2009年05月22日

◆ 政府の新対策(緩和)

 政府は豚インフルエンザ対策を、正式に改めた。
 「水際対策を大幅に縮小する」「休校は必要ない」
 など。過剰な対策をやめて、緩和するわけだ。 ──

 政府は豚インフルエンザ対策を正式に改めた。次の記事がある。
  → 一律機内検疫を終了、休校措置緩和…インフル新方針

 部分引用すると、下記。(いちいち読まなくてもいい。)

 〈1〉国民生活や経済への影響を最小限に抑えつつ感染拡大を防止する
 〈2〉基礎疾患のある人などの感染・重篤化を防ぐ
  • 急激に患者が増えている地域では、重症者や基礎疾患を持つなど重症化の恐れのある患者の治療を優先する。
  • 十分な病床を確保するため、一般の医療機関でも診療などを認め、軽症者の自宅療養もできるとした。
  • 休校も効果が薄いとして、患者がいる学校・保育施設単位で設置者が判断するとし、学級閉鎖も認める。
  • 水際対策は大幅に縮小する。
 つまり、過剰な対策をやめるわけだ。当然とも言える。特に指摘するようなことはない。(記事を紹介するのみ。)

  ────────────

 さて。医学的な方針とは別に、首相の政治方針について文句を言っておこう。
 この方針を決めたのは、「新型インフルエンザ対策本部(本部長・麻生首相)」とのことだ。
 馬鹿げている。そんな医学的なことは、政治家が決めることじゃないでしょう。最終決定だけだとしても、首相や内閣の承認はいらない。これは政治判断ではないのだ。これは、政治的な主義主張で決めることではなく、科学的・合理的に決めることなのだ。そこで必要なのは、高度な政治判断ではなく、高度な専門知識による判断だ。だから、「首相が口を挟むべきではない」というのが正しい。

 先に述べたように、これは、「日本疾病対策センター」が決めることなのだ。首相は口出しするべきではない。首相がなすべきことは、「日本疾病対策センター」を設立することだ。
 なすべきことを勘違いしている、という見本。

( ※ 実際には、セレモニーで首相が最終決断しているだけだろうが、そのせいで、決定が何日か遅れてしまっている。その分、無駄だ。)
( ※ 首相は、仕事をしているというより、「仕事をしています」と政治的にアピールしたいだけなのだろう。仕事自体よりも、政治アピール。……とはいえ、自分の手柄にするために、決定と発表を何日か遅らすなんて、とんでもない。)
( ※ ついでだが、舛添厚労相も同罪だ。「日本疾病対策センター」を作ろうとしないことの一義的な責任は、厚労相にある。)



 [ 付記 ]
 政府が仕事を委ねるべき専門家集団としては、「日本疾病対策センター」のかわりに、次のものがすでに存在する。
   日本感染症学会
 これは、ただの専門学会であって、行政組織ではない。政府の仕事を委ねることは、当面、できない。とはいえ、そのための人間自体は、ここにいる。だから、ここから該当者を選任して、仕事を委ねればいい。
 なお、日本感染症学会については、次項で紹介する。
   → 次項



 【 参考 】

 関連する話題。
 メキシコは、「ウイルス制圧宣言」を出した。
 《 メキシコ市、新型インフル制圧を宣言 》
 メキシコ国内の死者の4割が集中した首都メキシコ市は21日、「ウイルスは制圧された」と宣言し、警戒レベルを4段階のうち2番目に低い「黄」から、最も低い「緑」に下げた。過去7日間、市内で新たな感染例が出なかったことを理由にした。
( → 朝日新聞・夕刊 2009-05-22
 「制圧宣言」?
 別に、政府や自治体が制圧したわけじゃない。ウイルスが勝手に衰えただけだ。理由は、季節の温暖化だろう。

 このことの意味は? 次の二点だ。
 (1) 政府や自治体が何もしなくても、ウイルスは勝手に収束する。
 (2) 「制圧した」と思って安心していても、冬にはまたぶり返す。


 つまり、「自分がやっつけた」と得意がっているのも勘違いなら、「敵はもういなくなった」と安心しているのも勘違いだ。
 どうせなら「制圧宣言」でなく「収束宣言」を出すべきなのだが、どこの国でも、政府や自治体というものは、愚かなのだろう。
 その愚かさは、半年もすれば赤裸々になる。「制圧」したはずのものが、実は制圧されていなかった、と気づくことで。
posted by 管理人 at 19:38| Comment(0) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
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