牛のゲップは、温室効果ガスとなる。これはかねて問題視されていたが、最近も話題になった。ニュースを引用しよう。
《 牛のげっぷ無視できない 温室効果ガス急増を予測 》これは、今に始まった話題ではない。ずっと前から話題になっていたことだ。Wikipedia などから引用しよう。
牛のげっぷや水田などから出るメタン、窒素肥料の大量使用によって発生する一酸化二窒素など、農畜産業から出る温室効果ガスの量は世界全体の 10−12%を占め、対策を取らなければ今後も急増が予測されるなどとした、気候変動枠組み条約事務局の報告書が 10日、明らかになった。
( → 産経ニュース )
メタンは強力な温室効果ガスでもあり、同量の二酸化炭素の21倍の温室効果をもたらすとされている。──
ウシのゲップには大量のメタンが含まれており、フンからもメタンが発生するため、ウシが増えると大量のメタンガスが発生して温室効果を高める……(以下略。)( → Wikipedia 「メタン」。cf.「温室効果ガス」)
牛は、食べ物の消化のために、反芻(はんすう)を繰り返す動物です。何度も胃から口に戻して噛み砕いて、また飲み込みます。この口に戻す時に、胃の中のメタンガスが一緒に吐き出されます。( → 知恵袋 )
したがって、「温室化ガスを削減しよう」という目的からすれば、「牛のゲップを減らす」というのは、理にかなったことだ。
つまり、莫大な金をかけて、太陽光発電を増設しても、牛を飼って牛肉を食べているのでは、何にもならない。牛肉をどんどん食べながら、太陽光発電を推進しても、「頭隠して尻隠さず」である。
人類は、屋根や頭に太陽光発電を載せてエコをしているつもりになっているが、(牛肉を食べて)尻からガスを出しているのでは、結局はエコに反することをしているのだ。頭だけでエコをしていて、全体ではエコをしていない。
では、どうするべきか? 温室化ガスを減らすためには、ゲップの出ない牛を開発するという案もあるが、それよりは、牛を減らせばいい。牛を減らすためには、牛肉の需要を減らせばいい。
だから、エコをするのであれば、「太陽光発電を増設しよう」というのよりも、「牛肉を食べるのをやめよう」という運動をする方が、はるかに効率が高い。太陽光発電の設置者に莫大な金を援助するより、牛肉を食べない人々に金をかける方が、よほどいい。
その方法は? 簡単だ。次のようにすればいい。
「国民に全員一律で、減税する。同時に、牛肉に高率課税する」
たとえば、牛肉に 100グラムあたり 1000円の高率で課税する。こうすれば、牛肉の消費量は激減する。(そのことでゲップが減って、温暖化ガスが減る。)
──
というわけで、
「温室効果ガスを減らすには、太陽光発電などを推進するより、牛肉の消費量を減らす」
という案は、非常に妥当である。
ただし、そうするべきであっても、現実にはそれはなされない。アイデアはあっても、実際には世界的に推進されない。
なぜか? 西洋人は牛肉が大好きだからだ。彼らは「日本人が食べるものを制限せよ」(鯨など)とは主張するが、「自分たちが食べるものを制限せよ」とは主張しない。
人種差別みたいなものだ。それが、例のエコ論者の本質だ。
( ※ だから、白人崇拝主義の日本人は、「ドイツの真似をしましょう」としきりに吹聴する。正しいかどうかよりも、「とにかくドイツの真似をしましょう」と吹聴する。人種的な偏見ですね。ヒトラーが大喜び。「オレの言ったことは間違っていなかっただろ?」と。)
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さて。以上は、他人の主張に対する、私なりの見解だった。彼らの主張を逆手にとって、彼らの難点を指摘したわけだ。
一方、彼らの主張を離れて、私の主張を言うなら、まったく異なる主張となる。以下の通り。
「温室効果ガスを減らすことを目的とするならば、牛のゲップを減らすべきだ。しかしながら、温室効果ガスを減らすこと自体が、そもそも必要ない」
つまり、
「温室効果ガスを減らすためには、牛のゲップを減らすべきだ」
ということは成立するのだが、その前提である
「温室効果ガスを減らすべきだ」
ということが成立しない。ここでは、前提が成立しないのだ。(だから、その前提の上に立つ結論もまた必要ない。)
なぜ前提が成立しないか? それは、次のことによる。
「地球温暖化はあるが、その理由は、温室効果ガスではない。緑地の減少だ」
この件は、先に述べた。( → 温暖化の七つの説 ,陸地温暖化説 )
──
まとめ。
「温室効果ガスを減らすためには、牛のゲップを減らすべきだ」
という命題は成立する。そして、牛のゲップを減らすためには、牛の消費量を減らせばいい。その方が、太陽光発電を推進するよりも、ずっと効率的だ。
ただし、「温室効果ガスを減らすべきだ」という前提そのものが間違っている。間違った前提の上に立つ結論はもともと無意味だ。だから、本当を言えば、「温室効果ガスを減らそう」という努力は必要ない。
現状は? 「温室効果ガスを減らすべきだ」ということも間違っているし、また、「温室効果ガスを減らすためには、太陽光発電を推進するべきだ」ということも間違っている。現状は、二重に間違っている。……そのせいで、人類は最悪の方針を取りつつある。かくて、人類は破滅的な方向に向かいつつある。
( ※ 具体的には、経済不況のさなかで、太陽光発電ばかりにとらわれて、自殺行為をすること。)
( ※ 牛のゲップよりも有害なのは、人間の酔っ払った頭だ。中川(前)大臣は「ゲップ」と息を吐いたが、人類全体がこういう酩酊状態にある。それが一番の問題だ。「酔っ払っているのは、中川(前)大臣だけじゃなくて、自分たち全員だ」ということに気づいていないのだ。人々はビールに酔っているようなものだ。ゲップ。)
( ※ そう言えば、ドイツはビールの本場だ。ドイツ人が一番、ゲップを吐いている。)
※ 以下は読まなくてよい。
[ 余談 ] |
【 追記 】
ネットで調べたら、「カシューナッツ殻油でゲップを減らす」というアイデアが見つかった。劇的な効果があるらしい。しかし、実用性は疑わしい。なぜなら、コストがかかりすぎるからだ。毎度毎度、油を与えていては、金がかかりすぎる。特に、オーストラリアの放牧では。
とはいえ、米国や日本のような飼育では、飼料に混ぜるから、あまり差はないかもしれない。また、メタンを減らすことで飼料の利用効率が高まれば、うまく行くかもしれない。
しかしながら、世界中の牛の数は莫大だから、それをまかなうだけの大量のカシューナッツ殻油が生産できるとは思えない。とはいえ、別のものをうまく工業的に生産できるかもしれない。
というわけで、不確定要素があれこれとありすぎて、結論は何とも言えない。
ただ、どっちみち、温暖化ガスを減らすという目的そのものは必要ないだろう。
それでも、どうしても温暖化ガスを減らすことにこだわるのであれば、この方法もそこそこ有望かもしれない。現時点では、太陽光発電よりは、まともかもね。

その観点で見れば牛肉に高課税というのも温暖化対策としてあながち間違いではないかも。
あと、タバコに課税も(笑)
ご指摘、ありがとうございました。
──
別件ですが、本項の最後に
「カシューナッツ殻油でゲップを減らす」
という話を追記しました。
(特に読む必要はありません。)
(この主張に対してでは無い。オーナーは「皮肉」の対象にしているだけ。)
「メタンは強力な温室効果ガスでもあり、同量の二酸化炭素の21倍の温室効果をもたらすとされている。」
これは科学的事実であるが、温暖化を阻止/遅延させる事の是非は別としても、温暖化への寄与量を考慮しないと意味がない。
寄与量=排出量×効果係数
牛のゲップによるメタンの排出量はどの位だろうか?寄与量を念頭に置かない議論は不毛だ。
オーナーの「皮肉」なのでツッコミを入れなくても良いと思ったが、
一言言っておきたかった。