2009年04月29日

◆ 豚インフルエンザ1

 豚インフルエンザが流行しかけているという。これについて、私の見解を示す。 ──

 豚インフルエンザが流行しかけているようだ。(詳しくはニュース参照。)
 これについて、どう評価するか? 

 今のところは、患者は海外に少しいるだけだし、日本で大流行ということにはならないだろう。日本はもうすぐ五月で、どんどん暖かくなるからだ。暖かくて湿気の多いところでは、インフルエンザは流行しない。

 問題は、次の冬だ。豚インフルエンザが流行するかもしれない。下手をすると、変異して、病毒性を強めて、パンデミックになるかもしれない。
 では、どう対処すればいいか? 

 ──

 これについては、先に「パンデミック対策」として述べたとおり。
   → リレンザを飲むべきか? (改)

 つまり、タミフルとリレンザは、パンデミック対策の薬として備蓄するべきだ。そして、それまでは使用中止にしておくべきだ。ウイルスが耐性ををもたないように。

 以下、場合分けして、シミュレーション(予想)してみよう。

 ──

 (1) 使用中止にしない場合

 タミフルとリレンザを使用中止にしない場合には、ウイルスは当初は流行を阻止できる。このことで、特に大人はありがたく感じるはずだ。( (2) と比べて。)
 しかし、やがて、(薬剤への)耐性ウイルスが出現する。そして、その耐性ウイルスに対しては、なすすべがなくなる。初期は患者の発生を抑止できるが、最終的には多大な死者が出るだろう。特に、高齢者と子供で、多くの死者が出るだろう。
 また、使用量に比べて、備蓄量が足りないので、初期のうちに備蓄を使い果たしてしまうだろう。この点でも、結果的に、高齢者と子供で死者が増えるだろう。

 (2) 使用中止にした場合

 タミフルとリレンザを使用中止にした場合には、ウイルスは当初、かなり流行するだろう。ただし、子供と高齢者だけは、薬をもらえるので、死を免れるはずだ。一方、大人は、数日間、寝込むことになるだろう。
 その後、冬の終わりに近づいたころに、使用を解禁する。大人たちも薬をもらえる。ウイルスは、変異するには時間が短すぎるので、薬によって撲滅されるだろう。そして、ウイルスが変異しかけたころには、春になるので、流行の力を失うだろう。(たとえ変異して耐性をもっても大丈夫。)
 
 ──

 なお、(1) は、最悪の場合を想定しているが、必ずしも、そうなるとは限らない。豚インフルエンザがパンデミックになるという見通しは成立していない。あくまでシミュレーションの一つである。
 だから、あとになって「予想が外れたぞ!」と文句を言わないでほしい。私の予想が外れたとすれば、大いに好ましいことだ。
 一方、政府のお気楽主義の予想がはずれたとしたら、とんでもないことになる。

 私の方は、最悪の事態を想定して、そのための対処を取ろうとするものだ。はずれたって、どうってことはない。
 政府の方は、最善の事態を想定して、そのための対処を取ろうとするものだ。はずれたら、とんでもなく悲惨なことになる。
 
 賢明な策とは何かを、よく考えてもらいたいものだ。



 [ 付記 ]
 私が論じているのは、広い見地から「社会的に賢明な策は?」と探ることだ。
 一方、私のところのコメント欄に来るのは、「自分が得をするにはどうしたらいいか」というようなコメントが多い。……情けない。あくまで自分の損得だけ。社会への迷惑お構いなし。(利己主義にとらわれているせい?)
 こういう阿呆が多いと、社会は「合成の誤謬」に陥る。(それが私の論じた趣旨だ。)
  


 【 関連項目 】
  → マスクで予防
  → マスクで予防2

 ※ タミフルやリレンザよりもはるかに強力な「予防」および「治療」の効果をもつのがマスクだ。最近では「濡れマスク」というのも出ているが、自作することもできる。

 《 オマケ 》
 ともあれ、下らない情報に右往左往するよりは、本サイトの情報を読む方が、ずっと命を守れる。
  ・ 早めに寝込む
  ・ マスクを使う。特に、睡眠中。

 この二点が大切だ。
  


 【 注記 】
 本項は、豚インフルエンザについての第1回目。
 その後、状況に応じて、私としては方針を若干あらためたので、次の第2回の分を続けて読んでほしい。
  → 豚インフルエンザ2

 また、関連して、次の項目もある。
  → 豚インフルエンザと年齢
  → 潜伏期と保菌者
posted by 管理人 at 23:18| Comment(3) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
困ったことに鳥インフルの時と違って青壮年の死者が多いようですね。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-37714920090427
Posted by fuji at 2009年04月28日 15:20
「冬にならないと流行らない」とするのは楽天的に過ぎます。メキシコで「今」流行ってるのですから。キャリアが入国すればこっちでも流行るでしょう。
Posted by のぐー at 2009年04月28日 19:17
私が書いたのは
「日本で大流行ということにはならないだろう」
です。それは
「メキシコで流行している」ということではありません。

メキシコ以外では現時点で死者はゼロらしいので、私としても(次の秋までに)「日本での死者はゼロ同然」と予想しておきます。
ま、あと数カ月たてば、私の予想が当たっているかわかります。

それに、「楽観」という言葉は当てはまりません。「どうせ大丈夫だから何もしないでいい」というふうに楽観しているのは、政府です。「危険性があるから今のうちに急いで対処策をとれ」と警鐘を鳴らしているのが私です。誤読しないでください。
Posted by 管理人 at 2009年04月28日 22:41
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