感じた人々が、攻撃しそうです。

 どちらかと言えば、私みたいに
 「政府が休校しなくていいといったから」
 というふうに、お上の印籠を使った方が、安全です。
 また、私服なんて、どこでもやっています。いっそのこと、制服の強制を廃止して、「制服でも私服でも自由」という制度にしちゃえばいい。私の高校時代は、ずっと私服でした。

 ただし、あるとき、真っ赤な服を着ていたら、制服を着ている中学時代の同窓生に、奇異の目を向けられました。
 あはは。

> 世間のパッシング

 制服を着ていなければ、バレないので、世間のパッシングを個人が受けることはありません。
 世間のパッシングを受けるとしたら、校長でしょう。校長が怖がって、わが身かわいさで、休校したということ? それならわかるが。
Posted by 管理人 at 2009年05月24日 23:08
次のサイトに、いいことが書いてありました。引用。

「どんな病気にもかからない方がいいというならば、
うまれてからずっと、無菌室で生活すればいい。

でもそれでは、社会で生きていけないんだからね。」
http://bbs.arukikata.co.jp/bbs/tree.php/id/380226/-/parent_contribution_id/359849/

※ 「さすが僕の母校」だから、書いた人も京大卒ですね。  (^^)
Posted by 管理人 at 2009年05月24日 23:30
>>「世の中の安全より学業を優先した!」
>意味不明。

いやだから、意味不明なことを主張してパッシングするのが世間でしょ。
休校と言っていたのに実は実質的に休校していなくてごまかしていた、ということがばれた時の世の中の反応としては有り得る反応だと思います。
論理が破綻しているのは100も承知。

>「おまえたちが馬鹿だから休校にしたんだよ」
>と表明するのと同じですから。悪口を言われたと感じた人々が、攻撃しそうです。

いや、そうはならないと思います。
本当にそういったら攻撃されそうですが、「表明するのと同じ」と「表明した」のは決定的に違うんですよ。
文面を少しまじめに考えてみると「今回は政府の発表もあり、休校という対応は過剰とも考えられますが、生徒の安全を総合的に判断した結果、1週間の休校とすることを決定しました」ですかね。
加えて、もし質問があれば、「総合的とはマスコミの影響『も』含めて考えています」と言ってもいいかも。

これで悪口を言われたと判断できるくらいの知性がある人は、そもそもパッシングに加担しない気がしてます。

世間を欺いて実質的に休校にしないの(管理人さんの主張)と、世間に正直に休校理由を言うの(私の主張)と、どちらの危険度が高いかの証明はできないですが、私が校長だったら本気でするだろう対応を予測して書いているので、自信はあります。
(もっとも、まずは「豚インフルエンザとはっきりさせない(検査をさせない)」ことに全力を尽くすと思いますが)

<トラブル対応時の経験的教訓>
正直でごまかさない対応が鉄則、ただし相手を刺激しない言葉(と対応)を選ぶ、直接的な否定の言葉(および対応)はNG、相手の問題点は間接的に指摘する(肯定的な表現を使う)

直接的に否定する言葉さえ言わなければ、「実質的に否定している」ということは意外と気にされないものです。逆の反応(誤読で怒る人)を何度も見ている管理人さんなら分かるのでは?
Posted by T.M. at 2009年05月25日 00:31
私は別に「世間をだます」という意図はないんですけど。「世間の目をくらます」と書いたけど、だますつもりじゃないし。最初から「休校しません」と言っていれば、嘘をついたことにもならないし。

それより、この問題の本質は、洗足学園じゃないですね。大阪府ですね。あそこが一斉休校なんかするから、洗足学園も「右にならえ」をせざるを得なくなる。

大阪府が「一斉休校の解除」をすぐに決めれば、洗足学園だって、文句を言われないはずです。

また、政府が「一斉休校するべからず」という方針を出せば、誰も文句を言われないはずです。

責任は、一義的には、橋下と舛添にあるでしょう。洗足学園は、とばっちりを受けた側でしょうね。特に非難はできないと思います。苦渋の選択でしょうから。

私の言っていることは、感染者は非難されるべきではない、ということです。洗足学園がどうするかは、オマケふうの話題。どっちでもいいです。

ただし、私が校長だったら、これを期に、本サイトの内容を学校のサイトにアップして、大々的に訴えますね。ついでにマスコミにも訴える。  (^^);

本サイトの内容を知らなかったら? 根拠不足なので、逃げるしかないかも。   (^^);
Posted by 管理人 at 2009年05月25日 01:01
上記意見には全面同意。
私が反論していたのは枝葉の部分で、本質部分には共感してます。

ただ、本サイトを根拠に世間と対決するのはあまり得策じゃないですね。
私でもこのサイトを人に紹介する場合は、相手を選びますから。常識を徹底的に否定しているこのサイトの意見を素直に受け取れる人は世の中の一部だけです。
でも、今は京都大学からほぼ同じ意見がでているので、京都大学の意見書を元に世間と対決する(休校を即座に中止する)のはできそうです。

理屈が通用する相手は世の中の数%ですが、権威はたいていの相手に通用するので。
Posted by T.M. at 2009年05月25日 07:06
たしか人に感染するインフルエンザに強毒性はまだ例がないんじゃなかったですか?
スペイン風邪も弱毒性だったと思います。
Posted by 通りすがり at 2009年06月09日 20:56
スペイン風邪やパンデミックの件は、明後日(あたり)に詳しく述べる予定です。お待ち下さい。

明日の分でも、少しだけ言及します。
Posted by 管理人 at 2009年06月09日 21:33
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